
11月23日にWBO世界ライト級王座決定戦として行われます。
あれ、今のライト級の王座ってどうなっているんだっけ?ですが
IBF
レイモンド・ムラタラ
WBA
ジャーボンティ・デービス
WBC
シャクール・スティーブンソン
WBO
空位
なのです。WBAはジェイク・ポールというYoutuberとのクルーザー級のエキシビジョンを飛ばした人なのでもうライト級でボクシングすることはないとおもわれます。IBFのムラタラは無敗の立派な王者ですが次がアマチュアの帝王、アンディ・クルスとのことで危ういです。
アブドラ・メイソンは以前より未来のボクシングを担う、P4Pナンバーワン候補と言われている大器です。サイズ、リーチ、スピード、当て勘、破壊力、どれをとっても別格で、とても殺傷力のある選手です。
19勝17KO無敗のまだ21歳です。
なるほど、これは特別な選手で間違いないなという印象ですが、対戦相手をチェックしてみたら、結構惹かれるものがありました。
サム・ノークス
17勝15KO 28歳
ライアン・ウォルシュやイバン・メンディなど、欧州の強豪を破り無敗をキープしている選手です。上手いし強い、フィジカルが強そうで格闘技を極めているような風格があります。
スピードやパンチのキレはアブドラ・メイソンにあり、オッズはメイソン大きく有利、ノークスはアンダードッグですが、相性的にハマる、アップセットを起こすとしたらメイソンにとってはまさにサム・ノークスみたいなタイプかとおもわれます。
スピードとキレの勝負になったらメイソンが圧勝するでしょうが、ノークスはそういうものを無効化し、フィジカルパワーと重いパンチで若手をゴリゴリ削っていけそうな逞しさを感じるボクシングです。上手いというより生き物として強そうな印象です。
それでも、アブドラ・メイソンはただのプロスペクトではなく極上、未来のトップと言われているくらいの選手なので、圧倒的に王座を戴冠するというのが一般的な予想ですし
アンディ・クルス
アブドラ・メイソン
シャクール・スティーブンソン
が世界王者に君臨したら、半端ではないレベルの階級、統一戦が期待出来ます。
こんな予想通りの未来になるのか、その通りにはならないのか、個人的にはサム・ノークスに賭けて、大きな勝負に出たいと感じさせるスタイルマッチなのでした。



