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フライ 日本

八重樫東VSエドガー・ソーサ

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今日本には世界王者がたくさんいるしTBSでやる試合は日本人が負けないので誰が強いのかよくわからない人も多くいるだろう。
大事なのは勝敗ではなく相手が誰か?である。

勝てる相手を選んでいれば派手な勝利も目にするだろう。
しかしボクシングの醍醐味は日本人がかっこよく勝つことではない。強い相手にどんな戦いをするか?である。

たくさんいる現役日本人世界王者でも、近年、自分より評価の高い相手と戦ったのはバンタムの山中とミニマムの高山だけである。
山中が破ったダルチニアン、高山が戦ったゴンザレス、南アまで出向いて戦ったジョイ(共に敗れたが)は真の強豪である。

12月6日、村田の2戦目や井上の東洋タイトルマッチと同じ興行で八重樫が迎え撃つ挑戦者エドガー・ソーサは
そんな、久しぶりに迎える、王者八重樫よりも実績も世界的評価も上の相手だ。

49勝29KO7敗
WBCライトフライ級王座を10度も防衛した元王者だ。

負けが多いがそれは初期に集中している。最初から恵まれたホープではなく負けを肥やしに強くなっていった雑草タイプである。
まだキャリア中盤、王者になる前は平凡な戦績だったので、亀田がかませにと日本に呼ぼうとした事があったがよく調べたら昇り調子で最近強い。手を抜かない実力者だと判明したので呼ぶのをやめた経緯がある。その調査は的確だったようでその後ソーサは強い世界王者となった。もちろん亀田と絡むことなどなくなった。

フライ級はメキシコに強い王者、元王者が多くいて本来であれば彼らが王座をかけて戦う資格があるのだがそこに五十嵐や八重樫が割って入ったような経緯があるので今回晴れて、やるべき相手を迎えることになった。フライ級で八重樫が生き残れるかの本当の試練となる試合である。

正直ソーサは、欠点もないが特徴もない、頑張るボクサーファイターでメチャクチャ強いという印象はない。
雑草ならではで天才の輝きはない。しぶとく総合力が高いので王座を長く防衛してきたが、王座を離れ、アジアの絶対王者ポンサクレックに判定負けをした時点でもうソーサの時代は終わったものとみていた。

(ちなみに超安定王者であったポンサクレックもソーサに勝った、その一点のみが輝かしい栄光でありあとはアジア王者の域を出ていない。)

しかしその敗戦以降、実にしぶとく復活した。

国内のライバル、対立するトップレベルの元世界王者、ジョバンニ・セグラ、ウリセス・ソリスを破り、再度世界戦までこぎつけた。

マニアであってもソーサがこの2人を勝ち抜いてくるとはおもわなかった。

さて、試合展望であるが

八重樫、ソーサとも元々階級下であり体格に差はない。共にフライ級でも小さい方だ。
実績と試合内容からして八重樫がソーサをノックアウトするのは非常に難しいだろう。

ソーサ(34歳)の苦手タイプはスピードの速いボクサーだ。
速いだけでパワーレスな相手は軽く掴まえてしまうが。
がっつり足を止めて打ち合うと相当強い。

反則のアクシデントだったがロデル・マヨールに屈した事故的な敗戦、ポンサクレックに3-0で負けた敗戦、いずれもパンチのスピード、回転力で負けた。
逆にどっしり打ち合う試合ではジョバンニ・セグラ、ウリセス・ソリスを破るほど。

八重樫にパンチがないとおもわないがセグラとでは比較にならない。

なので八重樫の作戦としてはジャブ、フットワーク、コンビネーション、スピードでソーサを撹乱しポイントアウトの判定に持ち込むのが妥当なところだ。

八重樫は器用な選手なのでアウトボクシングもファイトもできる、状況で切り替えができる柔軟性を持っているが、小柄なので距離が短く当てるが被弾もしてしまう。目も勘もいいのに相手の細かなジャブをよく食うし顔も腫れやすい体質だ。パンチは強いが打ちぬきが甘くフライ級では強打者とはいえない。

ポンサクレックのように回転力と正確性だけで12ラウンドコントロールできれば申し分ないが、相手の方がキャリアも引き出しも上である。
ミニマム時代のポンサワン戦のように序盤圧倒していても根性比べの打ち合いに巻き込まれてしまうと厳しいだろう。

現状では6-4でソーサが上と見る。

今まで日本人がソーサに挑んで4戦全敗である。
敵地メキシコへ出向いてソーサの胸を借りるような試合であったが、負けはともかく結構健闘している。
ソーサはベテランなので相手に合わせ手を抜くとはいわないが適度に接戦、負けない程度に対処する狡猾さもある。
挑戦者として日本に来た場合の本気のソーサはどうであろう?
ポンサクがやったようにアジア人以外とやるなというところが見れるかもしれない。

井岡に負けた雑草男というレッテルは八重樫に一生つきまとうとおもわれるが、負けを知った男の方が強いのだ。
ここで勝てばソーサに勝った男としてのレッテルがそれを上回ることになるだろう。
山中、内山に続いてマニアに認められる本物の世界王者の誕生となる。

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