井上VSカシメロが出来ないなら、グリアVSモロニーも出来ないという道理がわからない。
彼らが直接戦えばいいだけの話だが、チューンナップにだって毒がある。
6月16日、日本時間は17日になるのかな、サタデーナイトの習慣からズレているので、観戦もままならないが、我らが井上尚弥のバンタム級のランカーが登場します。
ジョシュア・グリア(22勝12KO1敗1分)VSマイク・プラニア(23勝12KO1敗)
シカゴのネクストスーパースターといわれるグリアにオッズが大きく傾く試合だろうが、プラニアは侮れない。グリアが26歳なのに対しプラニアは23歳、KO率はボチボチだがパワーがあるのはプラニアの方だろう。ファン・カルロス・パヤノに全勝の勢いを止められたが、フィリピンの若手は伸びしろや逆転の破壊力があり、アップセットを良く起こす。しかしラスベガスでグリアに勝つにはノックアウトしかないだろう。
グリアは世界挑戦近く、対戦者の質は上がっているが内容は冴えない。見た目の俊敏さはあるが、筋金が入っているのかどうか。
6月25日(日本時間26日)
ジェイソン・モロニー(20勝17KO1敗)VSレオナルド・バエズ(18勝9KO2敗)
当初予定されていた、オスカー・ネグレテが目の負傷のため、バエズという代役に変わった。バエズは175センチの長身だが、フリオ・セザール・マルティネスにTKO負けした過去などがあり、一体何級から来たんや?直近では完全に壊れたっぽいモイセス・フローレスに判定勝ちしている。
まとまりがあり、世界王者への執念が強いモロニーの勝利が手堅いが、相手は大柄で大きなパンチをブンブン振ってくる、まさに正しくメキシカン。手を焼いて際どい判定勝負となる可能性もありえる。
あれだけの時間と手間をかけてWBSSが行われたのに、決勝に残った井上とドネア以外の参加選手のその後は茨の道となった。井上尚弥が去らないうちに、あるいは去ってからでも、とっととサバイバルをきっちりこなし、バンタム級を整理せねばならない。
果たしてバンタム級の脅威、インパクトあるファイターは出て来るだろうか。