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フライ 日本

黒田雅之VSフアン・カルロス・レベコ

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日本でお家芸のフライ級、しかし今この階級にはブライアン・ビロリアという頭一つ抜けた王者がおります。帝拳の五十嵐もいますが評価はまだ。黒田の挑戦は久々、日本人不利なまともな世界戦らしい挑戦でありますがさて

WBA/Fedelatin/L・フライ級王者
第22代WBA世界L・フライ級王者
WBA/Fedelatin/L・フライ級王者
暫定~第25代WBA世界L・フライ級王者
暫定WBA世界フライ級王者
WBA世界フライ級王者
ファン・カルロス・レベコ(亜)
Juan Carlos Reveco
30戦29勝(16KO)1敗

黒田雅之
21勝(13KO)3敗2分

レベコは本来、亀1がLフライの頃やるべき暫定王者でした。ファン・ランダエタよりずっとまともなLフライのキャリアがあり無敗で王者になった選手。どうみても結構強いので亀にはスル―され続け亀が逃げ切った後にきっちり正規王者に。この男が今になって来日、まさか黒田とやることになるとは。ちなみにWBAのスーパー王者、つまり本当の王者はブライアン・ビロリアです。

それだけしぶとく世界トップレベルの一定の力を備えてはいるのでしょうが、かつて日本でロマン・ゴンザレス戦が決まってやや逃げた感があるのでちょっと残念な選手という印象。イマイチ強豪とやってない。今回も計量苦しんでましたが、フライ級だと小さすぎです。

しかしながら暫定王者時代から、まとまりあるテクニック、コンビネーションの回転力やスピードなどなかなかにいい選手であり、アスロウムに負けた一敗は意外なものでした。体格差が大きかったとおもわれます。

一方の黒田はあまりよく見てきた選手ではありませんが
映画「キッズ・リターン」のように、喧嘩自慢の不良のパシリ、控えめで気弱な優しい青年、実はこっちの方がボクシングの才能があった的な選手という印象です。天性のパンチ力があり、初期の頃は印象的なノックダウンをよく奪っていました。隠れた才能の持ち主です。

結果は試合巧者のレベコの完勝と出ましたが、ダメージ的には互角以上に黒田が健闘した試合に見えました。

おとなしい河野の代わりにしゃべった藤原トレーナーの解説のように黒田は単調でした。
スピード、リズム、テンポ、全て同じで山場を作れない。ジャブ多用はいいがいかにも教科書的。
くっついても離れても王者の方がやや多彩に見え、ポイント振るなら王者かな、な苦い展開に終始してしまいました。

しかし、いいタイミングのパンチ、有効打という点では黒田が勝っている部分もあったようにみえます。
2ラウンドの左フック、中盤から終盤でレベコがよろめいたシーンなど、パンチが入っているのです。あそこで少しも攻勢できないところはちょっと残念。意外と手を焼いたレベコですが黒田のパンチの重さ、体格差によるプレッシャーなどかなり消耗したことだろう。

黒田は持てる力を発揮したとおもうが再度上を目指すなら、今の単調さを克服せねばならないだろう。
これはなかなかに難しいとおもう。基本に忠実だが全体のスピード感が足りない、同じリズム、メリハリがない、スタイルのないボクシングだ。
今までは基本的でいて他よりパンチが強いから勝ってきたような印象もある。
今回のレベコ戦がいい経験となって進化して欲しい。まだ若いし。

一方のレベコ、小さく、分厚い体をしておりまだ29歳、しかしもうベテランのような風貌とボクシングだ。
エネルギッシュなラッシュ、コンビネーション、馬力、安定したスキル、こういう特徴の選手とおもっていたがフライ級ではやや厳しいだろう。
ビロリア、ロマゴンほどに突出した強さはない。ただビロリアよりは安定感はあるかもしれない。
一流だが超一流ではない感じだ。

黒田を練習で圧倒したといわれる井上、この試合を見て感じるところあったろうが焦ってはいけない。
なんとか勝てそうだな、じゃなく圧倒できるなくらいの力をつけて欲しいから。

なんか久々に挑戦者が全力で挑んだが王者に跳ね返された、当たり前の世界戦をみたような気分だった。

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