丁か半か/ジェシー・ロドリゲスvsシーサケット・ソー・ルンビサイ

やっと次へ進めそうだ。
なかなか興味深い試合だ。
全てはシーサケットのコンディション次第と考える。

ジェシー・ロドリゲス 22歳

15勝10KO

Sフライの王者をよくわかっていないが、(ロマゴンは王者ではないんだな)空位のWBC王座を手に入れたとおもったが、エストラーダが王者なのか、それともフランチャイズ王者で正規王者はロドリゲスなのか、Lフライを主戦場にしていたものの、いきなり2階級上げて実力者の元王者、カルロス・クアドラスを下した。

メキシカンには珍しい、多軸で立体的なフットワークを武器にロマチェンコのような自在なテクニックで相手を上回る、相当なテクニシャンで若さもぴか一。この男がLフライじゃなくてよかったねと寺地や京口に言いたいほどハイレベルなスペックをもった男だった。

この男の未来は明るいとおもわれるが、次なる刺客はテクニシャン殺しの地獄のような猛者である。

シーサケット・ソー・ルンビサイ 35歳

50勝45KO5敗

元WBC世界王者であり、ロマゴンとエストラーダの2強に勝っている。エストラーダには再戦で雪辱されたが、オーソドックスで戦うという愚行で戦略ミスが目立った。

何よりもロマゴンを二タテ、特に再戦では完膚なきノックアウトでロマゴンの伝説に終止符を打った。井上尚弥より先に世界をあっといわせたアジア人、タイ人としては過去最高の名誉だったとも言える。

王座を追われてからはコロナもあり、試合枯れ、相手も内容もイマイチ。35歳と全盛期はとっくに過ぎたのかもしれない。シーサケットの真骨頂は、分厚い圧力と左右の強打、相手にプレスをかけて恐怖を与えてなんぼのファイターだ。

スタイルマッチとしてとても興味深い試合だが、見どころははっきりしている。

ジェシー・ロドリゲスがそのスキルとスピード、超絶なテクニックで12回を判定で生き延びるか、シーサケットがどこかでロドリゲスを捕まえてノックアウトするかだけ。ポイント、判定勝負となると、技術に幅のあるジェシーの勝利が濃厚だ。

ジェシーは才能の塊のような美しいテクニシャンだが、Lフライ上がりでやや非力、メキシカンらしく打ち合いを好むところもある。シーサケットの地獄のボディを食えば堪らない。シーサケットとしては相性がいいとも悪いともいえる相手で、足を使って捌かれたら空転するばかり、加齢も気になるところだ。

世代交代マッチとしても、その逆でも楽しめる。
両者の特徴が正反対なのでわかりやすい。

個人的にはシーサケットの復活を期待するが、全ては当日のコンディション次第である。最高の栄光を一度は手にした35歳は、どこまで仕上げてくるのか、そこにかかっている。

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