不完全ガイドで一番中身がありそうなランカーとして注目していましたが、あっという間に2冠王者になりました。けれど、次世代のニュースターというには塩分たっぷりなのでした。山中に触れる内容が少しだけあったので抜粋。
日本人に身近な階級にあって、こんなに遠い、知らない統一王者も珍しい。
意味だけ伝わればという感じです。
ザキヤノフとの統一戦を制しIBFとWBAの統一王者となったライアン・バーネットは、王座の統一に興味を示しています。次のターゲットはジェイミー・マクドネルとゾラニ・テテです。
確かにバーネットはザキヤノフに勝ったが、スコアが開きすぎていた。序盤はザキヤノフの突進に対処するためホールドやクリンチが多くなるのは想定内であったが、終盤さらにクリンチが増えたのが試合を退屈なものにした。
ザキヤノフ対策としてのクリンチは教科書通りで完璧でしたが、打ち合いをほとんどせず、各ラウンドあたり10回以上クリンチしていたバーネットの試合は退屈で我慢を強いる観戦となった。
プロモーターのエディ・ハーンはそれでもバーネットを絶賛する。
「厳しい戦いだったが、戦術はとても上手くいった。トレーナーのアダム・ブースはいい仕事をした。後半は特に優位に進めた。バーネットは世界統一王者です。彼は抜群の才能を持っています。」
けれど私(記者)にとってはバーネットはひどかった。
クリンチ以外で印象的なものは何もなかった。
過去には素晴らしい試合を演じてきたのに、ザキヤノフに対してはクリンチばかりであった。これは、アダム・ブースがバーネットをまだ信用しきれていないせいである。
クリンチせずザキヤノフと打ち合って打ち負かす自信がなかったのだ。こんな試合はバーネットのためにならない。ファンを魅了し人気を得たいのならクリンチばかりせずパンチを放つべきだ。
エディ・ハーン
「バーネットには来年2つのオプションがあります。
1つ目はゾラニ・テテとの統一戦。テテは危険でいいファイターです。もう一人、山中慎介がいますが、彼は明確に負けてしまいました。2つ目はSバンタムへの階級アップです。バーネットは後半ザキヤノフに差をみせ、5,6ポイントは勝っていました。」
私(記者)はWBC王者のルイス・ネリとの対戦が観たいが、禁止薬物のためタイトルを剥奪されました。バーネットが山中をターゲットにする可能性は今のところ低いだろう。山中は薬物とはいえ、ネリにノックアウトされてしまいました。山中が若いネリに苦労しているようにみえました。
ネリこそが本物のスターのように見えました。
ザキヤノフ戦のようなクリンチを多用しないという条件で、バーネットとネリとの試合が見たいですが、バーネットはクリンチの味を知ったので、今後も戦術の一部として使うだろう。
エディ・ハーン
「アダム・ブースはもっと賞賛されねばならない。ジェイミー・マクドネルVSリボリオ・ソリスはあと数週間で結果が出ます。ポール・バトラーは家でその試合をのんびり観るでしょう。ゾラニ・テテは素晴らしい王者です。WBC王座は空いています。バーネットはそれらのベルトを全て奪いたいとおもっています。」
恐らく、バーネットはマクドネルVSソリスの勝者に向かうのではないでしょうか?ゾラニ・テテは危険です。鋭いアッパーもあります。テテとやるなら、昨晩のクリンチ地獄に加えて、徹底したレスリングの練習にも取り組む必要があるでしょう。
こんなニュアンスで書かれています。
なんか悔しいのお。クリンチを叩くのは痛快ですが、ネリを評価してるし、今後も普通に試合をしそうな記述である。そしてこの記事では明確にWBCははく奪で空位となっている。
個人的にはネリ含む、メキシコのボクサーの何人かは(メキシコに限らずだが)肉とかでなく明確な薬物摂取をしており、そういうボクサーの実力は何者ともわからないと感じています。評価の物差しに入りません。
今後、ここをちゃんとしないと薬野郎だらけになりそうで、ボクシングは自滅の道を歩むかもしれません。
昨日の村田を見て、多くのボクサーが勇気をもらったはずだ。
村田の戴冠ははじまりにすぎず、これから本当の試練が待っている。
それらに挑む決意表明をしていた。
気の毒な敗戦を糧に大きくなって帰ってきた。
統一王者バーネット?上等だ、勝てるよ。
復帰しようぜ。