初期の頃は重篤患者や著名人の死などで恐れられていたコロナウィルスだが、今の方が感染は拡大し事態は深刻なのではないだろうか。
COVID-19はまたしても12月19日のShowtimeのトリプルヘッダーに影響を与えている。
ノニト・ドネアがコロナウイルスに陽性反応を示し、エマニュエル・ロドリゲスとのWBCバンタム級タイトル戦を辞退した。ドネアはその夜、コネチカット州アンカスビルのモヘガン・サン・アリーナで開催されるショータイムのメインイベントでフランスのノルディン・ウバーリと対戦することになっていたが、ウバーリがCOVID-19の陽性反応を示し、ロドリゲスに交代した。
ショータイムのカードは、ロドリゲスがメインイベントで別の対戦相手、おそらくレイマート・ガバリョと対戦する可能性がある。フィリピンのガバリョ(23勝20KO)はShowtimeのトリプルヘッダーの開幕戦でチリのホセ・ベラスケス(28勝6敗2分、19KO)と対戦する予定だが、対ロドリゲスのメインイベントに移行する可能性がある。
現時点では、WBCがロドリゲス対ガバリョのバンタム級タイトル戦を承認するかどうかは明らかにされていない。ガバリョはWBCで26位にランクされており、4位のロドリゲスとバンタム級王座戦を戦う資格はない。
ラスベガスのドネア(40勝6敗、26KO)はウバーリのWBCバンタム級王座への挑戦者で、代役のプエルトリコのロドリゲス(19勝1敗、12KO)とWBCバンタム級王座をかけて戦うことになっていた。WBCはドネア戦を辞退したウバーリを休養王者に指定し、ウバーリは2月までに任意のタイトル防衛を行うか、次の試合でドネア=ロドリゲス勝者と対戦する可能性があることを示唆した。
もしウバーリが2月のWBC期限までにオプションの相手と対戦した場合、義務を果たすためには次の試合でドネア=ロドリゲスの勝者と対戦しなければならない。
フィラデルフィア出身のウェルター級ジャロン・エニス(26-0, 24 KOs)は、ラスベガスのトーマス・デュローム(25-4-1, 16 KOs)と対戦することになっていたが、デュロームがCOVID-19の陽性反応を示したため、10回戦で南アフリカのクリス・ヴァン・ヘイデン(28-2-1, 12 KO)と対戦することになった。
ウバーリVSドネアのWBC世界タイトルマッチは、両者がコロナ陽性で、無関係なエマニュエル・ロドリゲスだけが残った。その他のカードを見回しても、コロナ陽性反応を示すファイターが多く、連日日本で報道される、東京500人、全国2000人とかいう数字がいかに一面的で無責任なニュースであるかがよくわかる。私も感染してるかもしれないし、昨日会った人、今日会う人、誰が感染しているかもわからない、少なくともボクシング界だけに限ってみれば10人に1人は感染しているのではないか感じるほどだ。
エマニュエル・ロドリゲスVSレイマート・ガバリョ
https://www.youtube.com/watch?v=H_cY0DBNfKc
これはこれで魅力的なカードで、ガバリョは若くKO率の高い無敗選手で、カシメロやドネアよりも有望な未来のあるプロスペクトだが、WBAの上位者であり、WBCではランクが低い。これを強引にタイトルマッチに出来るかどうか・・・ランク以上の強豪であることは間違いないので、ロドリゲスの気持ちに応えるためにも、世界戦であって欲しいと願う。
そして、ドネアVSウバーリの勝者とロドリゲスVSガバリョ勝者が決着をつければいい。
初期の頃は重篤患者や著名人の死などで恐れられていたコロナウィルスだが、今の方が感染は拡大し事態は深刻なのではないだろうか。東京オリンピックも未来の構想もビジネスも私生活も全て白紙、新しい時代と価値観で生きていく覚悟が必要なのかもしれない。
話題ずれるが、同日、カネロVSスミスのアンダーで試合予定だった
フリオ・セサール・マルチネス
ディエゴ・パチェコ
も病気で欠場のようだ。
コロナではない病気だそうだが、マルチネスは以前もこれを理由にしており、不穏な空気が漂う。
ロドリゲス、ドネア、ガバリョにとってもたまったものではないが、一番割を食ったのは
ホセ・ベラスケス
無敗のメルビン・ロペスに黒星をつけた男。