レンドール・ムンロー(イギリス)
Rendall Munroe
21勝9KO1敗
この男をホープとして紹介し世界王者になってもらっては困るのだが注目しておこうとおもう。
日本の切り札の世界王者西岡利晃の次の指名挑戦者だ。
前王者のバーナード・ダンに勝っているパンチャーキコ・マルチネスを2度破り、長谷川といい勝負したマルドロット、メキシコ人世界ランカー、ビクトル・テラザズを下し挑戦権を不動のものにしているトップランカーだ。
サウスポーで技術もありタフなボクシングが特徴だが、とりわけ強打、切れ味抜群というタイプではなくタフネス、体力があり打ち合いに強いタイプのようだ。
技術で渡り合いつつ中盤、後半は重いプレスと連打で相手をギブアップさせるような2番底を持った頑丈なボクサーに見える。
持ち前の体力を基に経験を重ねスタイルが完成されたようでKO率よりは破壊力がありそうな選手だ。
西岡と同じサウスポーで体も大きく筋肉もついた難航不落のボクサーファイターであろう。
途上国の選手ではないので開催が英国か日本かまだはっきりしないが是非敵地に乗り込んで西岡のモンスターレフトがいかに破格であるかを見せ付けて欲しいものだ。
ムンローは風貌、ファイトスタイルからして頑丈でKOされにくいタイプに見えるが西岡ほどの左というのは未知の領域であろう。
西岡にとっても未知の体力を持った相手であるかもしれない。
この試合に向けて右の強化を西岡は図っているようであるが総合力、決定力、経験では西岡が勝っているようにおもう。
最近の充実ぶりから慎重でいてペースを乱さず勢いに呑まれることなく迎え撃てばきっと攻略できるだろう。
結構骨のある挑戦者といえそうでビッグマッチではないかもしれないがこれぞ世界タイトルマッチの王道にふさわしい試合だ。