リゴンドー戦といいドネア戦といい、そこを逃げないカシメロ支持の日本人もいるさ。
[st-card-ex url="https://forgotten-legend.com/legend/91766" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]WBOバンタム級王者ジョン・リエル・カシメロは、この街で井上尚弥と対戦することになってから1年以上が経過し、ラスベガスで井上尚弥の生の姿を見る機会を得た。
残念ながら、カシメロは参加者ではなく観客としての役割しか果たせなかった。フィリピンの3階級制覇、WBOバンタム級王者のカシメロは、土曜日の夜、ヴァージン・ホテル・ラスベガスで行われたWBA/IBFバンタム級タイトルマッチで、同国人のマイケル・ダスマリナス(30勝3敗20KO)が日本の井上に3回のノックダウンを喫し、3ラウンドでストップされたのを目撃した。
カシメロ
「井上尚弥のパフォーマンスは素晴らしかった。マイケル・ダスマリナスは怖がって戦い、敬意を示しすぎた。でも、井上尚弥を生で見ることができてよかった。」カシメロ(30勝4敗21KO)は、昨年4月にラスベガスのマンダレイベイで行われたバンタム級タイトル統一戦で井上と対戦する予定だった。しかし、コロナウイルスの大流行により、その予定はキャンセルされ、2人は別々の道を歩むことになった。
その後、井上(21-0, 18KO)は2度の防衛に成功。
昨年10月31日、MGMグランド・カンファレンス・センターで、オーストラリアのジェイソン・モロニーを7ラウンドで下した後、ラスベガスに戻り、IBF必須の挑戦者であるダスマリナスを一掃した。カシメロは昨年9月、ショータイム・ペイパー・ビューで、それまで無敵だったデューク・マイカを3ラウンドで壊滅させた試合しかしていない。次回は8月14日にShowtimeで行われるタイトル統一戦で、4階級制覇した現WBCバンタム級王者のノニト・ドネア(41勝6敗27KO)と対戦する。ドネアは今年5月29日にノルディン・ウバーリを3回ノックアウトしてWBCのベルトを獲得している。
カシメロVSドネアの勝者が井上のメインターゲットとなることは間違いなく、3者とも統一王者を目指すことに興味を示している。
カシメロ
「今のところ、私の関心はドネアにあります。彼を倒すために、できる限りのことをするつもりだ。その後、井上を退治する。」
カシメロVSリゴンドーの決定が8月と遅れたのは
ドネアVSウバーリの結果と内容
井上VSダスマリナスの結果と内容
それをみてから決めようという意図があったのか、よりお金を動かさなくてはならない。
カシメロVSドネアの勝者にリゴンドー、少し待ってねという契約に彼が同意したとあるが、誰もリゴンドーには触れていない。井上は勝者と、ドラマチックなのはドネアだと言ったし、フィリピンの2人も次は井上としか言っていない。
井上尚弥との対戦だけが100万ドルを超えるファイトだからだ。
リゴンドーはいくらかの金で手をうったのだろうか。
そうなるとスケジュール的にも、カシメロVSドネアの勝者と年末に井上戦がセットされるという線が濃厚で、あれだけ楽勝した井上尚弥の次戦は年末まで待たねばならないのだろうか。
SNSやニュースコメントなど、今は匿名個人の意見が怖い。ジョン・リエル・カシメロは日本の多くのファンに嫌われているが、私は好きだ。こういう風貌も態度もヒールなキャラがいなければ、ファイトは盛り上がらない。
スタイルも井上とは違い、パワー全振り、遠距離、後ろ重心から突進荒くれ、パワー一点突破と一貫している。
カシメロは井上戦を目の当たりにして、大変な脅威だと感じたことは間違いない。
ウバーリ戦でのパフォーマンス、総合力をみれば明らかにノニト・ドネアの方がカシメロより強そうだが、一度戦った38歳よりは今が旬でヒールなキャラを演じるジョン・リエル・カシメロ戦の方が観てみたい。
その前のノニト・ドネア戦はカシメロにとってはキャリア最難関の試練だ。
リゴンドー戦といいドネア戦といい、そこを逃げないカシメロ支持の日本人もいるさ。
ドネアを打ち負かしたら、誰も文句を言う者はいないさ。
フィリピン同士で戦うという苦渋の試練が、頂上手前で待っている。