西岡・長谷川・粟生

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これがボクシングなんだ、リアル勝負の厳しさよ、心臓に悪い。
帝拳勢のKO連発でこんなにうまくいくはずがという懸念が生まれドキドキしてしまいました。

粟生VSグティエレス

20歳で一度タイトルとったグティエレスは改めて考えると天才児だ。Sフェザーかよというでかい体格で登場し、打ちおろしの左は重そうで怖かったが今日の粟生は頼もしかった。これが榎と引きまくりの試合してた粟生かとおもうほど先に手を出し前に出て、減量ミスしたグティエレスのボディを巧く攻めた。
ちょっと被弾したが粟生のディフェンスはやはり唸る。普通に2、3手先のパンチまで流れるようにかわし攻撃につなげる。アマチュア実績強調される彼だがショートレンジで彼は強さを発揮する。自分のパンチが届くし相手のパンチをはずすスキルを持っている。グティエレスやタイベルトクラスの王者レベルから一歩抜けた強さが身につきつつあると感じた。エリオ・ロハス戦はいい試練だった。今後期待できる世界王者だ。

西岡VSムニョス

ムニョスが結構怖い選手だった。パンチ全部全力で振ってくるようなところがあり西岡もそれにつきあって一発一発を力込めて打ってるような気がしてムンロー戦に比べリズムとスピード感がない気がしたがやはり役者が違った。変則で力いっぱい打ち返してくるムニョス、西岡の左対策で顔面ガード固める相手に後半はガードをぶち抜くような左を当てていった。あとボディもよかった。昔に比べスピードキングではなくなった気がするが完成度が高くなった。丁寧で理詰に相手を崩す大人なボクシング。乱暴なムニョスのパンチで白いボディはあざだらけだったが顔面はきれいに守った。まさに円熟味が出てる。
世界ランカーにポイントも取れるテクニック、自分の顔はきれいなまま相手はボコボコに腫れている、こんな日本人世界王者はめったにいない。
ただちょっとドネアとかとテンポやスピード感の違いを感じずにはいられないが本格的な王者の貫録が既にある。

長谷川VSゴンザレス

放心してしまった。長谷川はまさに負けるとしたら一発に泣くというリスキーさがある。
ゴンザレスは西岡に負けたままのゴンザレスではなかった。ナチョの指導か普段よりややクラウチング気味でよく上体を振っていた。
ポイント先行されても焦らない様子だった。
西岡も序盤苦労したようにゴンザレスは顔小さい体でかい距離遠い、パンチが強いから感覚つかむまで無茶することなかった。
今日の長谷川もキレていたがバンタムの頃と違いパンチの当たりが浅い、やや届かない、で非常に力んでいるのがうかがえた。
戦前「このくらいの相手は圧倒しないと」みたいな強気な発言してたが無理して言ったのだろう。
前の2人がKOだったのが余計力みを与えたのかもしれない。
本当にフェザーになじむまでとことんスピードに頼ったアウトボクシングでよかっただろうに。パッキャオのようにでなくウィテカーのように戦って欲しかった。
ベチェカ戦のような内容、結果でよかったのだ。
バンタム無敵時代のプライドを取り戻すべく圧倒的なKO勝利を企んでいなかったか。

でも微妙だがモンティエル戦同様ポイントはリードしていたので適正階級や戦略を改めればいつだって王者に返り咲けるさ。
バンタム後期の彼は神がかりな強さ、速効勝利を連発してきたが振り返れば格下の相手ばかりだったのだろうか。
傷なく楽勝できるスタイルに味をしめたのか、試合が長引けば被弾する、完ぺきなディフェンスを備えた選手というわけではなかった。
とはいえ、未だ彼のボクシングが日本で一番華があり際立っているとおもう。

もう一度再起する姿が見たい。並みの世界王者ではないはずだ。

ブルゴスもジョニゴンも速いけどパンチはなかったと語っていたのが悔しい。
減量きついだろうがまだまだフェザーではないという印象を抱かざるをえない。

ゴンザレスはあっぱれだった。もう終わった選手と評価していた輩を見返しフェザー、Sフェザーあたりで大暴れしてくれ。
イスバス、マルケス、モンティエルらの栄光の陰で最後に輝くのは彼かもしれない。
結果論だが強いときの彼は本当に大きく見える。そしてキャリアのすごさも感じた。
ファン・マヌエル・ロペスあたりでも十分やれそうな今日の出来栄えでした。

レフリーがストップした判断は極めて妥当でしたがあれで止め、モンティVSドネアで続行させる、そのへんの基準も含めボクシングは怖いです