逆噴射ボディ・スナッチャー/パディ・バーンズと岩佐亮佑

昨日ジョニー・ウィッターの記事を書いたら、こんなコメントをもらった。

昨日お風呂でふとそう言えば
前にジュニアウィッターっSL級の選手がいたなぁ
なんて思ってたら、まさか取り上げられてるとは(笑

そうそう、風呂や寝る時に、なんかネタはないかなぁとか、世間はこうだが俺はこうだなぁなんてボンヤリ考えるのが日常だ。そして、明日書くネタもない・・・

これは今ふとおもった事

https://www.youtube.com/watch?v=ajOpPwWpU-o

パディ・バーンズはプロボクシングを引退したが、キャリアに後悔はないという。2度の銅メダル、3度オリンピックに出場したバーンズはプロで3年間、9度戦った。

6勝1KO3敗

という記録を残したが、彼は傑出したトップアマチュアだった。

初めて見た時から、オマル・ナルバエス風(ナルバエスは偉大な記録を残したが)というかゾウ・シミン風というか、非力でプロ向きではないなと感じたが、アマの実績に裏打ちされた職人的なテクニックで浮上してくるんだろうなとおもっていた。

たった6戦目で迎えた初の世界戦、比嘉からベルトを奪ったクリストファー・ロサレスのボディに悶絶KO負けした時は、すさまじいボディを食っちゃったから仕方ないな、ロサレスはパワーがあるし、とおもっていた。

しかしその後も結果を出せず、10月11日、同国のプロスペクト、ジェイ・ハリスにKO負けし引退の運びとなった。

ハリスは16勝8KO無敗という筋のいい戦績だったが、これまたボディで悶絶、さほど強烈なものにみえず、痛がり方も尋常ではなく、あぁ、バーンズってボディがモロに弱いのねと察知してしまいました。アマチュアでは意識が欠落していた部分だったのかもしれません。

そういえば、MTKグローバルが開催するゴールデンコントラクトトーナメントだがで、アイルランドのトップアマチュア、デイビット・オリバー・ジョイスがレイ・ウッドにTKO負けしました。ウッド自身もプロスペクトですが、ジョイス、これでオリンピアンかよという一方的な敗北にみえました。

話が逸れました。

なぜ岩佐亮佑なのかといえば、12月7日、ジャモール・チャーロVSデニス・ホーガンの前座、PBC興行、ニューヨーク、バークレイズセンターで暫定王座決定戦をあのマーロン・タパレスと争うことが決まっています。日本でもっと注目すべき直近の試合です。タパレスにとっても大森に勝って剥奪された時から遂に掴んだ待望のチャンスだろう。

[st-card-ex url="https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191127-00000184-spnannex-fight" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]

大体このような記事が出ています。大手だけにコメントも多く書かれています。
いつも試合前は絶好調、景気のいい話しかありません。

個人的には、岩佐の実力やラストチャンス、死に物狂いどうこうよりも、きちんと相手の対策をして臨んで欲しい。

恐らくタパレスの方がパンチが遥かに強い。左のオーバーハンドや右フックカウンターを食えば失神してしまうだろう。アウェーでの経験や逞しさもタパレスの方が上だ。日本でも苦い思い出のある選手だ。(体重超過も含めて)

しかしタパレスは強いが、ボディやスタミナに難があるというのは過去の試合で露呈している。プンルアン戦はボディでほぼ終了のところ、逆転KOでなんとか戴冠した。大森戦でもスタミナやボディに不安をみせた。前半凶悪で力強く、後半落ちていくというのがタパレスの特徴であり、フィリピンファイターの共通項でもある気がする。そこをしっかり分析し実行することが勝利への鍵だとおもっている。

ボディだけは例外、海外でノックアウトで勝つ秘策である。というのを言いたくて、バーンズさんを例に出してしまいました。

TJドヘニーに負けていなかった岩佐にはまだまだ踏みとどまって欲しいとおもう。ドヘニーに対しても、もっと執拗なボディがあれば膝が折れていたのではないか。華麗な顔面カウンターでの勝利は甘い誘惑だが、ボディでヘロヘロ、心を折ることが先決だ。

井上尚弥一人だけでなくもう一人くらい、周辺階級に頼もしい日本人世界王者が欲しい。多分今でも日本では岩佐亮佑が筆頭だ。

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コメント一覧
  1. タパレスの荒っぽいフック系のパンチをまともにもらいそうなイメージしかない。

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  2. 外国人がボディが弱いのは、真面目な日本人と比べたら、全然ボディを鍛えてないから。
    頭と違って、ボディは鍛えれば鍛えるだけ耐久性が上がるから。
    イケイケの外国人ほど、その傾向があると思う。
    カシメロはボディでコロっといくのでは?

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  3. 岩佐の方が上手いけど、勝つのはタパレスな気がする
    岩佐に足りないのは強引さ、気持ちの強さ

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  4. 『外国人はボディが弱点』

    日本人ボクサーは、外国人と対戦する時は、常にこの事を念頭に置いておくべき。

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    • それでムザラネにボディ集中攻撃したのに効かせられずに競り負けたのが黒田でしょ。

      外国人って言う雑なカテゴライズで対戦相手の戦略練る戦術性の無さが日本人ボクサーが世界戦で勝てない理由。

      正直岩佐どころか和氣や亀3だってロマーンやウォーリントンより地力はあると思う。
      それでもベルトに手が届かないのはリングの上で考えてるかどうかの差。
      それさえ出来れば岩佐の戴冠は夢物語じゃない。

      ボクシングニュース24で井上が戦うべき危険な相手に岩佐が選出されたのが、あのサイトの記者が節穴だったからじゃないってのをこの試合で証明して欲しい。

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    • 確かに、いかに船井がアンカハスと正々堂々殴り合っても殴り負けるわけで、何か特別な事をしないと撃破できないですよね。

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    • 世界レベルではないかもしれませんが、確かジェスマーカが日本人はすぐにボディを狙ってくるからやりやすいとコメントしていたのを思い出します。
      だからもう日本人が外国人にはボディっていうのはバレバレで打ちづらいってのもあるのではと思います。
      でも確かにボディ打ちも大切ですよね。

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      • 数年前の年末の世界戦で、井岡、内山とボディでのKOが続いた時、海外のファンだか記者だかが「日本人らしい」と評していたような記憶があります。
        「ボディで崩して後半勝負」っていう日本人のセオリーは、思った以上に海外のマニアや識者に認知されているのかも。
        特にベネズエラ辺りの関係者は、もうはっきりと日本人のしつこいボディ攻めを意識して警戒してそう。

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  5. 本人がドヘニーに完敗だったと語り何も出来なかったと感じているらしいですからきっとそうなのでしょう。そういう精神的な部分もいまいち煮えきらない理由なのかもしれません。
    アメリカでタパレスにスカッとKOで勝つようなら復活と言っていいでしょうね。

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  6. 山中戦で壮烈に散るまでは、パンチ力もありカウンターも上手な未来チャンプでしたね。その後もチャンピオンには昇りつめましたが、塩試合ばっかりで私には、期待を裏切られたボクサーの一人です。今度こそは、真の覚醒で再びチャンピオンに返り咲いて下さい。

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  7. ちょいちょいしょっぱい試合を見せられても山中戦の夢から醒めません。
    応援あるのみ。

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  8. タパレスは強いし岩佐の負け試合のイメージでKOされそうな雰囲気があるけど
    セサールフアレスを乗りきった経験もあるんだから大丈夫かも?と思ってみたり...
    フアレスとタパレス個人的には同じくらいの危険度だと思う

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