とても興味深かったHBO興行。井上の次戦が気になりますが恒例の年末に国内でしょう。海外からVSシーサケット待望論が出ているみたいですが、権利を掴んだのはエストラーダです。
そんな井上の状況にこんなニュースが
井上尚弥にフィリピンから挑戦状 「モンスターVSプリティボーイ」の実現なるか
[terashare title="6度目の防衛に成功した井上尚弥 フィリピンから「待った」の声が届く" sitename="" description="米デビュー戦で圧巻のTKO勝ちを収めた「モンスター」の次戦に世界中の注目が集まる中、「プリティボーイ」の異名をとるフィリピン人ボクサーが挑戦状を突きつけた。フィリピン紙「マニラ・ブレティン」が報じている。" url="http://news.livedoor.com/article/detail/13607481/" imgurl="http://box-p4p.com/wp-content/uploads/2017/09/pb.jpg"]Sフライは今年限りを公言している井上、やるなら統一戦とも言われていますので、フィリピン側の表明が本気ならばこの試合が本命そうです。
ジェルウィン・アンカハス
27勝18KO1敗1分
日本でなじみのマーク・ヘラルドにマジョリティで敗れたことがありますが、遠い過去の話で現在は14連勝13KOの25歳。パッキャオプロモート最初のサウスポー世界王者です。
トップアマのアローヨ弟?からダウンを奪い明確な王座奪取からの帝里戦。フィリピン特有の荒っぽい飛ばし屋なところはなく堅牢、堅実でいてやっぱりフィリピン人らしくパワー差が顕著でした。パンチのクオリティで圧倒しつつ最後はボディ一撃で仕留めました。堅牢なテクニックも数段上でした。ガードも高く、上下の打ち分けも上手く、フォルムはパッキャオ風でもあり、時にみせる左の踏み込みは本当にパッキャオっぽいところがあります。
上手く進んでこの刺客が井上の相手となる予感がします。
今勢いに乗り、急成長しているアンカハスですが、勝ってもシーサケットを超える名声とまではいかないのがやや心残りです。かなりリスキーな相手といえそうですが、スピード、パワーいずれも井上かなとおもいます。
けれど、井上にとり最初の強豪といえます。
圧倒的な勝ち方で忘れがちですが、ライバルたちとは対戦相手の質が違います。
カリ・ヤファイ
ジョシュアの前座で石田と対戦。ここでさらなる全貌が明らかになるだろう。引退にみえたロマゴンがこのヤファイをターゲットに再起するなんて話もあります。フライに戻ることは全く考えていないようです。それが英雄の意地なのでしょう。再起するとしたら本当にボクサーの鏡ですね、日本ならもう引退ムード満載なはずです。
ヤファイはSフライにフィットした体格のテクニシャンですが、パワーで押すタイプではないのでシーサケットほど苦手なタイプではない。それでも、クアドラス並かそれ以上に技巧派で簡単な相手でもない。やや判定型で退屈な技巧派ですが、あまり苦戦をみたことがありません。
ジョンリエル・カシメロ
アンカハスへの挑戦権をかけて同国のジョナス・スルタンと対戦しますが、T拳ニュースによるとそれほどアンカハスに固執している訳ではないとか、フィリピンでボクシングを盛り上げたいとか、相反するコメントが聞かれます。
たぶん不気味な要素を備えているカシメロなので、ラウシー・ウォーレンとベルトもかけずに戦う羽目になるのかもしれません。不人気実力者には茨の道しか用意されていないのだ。
フランシスコ・エストラーダ
ロマゴン衝撃のKO負けで印象が薄くなってしまったが、あの日のMVPともいえる、ハイレベルな熱戦を制したのはこの男である。俊敏で天才肌のクアドラスに対して体力勝負を抑えて丁寧な技巧で攻略したエストラーダ。破壊力、耐久力がまだSフライで未知数なところがありますが、順当にいけばこの男がシーサケットに挑み、攻略してしまいそうだ。それともシーサケットがパッキャオ並に化け、初期、パッキャオVSマルケスのようにエストラーダも攻略してしまうのか?
シーサケットの強さ、怖さは十分に理解できたが、ポイントゲームでの不安は残ったままだ。
シーサケット・ソールンビサイ
ずっと前から不気味だ、戦車だ、カオサイの再来だと騒いでいましたが、ここまで来るとはおもいませんでした。手打ちのように軽く出す左右だけでも重くて強烈です。
けれど44勝40KOの戦績が示す通り、完全KO決着型、KOしないと負けるタイプの典型でしょう。
そして今後相手は必死にポイントアウトを狙って足を使ってくるだろう。
順当にエストラーダ戦でしょうか。
延々と妄想を書き綴ってしまいそうなのでこの辺で終わります。