昨日はメキシコでこんな世界戦がありました。
角谷という選手を全く知りませんでしたしこの試合の成立過程もよくわかってませんでした。
アドリアン・エルナンデスはコンパヤックとの初戦をみました。
パワーも技術もあるいい選手に見えましたが、タイでの屋外?での試合だったかコンパヤックの脅威のタフネスと粘りの前に逆転KO負けしてました。
その後再戦で雪辱し今に至ります。
タイ人は地元では観客の声援や独特の雰囲気があり強いですが外へ出るとあれれ?ってことが多いです。
この試合はエルナンデスがリミット一杯、元々上の階級でやってきた角谷がアンダーという不可解な計量だったそうです。
メキシコはいいボクサーたくさんいますがジャッジを含め姑息な体質があります。
敵地で勝つのは本当に難しい。
BoxRecではエルナンデスが173センチで角谷が169センチとありますが角谷の方が背が高い。
テキトーな申告なんだろうなぁ。
そんな状況での試合、エルナンデスに合わせたのかKOを意識したのか、初回からヒートアップした試合となりました。
角谷は初見でしたが足あり懐深くなかなかいい動き。エルナンデスのプレスに合わせた右でダウンを奪います。
これはダウンパンチより前のパンチでバランス崩したところに当てたプッシュ気味のダウンですが、地元でKOしたいエルナンデスはガードも甘くガンガン出てくるのでパンチは当たりそうないい気配。
しかしその後はパワー差で追いつめられ4ラウンドに3度のダウンで逆転KOされてしまいました。
正直荒っぽく隙の多いエルナンデス、盤石の王者ではなさそうです。
角谷のパンチを受け効いていましたしやばいタイミングで食うことが多いです。
地元ということでここまで強引な選手では本来ないとおもってましたが。
しかし角谷という選手はキャリアやスタイルを見るとKO負けがあり打たれ強くはなさそうだ。
それでいてあのような打ち合いに出るとエルナンデスの土俵という形でボコボコと被弾してしまいました。
いいボクサーだとおもうがアウトボクシングを徹しきるスタイルにするかファイトするならもっとガード、ディフェンスを徹底しないと難しいとおもいます。
しかし敵地で熱狂的な雰囲気の中熱いファイトを演じたとおもいます。
どこぞの日本人と違って短いラウンドでも白熱、エキサイティングな内容でした。
レベルはともかくこれもLフライの世界戦
今晩あたりのとどっちが白熱か比べてみるのも面白いかも。
さて、エルナンデス、この王者は好戦的でパワーがあるが、隙の多い王者だ。
勝てない王者ではない。
しかし個人的におもうのは
日本人は本格的な南米選手と(特に日本で)あまり戦わないなぁとおもいます。
パンチのない選手かパンチがあっても技術のない選手が多い気がします。
コンセプション、セグラ、ソーサ、マルケス・・・
お呼びでない、スルーな感じでしたし、南米ではないがビロリアとかも想定外でしょう。
先日体重超過で王座を失ったハビエル・フォーチュナとキューバのルイス・フランコが引き分けなんて試合がありました。
これなんか日本に呼ばれないタイプ同士のハードル高い試合だったとおもいます。
ジムもTV局も強い世界チャンプを華麗にスルーしてしまうこの国の体質
エルナンデスくらいならやってみろよとおもいますがどうでしょう?
ロドリゴ・ゲレロと決定戦?
またまた手頃な戦績の選手だこと。
それと今日だか近日中に名城VSデンカオセーンという暫定戦があるみたいです。
名城、何度みても同じパターンで負ける人という印象ですが、再起でまた頂点目指すならこの相手は倒さなくてはだめでしょう。
デンカオセーンが弱いとはおもっていませんがこの人はもう全盛期のようなコンディションもモチベーションもないとおもいます。
楽してお金が欲しいとおもっちゃってるふしがあります。
坂田戦のような仕上げのデンカオセーンが出てきたら不運ですが圧勝して引退させるくらいの勝ち方しないとだめでしょう。
それにしてもチャンスが多い両者です。