虎視眈々/ノルディン・ウバーリだけじゃないぜ

ノルディン・ウバーリにとっては、彼が次に望んでいるスーパーファイトのセットアップとしてその夜は完璧な嵐だった。

https://www.youtube.com/watch?v=cwfC9Z2u1a4

2度のオリンピアンであるウバーリは井上拓真にユナニマスで判定勝利し、無敗のまま王座を防衛した。そして本当のターゲットである拓真の兄、井上尚弥は、ノニト・ドネア相手にファイトオブザイヤー候補の試合を演じた。

井上尚弥はWBSSを制し、無敗のままバンタム級の主役に躍り出たが、12ラウンドの死闘でドネアから顔面に大きなダメージを受けた。ドネアは勝利には届かなかったが、それでも信じられないほどのキャリアの薄明の中で驚くべきパフォーマンスを発揮した。

ウバーリ
「世界で最高の2人のファイターがそこにいました。しかしこの試合で井上尚弥の弱点がいくつか明らかになりました。ドネアは井上の欠点を暴くいい仕事をしました。尚哉がテストされたのは初めてでした。ノニトは全盛期を過ぎており、減量苦もあった。もし彼が全盛期でより適切な階級であれば結果は違っていただろう。」

ウバーリが次に井上尚弥の対戦者になる確率も高い。ウバーリの所属するMTKグローバルとトップランクの関係もまた良好だからだ。試合は井上尚弥の怪我の回復具合にかかっている。

弟の敵討ちというストーリーからして2人の激突を妨げる要素はない。

ウバーリ
「私の試合、尚弥の試合が終わって、既にみんなに話しました。私はいつでも準備が出来ています。いつでも、どこでも、井上の地元でも私の地元でも、井上尚弥が望む時ならいつでも、私はOKです。」

たくさんのコメント、意見が出た11月7日の試合、一つだけ明らかになったのは、今まで井上尚弥を研究、分析しても材料が少なかった(圧勝ばかり)が、ライバルたちにとっては朗報、いい材料がはじめてもたらされたという事実だけは言えるとおもう。

これまた強気な姿勢だが、井上尚弥が作ってくれた世間の注目は、普段は世界王者でも無名に等しい軽量級の多くの選手にとって一攫千金、スターへの夢、希望を切り開いた。

話題にのぼる彼らだけではなく

ファン・フランシスコ・エストラーダ
カリ・ヤファイ
ジェルウィン・アンカハス
ロマン・ゴンザレス

あたりもみな、バンタム級に含みを持たせている。
スーパーバンタム級の猛者たちも意識していることだろう。

しかし井上尚弥をめぐるバンタム級を最初からみてきた我々日本人マニアとしては、ちゃんとした道筋をまっとうに歩んできたものを優先して観たいなとおもう。

ゾラニ・テテはカシメロとの試合をクリアしてから、ウバーリは、ルイス・ネリーVSエマニュエル・ロドリゲスの勝者をクリアすべきである。

井上尚弥自身も、その存在の大きさ、期待値、怪我の具合からしても、トップランクと契約したとはいえ半年は休養、来年もよくて2試合拝めるかどうかだろう。

トップランクでのアメリカデビュー戦は、まずは顔みせ、お披露目的な相手になるのではないだろうか。決して弱い、ガッカリするような相手にはならないだろうけど・・・

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