村中VSヤファイ

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やはり予想通りの結果になってしまいました。今後、こういう世界戦の機会は訪れるとおもうので、そういう時にどうすべきか課題になりそうです。

大差判定負けでしたが、僅差の積み重ねで各ラウンドに大差があったわけではありません。ヤファイのホームである上、アマ仕込みの見栄えの良さと打っても倍のリターンを返されてポイントを奪取したといえるほどのラウンドを作れなかったのが大差の理由でしょう。見栄え、華麗差です。

村中のコンディションや戦術自体はよかったとおもいます。願わくば戦術変更やメリハリが欲しかったけど。ずっと同じ展開だったかな。

エリートヤファイの地元での初防衛戦。村中からオファーしたというよりヤファイから声がかかったから実現した試合でしょう。上位ランカーの中でも一発の怖さのない選手がアウェーに呼ばれることはタイ含めよくある事です。受ける側からしたら少ないチャンスで勝ち目が薄くても受けるのが当然、これが主に日本勢がタイで負け続けている実情のようです。

ヤファイもそうだし、先日書いた比嘉VSエルナンデスの次の刺客、アンドリュー・セルビーなどは、もっとアマの貯金で戦っているような見栄えのよさと一流の技術を持った選手です。けれどプロとしての力強さやパワーは感じません。ゾウ・シミンで証明されたように非力なトップアマには怖さがありません。

ヤファイには倒せない、あるいは勝てると踏んだら判定で逃げ切るようなしたたかさがあるような気がします。アマスタイルが抜けない、プロ向きなパワーがないとも本気を出せばもっと圧倒できる余裕も同時に感じるのでヤファイはこの程度だと断定することもできません。この人もまた、少なくともアマ時代は井岡や井上より上の世界で活躍してきたであろうテクニシャンですし。

村中は一歩も引かずよく戦いましたが、応戦だけで山場を作ることが出来ませんでした。ヤファイがこのくらいの実力者である事は想定内であったとおもいますが・・・村中にパワーがあればなぁというシーンもたくさんありヤファイも被弾はしています。

英国を中心に決して多くはないですが、軽量級でもトップアマがプロ化しそこそこ盛り上がっているようなので、今後、アウェーでの不利な試合の機会も増えるでしょう。

東南アジアや中南米を中心に、全て日本開催で相手を選り好みして行う世界戦よりは個人的にはましな状況です。その中で、見栄え良いトップアマ上りを下して番狂わせを起こすには、フィリピン人のような空気を読まない強烈な一発パワーが欲しいですがそれも難しい。

アウェーで李列理や小国のような試合をみせても判定負けになる可能性もある。岩佐のように技術優位で挑んでも一発で呑み込まれてしまう。全く食わずに圧倒できるほどのスキル自慢は日本ではまれです。技術勝負だけでも勝てません。
ならば、高山のようにパワーレスを手数とアグレッシブで相殺しておつりが来るような激闘や三浦のように文句なしにKOで決める

しかないでしょう。

そのためには、己のストロングポイントを磨いて極端な戦術で挑むしかないとおもいます。総合力で挑んでもなかなか勝つまではいきません。

山中や井上や田中のような選手が海外で戦う姿を本当は観たいですけどね。やっぱり誰がみても圧倒かKOしないとパッキャオのようにアジアから世界に飛躍できないのでしょう。
勝つんだだけじゃまだ足りず、世界が驚くような、年間最優秀試合みたいな試合をしてくるんだという気概が必要だとおもいます。たとえ勝てずともこの選手はまた観たいぞとおもわせるくらいの爪痕を残したいものです。

どっかで読んだ程度の話ですが、ヤファイも今後はロマゴンやエストラーダなどのビッグネームサークルに加わって勝負したいそうです。日本の井上の事を聞かれると
「よくは知らないがとてもいい選手であると聞いている(あるいはそう認識している)」程度でありました。

僕らはヤファイより井上の方が全然強いとおもってますが、世界の認識だとこの程度なのかな。ヤファイを日本に呼ぶことは難しいでしょうね。ならばこっちが海を渡ろうよ。

4件のコメント

  • どらごん

    減点なかったらフルマークですね。

  • どらごんさん

    国内屈指の村中をしてこの差
    現状じゃ勝てなそうというのは映像で大体わかってた感じなので
    何をどう伸ばすか、どんなプランで行くか
    が非常に需要ですね。

  • あな

    村中の方がイギリスらしい叩き上げの戦術をとってましたね
    前からおっしゃってた通りアマがガンガン流れ出したいよいよ面白くなってきてます 個人的にはセルビー以外にハサンボイなんかもトップアマとして気になります
    見栄え・・・先のロマゴン戦やジェイコブス戦をを見ていても思ったのですが、クオリティブローの定義がかなり曖昧になってきている気がします
    タイはともかくイギリスはイギリス人ひいきというよりそのクオリティブローの解釈がアメリカらと違うだけのような気も最近はしてます
    いずれにせよ日本人が今後世界で台頭していくには手数だけではダメでセルビーやロマチェンコのようなフットワークと手数を同時に繰り出すようなキューバ+ヨーロッパ式のアマチュアイズムを経験し取り込むか、さもなくばゴロフキン式のように被弾に保険を掛けつつ強打で相手を動かすかだと思います
    特にゴロフキン式がクオリティブローという観点でケチをつけられる国なんてないでしょう
    日本の強打者をみてると内山のような典型的なボクサーパンチャーか長谷川タイプのタイム感頼りのカウンターボクシングといった趣で、いわゆるインファイターはいないかと(山中は特殊でしょうがあれを真似れるボクサーもそういないでしょう)
    そしてこの二者はドネアしかり近年のメキシカンしかりアマ組に駆逐されつつあると感じます マイキーやコバレフは生き残ってますが・・・
    結局のところ日本人ボクサーは食うのを嫌うか逆に骨を切らせて式ばかりでロマゴンやゴロフキンのような食い方に関する文化がないようにかんじます
    日本人は柔らかくないというけど、井上は純日本人ながら最高級の身体能力を誇るように少し自分達の身体能力を過小評価しすぎてるかと
    以前にも言ったと思いますが、井上はゴロフキンあるいはタイソン式を志向すればリゴンドーとトントンくらいの才能だと思うのですが・・・

  • あなさん

    キッズの頃からボクシングをやっていれば
    国による身体能力差等はあまり関係ない時代になってきたのかなと感じます。
    ボクシングを志向する若者がかなり少数派だという以外は。

    けれど本場を振り向かすにはゾウ・シミンのようにアマで何冠とか
    プロだとやはりド派手なKOパンチャーになっちゃいますよね。

    岩佐がどんなにテクニシャンでもああいう選手は世界中のトップアマに
    もっと上がたくさんいます。

    なので、個性じゃないですかね。
    パワーがなくとも柳のように倒すコツをキャリアを積みながら会得する者もいます。
    柳の時代さえ、アジア限定の昔話になりますが。

    メキシカンにあまり有望な選手がいなかったように
    着実に世界ボクシングは変化しつつあるとおもいます。
    タイや日本はまだ最軽量級という聖域がありますが、それもいずれ変わるのでは?
    ヤファイくらいのレベルが全階級通じて最もスタンダードな王者といえるんじゃないですかね。

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