俺たちに明日はない

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週末、勝敗は順当といえど、波乱含みで興味深い試合内容でした。

フランプトンVSゴンザレスJr

ゴンザレスJrが初回に2度もダウンを奪う波乱の出だし。
一度目はタイミングのジャブだが2度目はややバランスだが右強打でダメージがあったようにみえる。
ゴンザレスJrやはり筋はいい。

その後はパンチ力というよりは体のパワー、馬力のあるフランプトンが怒りの逆転をしたがこれは予想通り。
ゴンザレスJrに押し負けない体力があれば、もうちょっとでフランプトンをKOできていたかもしれない。
思わぬ苦戦とやはり底力のあるところをみせつけたフランプトンだが、ゴンザレスJrがいいボクサーであること、減量苦を理由に階級アップを示唆したフランプトンだが163センチ、リーチ157センチといわれる彼には厳しく、今後危ういところを露呈した。

フランプトンは世界王者としても華のあるいい選手ですが、前に出てくるタイプなのでカウンターはとりやすい。

[youtube]https://youtu.be/Rd4XmkqXdcc[/youtube]

それと同じことを感じたのがライバル関係にあるクイッグとキコ・マルチネスの試合。
この試合がこの日のMVPだ。

初回、ファイターでパンチャーのキコ・マルチネスは自分らしさを発揮したが、クイッグはキコ・マルチネスの出方を図っていたとのこと。
2回突っ込むマルチネスに右アッパーをカウンターし勝負あり。

出てくる選手だからこそ、アッパーは作戦通りだろう。

これはマルチネスにしても味わったことのないダメージだったはずで、その後のクイッグの怒涛のフック連打は見事だった。
仕留められなければスタミナ失うほどの手をだしわずか2回でキコ・マルチネスを粉砕。

この結果を受けて、フランプトンの方が大物気取りで威勢がよかったが、クイッグのほうがよい勝ち方をして両者の対戦はますます興味深くなった。

スコット・クイッグはこれで33勝負けなし。

この選手はごくオーソドックスでスピード感もないのでねらい目な気がするが、耐久力とパワーがあり、大事な試合でKOで結果を出している。
西岡と戦ったタフなレンドール・ムンローをボディ一発で倒し、大竹にてこずったもののキコ・マルチネスを2回でKO

豊富なアマキャリアもなく、世界王者になっちゃう人は打ち合いがめちゃくちゃ強く粘り強いことが多い。
勝つには足を使ってポイントアウトが得策だ。

[youtube]https://youtu.be/ImBd3ktYstA[/youtube]

和氣はこの日のフランプトンを見て活路はあると見出しただろう。
プレッシャーは相当きついが、カウンターは当てやすい。打ち合い好きだが距離をとると突っ込んでくるだけ。
プレッシャーやタフネスに屈しない、下がらない強さがあれば活路はあるが果たして対戦できるだろうか?
何度かダウンをとるか完全KOしないと勝てないが、それがやりやすい相手とはいえよう。

フランプトンが返上し、軽い相手と決定戦となりそうな予感も。

その他

マクジョー・アローヨVSアーサー・ビジャヌエバ

アローヨの判定勝ちだが互角の内容だったよう。
無敗で名のあるアローヨだがプロでは井上が上だろう。

アミール・イマムVSフェルナンド・アングロ

アマではエロール・スペンスの壁を越えられなかったイマムですが、プロでは先に世界戦が決まるか?
体格がよく強さをみせつけていますが、いっそスペンスとやればいいのに。相手を選べば王者になりそうですが打たれもろいところもある。

ダルレイ・ペレスVSアンソニー・クロラ

地元のクロラが頑張り、逆ホームタウンデシジョンともいうべき引き分けだったよう。
ペレスはガンボアに競り負けただけの元オリンピアンで知名度以上に強いとおもっていたが、ごくごく平均的なライト級王者なのかもしれない。

ヤン・イクVSセサール・クエンカ

48戦無敗でミステリアスなクエンカが王者になっちゃった。しかし相手に恵まれただけかも。
ダウンを奪われたそうだが後はやりすごしたらしい。
クエンカの面白いところは空気な手数だけはよく出ることと、逃げ疲れしてスタミナに難があるところ。
それでもある意味面白い王者が誕生した。ヤン・イクが有名どころと戦う姿は想像できなかったし。
クエンカは強いやつとしかやらない、クロフォードとやりたいと言ってるがいつ負ける(KOで)かが注目だ。

デニス・シャフィコフVSロイ・ムクリス

ミゲル・バスケスに何もできずに負けたシャフィコフだがなぜかそれ以外は負けてない。そんなに強いとおもわないが。
顔が友人に似てるので応援しているが。内山戦より早く負けちゃったムクリスだが、内山戦ほどのダメージだったわけではなさそう。
どっか怪我したのか、左手あげて試合放棄、ボクサー失格なメンタル。ムクリスのよさも出ていたけれどな。
負けてるのに次マイケル・カシディスとの試合が組まれている。
このあきらめのよさならダメージなく負けられるだろう。

ノニト・ドネアVSアンソニー・セトゥル

しっかりSバンタムで再起のキャリアを築いているドネアだが、いつも楽勝すぎてキャリアにならないのではないか?
Sバンタムでも体が緩く筋肉質でない気がするがだからこそしなやかでシャープなのだろう。
頭脳的に戦えばスコット・クイッグに勝ち、王者に返り咲くだろう、確実に。
長谷川はドネアとやってみたいんじゃないかな?

悲願のタイトルとって強い相手に防衛を続け、長谷川をも攻略したキコ・マルチネスが今は失意の底にいるのが切ない。
ひととおりのキャリアを経た今、どういう決断を下すのか。
これがボクシングなのだ、俺たちに明日はない、だから好き。

5件のコメント

  • ボクシング好き~

    動画アップありがとうございます。
    ゴンザレスjr、惜しかったですね。初回の2回目のダウンの後、もっと時間があればな~と思いました。フランプトンは全米デビューで硬かったのか減量苦?なのか、
    あれれと思いましたが。ゴンザレスjrは可能性がありそうですね。
    クイッグはさすがでした。キコに対して
    前に立たないようにしていて、さらに上体だけで突っ込んできた所を狙い通りのアッパー。見事でした。キコに合わせてしまった長谷川と対照的でした。でも勝つことに重きに置いていればきっちり対策をとっていれば長谷川も勝てたのでは、、、と思ってしまいました。たらればは無しですけど。フランプトンとクイッグはスーパー王者のリゴンドーの為統一戦にならないなら
    実現しなさそうですし、こうなるとドネアがクイッグとやると返り咲きそうですね。
    私も長谷川はドネアとやりたいだろうと思います。ドネアが王者になればキャリアも終盤ですし親日家でもありますから、長谷川戦は日本で実現してもおかしくないですね。 来年あたりやって欲しいです。
    ただボクシングは他のスポーツとは違って本当に命を削っての戦いですしその1試合の為にきつい減量をして、、、そこに勝つ為のメンタルが無いと良い試合にならない
    ので長谷川が本当にどう考えてリングにあがるのか。はファンとして見守るしかありませんね。ドネアやキコもモンティエルも一度は王者になって、陥落しどういうポテンシャルで試合に臨むんでしょうね。
    そこに最悪なプロモーター(ドンキングとか)、日本では一部のTV局、3兄弟などマネーにまみれた人間が渦巻いて、それがボクシングなんですけど、やっぱり純粋に強い者同士の試合が見たいですね。

  • こんばんは。
    和氣が遠くからスピードで勝負し続けられるならば倒せるパンチもあるでしょうが、
    ただ英国でやるとなると結局はフランプトンのプレスに屈してしまうのでは。
    あのプレスを捌くほどの足が和氣にあればいいんですけどね。
    いずれにせよ、仰るとおりフランプトンは超一流といえるほどのタマではないのかなと感じました。

    長谷川が壮絶に散っているだけにキコマルのやられ方はちょいショックですねぇ…。
    長谷川はハードパンチャーのように戦ってきましたが、やはりそうじゃないのですよね。
    足を使いボディワークを工夫して良いパンチをコツコツ当てて相手のパンチを外す。
    キコ戦のようにド突きあいの中で活路を見出そうとするのは違うと。。

    もうちょい若い頃にドネアとのファイトが見てみたかったですね。

  • プクー

    ボクシング好き~さん

    動画はもはや簡単に探せますのでたいしたことなくなっちゃいました。
    全部探すのが億劫で。

    ガンガン来るからアッパーのカウンターというのはあっぱれでした。
    キコ・マルチネスは悔しいでしょうね。
    どこかドネアに負けたダルチニアンみたいなシーンでした。

    フランプトンにもこれが当たったかもしれないとおもうと
    今回対戦しなくてよかったんじゃないですかね、フランプトンは。自身満々でしたが。

    クイッグは平凡な王者に写るけどまじめに結果出してるんで応援するならこっちだな。

    長谷川は打ち合いすぎず足を使ったボクシングならまだまだ通用するとおもいます。
    もう全盛期のコンディションではないとおもいますが。

    英国勢に挑戦するのは大竹や岩佐みたいなお客さんとしてじゃないとなかなか難しいでしょうね。

    八さん

    プレッシャーに押されない、足で距離を保つ、それでも接近されたら押し返すくらいの体力があれば和氣に勝機があるとおもいますが、8-2くらいで不利かなぁという予想です。
    フランプトンを評価してないといいつつも、フラフラで立てないほどのダメージ与えないと食い下がってくるしぶとい根性のある強い王者だとはおもいます。
    初回に2度ダウンしても結果に驚きませんから。ゴンザレスJrとしては序盤玉砕覚悟で叩きのめしたかったですね。

    キコマルは交通事故のようなもんだとおもいますが、クイッグの作戦がドンピシャでしたね。
    ずばりキコマルの攻略法のお手本、フランプトンにもあてはまるとおもいました。

    長谷川もパンチが弱いとはいいませんが、ブルゴスやガルシアはパンチはそれほどでもなかったと言ってました。
    あのスピードとタイミングと踏み込みの鋭さがあれば強打者じゃなくても倒れますよ。
    ただあのやり方はハイリスクですから、リスクを冒さない戦い方をして欲しいです。

    キコマル戦は戦い方を迷っているうちにプレッシャーと強打に沈んだだけで
    10回やって3回くらいは負けるパターンのひとつだっただけだとおもってます。

    ただ、コンディションは大事です。
    確実に落ちているなら無理しないで欲しいです。

  • ファイナルフォーチュン

    う~ん、俺たちに明日はないって、まさにその通りというか、言い得て妙ですよね。一対一のやるかやられるかの世界、軽々しく三段論法を持ち出す輩もいますが、僕は大嫌いです。歴戦のダメージや厳しい体重制限が及ぼす影響があまりにも大きいボクシングには、間接的な推論は当てはまらないって思うのです。

    でも、何なんでしょうね、ボクシングにおけるこの一敗の重みは・・・。キコマルチネスは這い上がってこれるのでしょうか?

  • プクー

    ファイナルフォーチュンさん

    負けたらまた頑張りますの世界じゃないですからね。
    生涯無敗やたった一度の敗北で去っていった者も。

    キコ・マルチネスは当初バンタムでパヤノとやる予定だったので
    なんとか再起して欲しいですね。

    長谷川がモンティエルやジョニゴンに敗れた時のような事故的なものですよ、きっと。