トカ・カーン・クレーリーに続いて、ホリフィールドが契約したアフリカン、デューク・ミカーが明日米国デビューです。日本人にもなじみあるバンタム級。要チェックです。
ガーナの外に出て最初の戦いは、敵地英国で無敗のマシュー・チャンダと空位の英連邦タイトルを争いましたが、スプリットデシジョンの厳しい戦いでした。
20勝18KOと素晴らしい戦績のミカーですが、このチャンダともう一人のガーナ人に判定まで粘られました。
ミカー
「ジョセフ・アドゥというガーナ人ですが、倒せなくて悔しかったです。」土曜日の夜、ミカーはメキシコのホセ・サントス・ゴンザレス相手に米国デビューを果たします。
ミカー
「正直相手をよく知らないのですが、経験豊富で戦績のいいメキシコ人です。準備は万全です。簡単な試合ではないとおもっています。」27歳のゴンザレスはメキシコ以外で2度戦い、両方負けていますが、そのひとつがゾラニ・テテです。テテだけにキャリアで唯一KOされました。(23勝13KO4敗)
ミカーには、説得力のあるアマチュアキャリアがあります。
2012年のロンドンオリンピックに国を代表して出場したのが彼のハイライトです。初戦を突破しますが、2回戦でマイケル・コンランに8-19で敗れました。その時のリベンジをプロで叶えたいと願っています。
それ以外でもミカーには輝かしい実績があります。
2009年のゴールデングローブ・アフリカチャンピオンシップ
オーストラリアインターナショナルで銀メダル
ECOWAS大会とアフリカ人ゾーン2で金メダルを獲得しました。
ミカーはある理由から、これまで有名な選手とスパーリングすることすら叶いませんでした。
ミカーのマネージャー(アムー・ベディアコ)
「ガーナのボクサーで強いという評判を聞くとみんな避ける傾向があるんです。私の選手のリチャード・コミーもそうでした。」ベディアコはミカーがアメリカで嵐を巻き起こす事を予想しています。
「デュークは非常にカリスマ性のあるファイターです。カメラの前で素晴らしいショーを見せるでしょう。素直な良い性格で、人々のアドバイスにも謙虚に耳を傾ける人柄はアメリカのファンをも掴むでしょう。デュークはボクシングに対する見識も深く、世界王者になるために何が必要かわかっています。彼はただ王者になるだけでなく、複数階級制覇の偉大な王者になるでしょう。」
ミカーのボクシングには「技術、体力(運動量)、ハードパンチ」という3つの特徴があります。12ラウンド戦えることは証明済みですが、今回のようなレベルの相手ははじめてです。
ミカー
「トレーナーを信じて激しく戦います。王者になるだけでなく、複数階級を制する偉大な王者になります。」ミカーはガーナの首都、アクラの中でも治安の悪いブコムという地域で育ちました。この地はアズマー・ネルソン、アイク・クオーティー、ジョシュア・クロッティ、ナナ・コナドゥなど、名王者を輩出してきました。
ミカーは犯罪と隣り合わせな街で育ちましたが、ボクシングがそれらを遠ざけてくれました。
ミカー
「チビだからよく危険な目にあいましたが、ボクシングが我が身を守ってくれました。」ミカーは謙虚で控えめでボクシングに真摯に取り組んでいます。
「用具も設備もボロボロだしガーナではチャンスも少ないです。マネージャーが尽力してくれなければ、こんなチャンスは訪れなかったでしょう。」
彼のマネージャーはミカーの将来のために、米国のイベンダー・ホリフィールドのリアルディールプロモーションと契約を交わしました。
ミカーの好きなボクサーはフロイド・メイウェザーjrです。
結婚はしていないが、彼女は間もなく第一子を出産予定です。
ミカー
「アメリカに拠点を置いて、この拳で金を稼いで、家族を支えていくことが私のモチベーションです。」
アフリカンらしく、ガーナ人らしく、しっかりパンチを打ち抜く倒し屋ですね。アマよりプロ向きでしょう。
一足早くアイザック・ドグボエが世界戦のチャンスを掴みました。
ミステリアスなラファエル・メンサーも指名戦に抜擢されそうです。
今、静かにガーナが熱いです。
ガーナの悲願は叶うでしょうか?
[st-card id=10753 ]アイザック・ドビ
アイザック・ドッグボー
いろんな書かれ方をしてるけど、一体何が正解なんや?
清水に9-10のドグボエもすごいけど
ミカーのコンランに8-19というのも立派だとおもいます。
素材だけっぽい状態のアフリカン、伸びしろは十分期待できます。
セルゲイ・リピネッツの事をセルゲイ・リプケンスと紹介している日本のサイトがあったが、さすがにそれはないやろ!
話は逸れましたが、映像を見た限りでは、名王者は厳しいかなとおもいますが、ガーナ人あたりが大暴れしてくれた方が楽しくなりますので応援しちゃいます。