村田とGGG他

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深夜に村田の試合を確認しました。
レックス・ツォーとかみたかったけどそこまではやってなかった。

前戦同様村田向きといえる内容のいい勝利だとおもいます。
今回も明らかに体力、パワーで勝っているので常に攻めの姿勢で危なげなく完勝といえる内容でした。
アマチュアの頃から、五輪でも彼のよさは前に出ての打ち合いにしかないとおもってます。
やっとプロで自分のスタイルがみえてきたとおもいます。

しかし、やはり対戦相手のレベルが不明すぎ、強かったのかどうか査定できません。
前回アルゼンチン、今回ブラジル。本場選手ではないので、無名格下に圧勝しただけといえます。

次もその次も大体決まっているそうです。
次の相手は戦績だけはよさそうですが、最近負けておりトップレベルには通用してない選手。
スパーでは世界一位のヘイランドに通用したそうですが、ヘイランドという選手も世界の器ではないわなぁ。

「自分の主武器は右で左は倒すためのものではない」

と村田自身が言ってましたが、それで世界を獲るのは甘いし、その状態でアマの頂点にたったのはすごいことだとおもいます。
打ち下ろしの右が主武器だとわかりやすいスタイルなので研究もされるだろう。
もっと左の向上、地獄のボディを効果的な武器にすれば可能性はあるかもしれない。

先日MYP4P更新のため、改めてGGGを見直してみましたが
やはり突出しているのはパワーです。
彼の場合、すべてのパンチが即KOを生み出す。

先日のドミニク・ウェイドも

「想像を遥かに上回っていた。一発でも食うと全てのプランが狂う」

と言ってましたが、誰と比較してもGGGのパワーは際立っています。

KO集1位が石田になってるのが悔しいですが、石田は結構タフだしまともに打たせず判定まで粘るタイプです。
ポール・ウィリアムスやディミトリー・ピログとやっても判定。ヘビー級に増量しても倒れませんでしたし。けれどGGGのパワーの前には場外失神。あんなにまともにもらわない選手なのに食ったのはジャブやプレッシャーなどそこに至る過程で余裕が一切なかったからだろう。GGGのパンチだけは普段耐える選手も脳を揺らしコロコロ倒れているのがわかります。

しかも、すべてが渾身のクリーンヒットというわけでもない。
ただ、少しよけ損ねたようなパンチでも倒れる。
豪打で人気のレミューもボコボコに、そのレミューの豪打に耐えて土をつけたルビオもあっさり倒す。
レミューもルビオも村田の相手レベルに選ばれないクラスです。

彼の場合、村田と違い右だけじゃなく左が多彩だ。リーチはないがロシア人特有の角度をつけて、真横から相手の側頭部を叩くような左フックが強烈でこれを食ったら100%皆脳を揺らし倒れる。
GGGに関してはコンプリートファイターとしてジャブも距離の取り方も当て勘もスピードだってそこそこ、万能ボクサーと評価されてはいるが、やはりパワーがおかしいくらいあるのが特徴だ。

改めて、村田の完勝を目にしてもGGGだけは規格外、絶対勝てないと確信しただけだったが、過去、GGGを多少苦しめた試合を参考にすると少しだけ活路が見えてくるかもしれない

VSカシム・オウマ戦

まだプロになじみきってない頃のGGGだが、オウマのスピードと足、スキルの前に軽打をポンポン食らっている。
コンディションも悪そうで自身の攻撃は荒く、精度が悪く、被弾が目立ち、後の怪物を予見させる試合ではなかった。
しかし結局はオウマの軽打など効いた様子もなくパワーでねじ伏せてしまった。

VSウィリー・モンロー戦

同じくスピードのあるサウスポー。アウトボクシングは通用しなかったが、ダウン後に開き直って打ち合ったらGGGに思いのほかパンチが当たった。
スピードや回転力でGGG以上のものがあるモンローのいいパンチも目立ち、攻撃型のGGGの疲労やダメージも垣間見えた試合。
しかし序盤のダメージやGGGとの打ち合いで疲弊したモンローには善戦が精いっぱい。中盤でジエンド。

GGGは鉄壁防御のテクニシャンではない。
パンチは当たる。
けれどプレッシャーとパワーがすごすぎて序盤互角に応戦できる術がなくジリ貧になってしまうのがほとんどだ。

カーンを倒したカネロ渾身のパンチが当たればGGGだって倒れるだろう。
しかし中盤にあんなにノーダメージでベストショットを当てれる余裕は絶対ない。初回だけならまだしも。
片やGGGは初回からエンジン全開で左右関係ないパワーパンチをいつでも当てられる。
階級屈指の体力、タフネス、肉体の強さも抜き出ている。

やはりどう考えてもGGGが有利だ。
彼に勝つにはどうすればいいのだろう?

①とにかくダメージ最小限に中盤以降、スタミナ勝負の展開に持ち込む
②ラッキーパンチでもいいからGGGより先に有効打を打ち、事故的な展開を作る。
③技術で翻弄し、一発も被弾しない。

これができるボクサーでないとまず無理だろう。
そう考えるとLヘビーに行きそうなアンドレ・ウォードが③の手で攻略というのが一番現実的で
あとは内山を倒したコラレスのように、捨て身で序盤にすべてをかける玉砕戦法しかないだろう。

GGGを評するにマンネリな結論になってしまうが
やっぱ本当にパンチが強い、そして肉体も強い。

それだけだ。

TV局や電通などに厳重に守られている村田
敷かれたすべてのレールに沿っていけばひょっとしたら竹原以来のベルトは巻けるかもしれない。
しかしそれはGGGではない他の穴っぽい王者のベルト限定だ。

村田だって体力、パワー型の選手だ。肉体の強さも相当なもの。
しかし首も長く、脳を揺らされてはどうしようもないだろう。

GGGとの対戦は恐らくないとおもう。
映像を見直し、メダルの色は村田が上でも全然違うと確信しただけだった。

追記

レックス・ツォーVSベー・ヨンギル

動画があったので追記

僕はこのツォーという選手は完全に日本の河野との試合を目指し香港発の世界王者になるための作られた選手だとおもってます。
チャイナーマネー取り込みのためにチャイナースターは不可欠。だがしかしゾウ・シミンはパワーがなくプロ向きではなかった。
ワタナベジム側も名より実のあるこの相手との試合をあてにしてそこまでは負けられない、逃げマッチメイクをしているものと想像。
間違っても井上尚哉と戦う無謀は犯さないでしょう、両者ともに。

ルイス・コンセプションや実力のあるランカーよりもお互いがやりたい、相思相愛の関係にあるのでしょうが、もはや日本開催で有利にもっていけるような国際的な経済状況でもなく、村田をしてもこの地元選手の前座なのだから、大陸かマカオで半アウェーで河野が受けてたつのが現実的じゃないでしょうか?

そして、試合予想ですが、不器用で見栄えのよろしくない河野が負ける可能性が6割くらいあるとおもいます。
とびぬけたテクニシャンでも強打者でもないツォーですが、亀1よりはマシなサウスポーであり、そこそこマシなキャリアも積んでいます。
香港発の世界王者というストーリーも彼を後押しするだろう。

河野には苦労人らしいしぶとさを発揮して是非この選手を破ってもらいたいものですが、少なくともダウン、KO勝ちが必要な相手でしょう。
内山が陥落してもなお、このジムの体質が変わらないのであれば河野VSツォーは実現の方向で動くでしょう。

今回負けたヨンギルというのは今時珍しい韓国人ボクサーですが、全身タトゥーでこれはボクサーというよりチンピラに近い選手なのかな?
いずれにせよ、ベルトを問う、最強クラスのランカーとはとてもおもえないツォーですが、河野もまた信頼に足りる王者ではないので、この決戦あたりがひとつの山なのでしょう。

10件のコメント

  • camaro

    GGGはルビオを倒したパンチが凄かったですね。
    あんな上から打ってあれだけ効かせれる選手はそういないでしょう。
    ハイライトしか見てないですが村田は綺麗に戦うより体力にものを言わせてグイグイ行くのがいいですね。
    体は硬いけどこのスタイルを極めればいいとこ行くかもしれません。

  • まんB&じょっP

    確かに強い。コバレフしかり、確実に硬質な拳ですね。ジャブですら貰えば芯にダメージ残りますね。カネロの前座でスティーブンスが久々にホープ食いで勝ってましたが、打ち合い十八番のスティーブンスが削られまくってましたから、並の馬力型はすぐにスクラップにされると思います。やはり仰る通り、ウォードやメイのクラスの超絶スキルが必要でしょう。メイのL字ガードはテンプルこすられると危ないですけど。そう云えばクリチコも若干、GGGやコバレフみたいなガツン系硬質パンチでしたね。クリス・バードみたいな柔らかディフェンスが駄目でした。調べて試合を見直すとクリチコはディフェンスが巧みなテクニシャン系には滅法強いです。もしかしたらGGGはクリチコと違い強靭だからファイター系に強いイメージだが、技巧派キラーかもです。GGGが、というよりは技巧派ボクサーがあの質のパンチやGGGの追い方が苦手かもしれません。石田だってテクニシャンの部類で芯を外すデフェンスも巧かったですよね。階級と時代は違うがPウィテカーとの試合が観たいです(笑

  • マイティ

    3gの分析、非常に首肯させられました。

    メイウェザーを南極とするならばゴロフキンは北極とも言える、現代ボクシングの極みだと思います。

  • ダド マリノ

    GGGならウォードでもKOすると思います。GGGはパンチには勿論、力みはありますが他の選手と違い体全体に力みがないのでコンビネーションが滑らかに打てるので相手はいずれかのパンチを被弾するでしょう。村田は体感がしっかりしているのですがGGGぐらいの滑らかな連打は無理なので右ストレート、左ボディを磨くのが良いと思います。右ストレートもデビュー戦の時のようにミートが合ってみましたしGGG以外の選手なら勝利する可能性が有ると思います。何と言っても日本人でこのクラスのゴールドメダリストです、昔では考えられません。体格と運動神経の優れた日本人はサッカーや野球などビックマネーを獲得出来る可能性の有るスポーツに行くので村田に頑張ってもらい世界の有名なプロモーターに目をつけらえる第二、第三の選手が出てきてほしいです。ツオーは河野と言わずに井上と戦ってほしいです。井上もアウェイでツォーと戦いKOすればもっと名をうれます。渡辺会長も河野で商売するのは難しいのでアウェイでツォーと対戦させて少しでも高額を獲得しようと思うかもしれません、まして勝利する可能性もある相手でしょうし。

  • camaroさん

    あの左フックが特徴的ですよね。
    側頭部付近は危険だとはおもいますし
    上手くヒットしにくいし拳も痛めやすいですが
    あそこに当てると絶対倒しますね。

    村田は前にゴリゴリ出ていくのがいいとおもいますが
    GGGに打ち勝つのはちょっと考えられなくて。

    まんB&じょっPさん

    スティーブンスは怖いタイプのパンチャーですが
    GGGは打ち合いの土俵で余裕で打ち勝ちますからね。
    ダウンした時のスティーブンスの驚愕の表情が印象的でした。

    クリチコ、コバレフも鋼鉄の拳ですが、耐久力がGGGとは違うなぁとおもいます。
    GGGをアウトボクシングしきるのは難しいでしょうが、パンチは当たり
    スタミナも落ちるとおもうんで徹底すればひょっとしてとか考えちゃいますね。
    それを否定するとゴリゴリ打ち合ってラッキーパンチしかないですから。

    マイティさん

    北極の方がエキサイティングですよね、これぞボクシング。
    メイは上手くて勝てないけど、怖い、壊される相手ではないので対戦希望殺到で自分が選べる立場でしたが
    GGGとやると命がけなので対戦希望者がいないのが残念ですね。

    ダド マリノさん

    GGGの今の評価は誰とやったかではなく完全に勝ちっぷりのすごさにあるとおもいます。
    16連続KOですか?Wゴメスの記録を抜きそうだ。
    これから、大物との対戦が実現するといいですね。もう高齢ですし。

    河野、田口は強豪とやらないと評価できません。
    河野は特に戸部にも負けてボクサー生命終わりかけてましたからね。
    あそこから誰に勝って今のポジションなのかという話です。

  • 最初は当てる角度や場所が絶妙だからボコボコ倒せるんだと思ってましたが、
    ルビオのオデコへのあの一振りを見てもパワーが異常なんだなと改めて思いました。
    全身全霊を込めたパンチというよりスカッと上半身だけで繰り出したパンチに見えるんですがね。。
    体幹とか物凄いのかもしれない。

    しかしほとんど拳の怪我を聞きませんね。
    空手家みたいに拳の皮を厚く作っているとか?

  • プクー

    八さん

    ジュリアン・ジャクソンや
    ジェラルド・マクラレンなど

    完全失神のもっとすごいKOはたくさん見てきましたが
    GGGの場合は軽く打っても倒れるものだからあまり壮絶なKOにはなりません。

    打ち方もパンチの質も明らかに違います。
    力んでないし連打のひとつが当たってるだけなのでカウンターも食いにくいし
    やっぱり過去にないタイプのパンチャーですね。

  • あいち

    少し前の記事にすみません。
    GGGは上の階級に挑戦するというのはナシなのでしょうか・・・?

  • あいちさん

    相手がいなければそれもありかとおもいますが
    GGGは大柄でもなくミドルで全然収まる体格ですし
    Sミドルに誰がおるの?
    と考えると伝統のミドル級に専念し歴史を変えていく活躍をした方がいいとおもいます。

    ビッグネームはベルトや階級を超えた選択をしていく傾向にありますが
    僕はそんなに好きじゃないんですよね、複数階級制覇って。

    モズリーさんもライト級だと怪物王者でしたし
    ロイ・ジョーンズのヘビー級なんてみたくなかったし
    ドネアのフェザー級は体力、パワーの限界

    本来持てる能力が発揮できる階級で戦い続けるというのが個人的には好きです。
    山中のバンタムのように魅力的な選手が少ないのは問題ですが。

  • あいち

    ありがとうございます。
    ミドルで相手がいないのなら・・・と思ったからなのですが、例に挙げてくれたお三方とも適正階級では超かっこいい3人でしたので非常に納得です。