決戦前夜、やや感傷的な記事しかもう見当たりませんが、偉大なキャリアを誇るドネア故ですね。異様にコメントの少ないライアン・バーネットの方も気になりますが・・・一応第一シード、大会の顔ではないかい?いえ、実力はそれなりに評価していますよ。
寡黙でもセンターは俺だもんね。
[st-card id=41573 ]約20年のボクシングキャリアを通じて、ノニト・ドネアは本当の意味で打ち負かされたことがないように見える。
スコットランドのグラスゴーで今週行われるWBSSバンタム級の対戦に備え、ドネアはいつものようにメディア取材に追われている。元4階級王者にとってこれが17試合目の世界戦だ。
ドネアは4月にベルファストでカール・フランプトンと戦い、ユナニマスデシジョンで敗れた。この試合はフェザー級だったにも関わらず、ドネアは見事なパフォーマンスを発揮したが、35歳の彼は階級を落とすことを決めた。
ドネア
「フランプトンとの試合で、私はフェザー級のボクサーではないことに気づきました。体力的にも、体重も、フェザー級のファイターと戦うには私は小さすぎました。だから落とすことに決めました。プロモーターのリチャード・シェイファーがWBSSの話をくれた時、私はバンタム級を作れると即答しました。7年間バンタム級で試合をしていないのは事実ですが、自分の身体は自分が一番よくわかります。バンタム級がどんな感じかはよくわかっています。私のキャリアを振り返ってみてください。一度も計量に失敗したことなどありません。」WBSSへのドネアの参戦が決まった時、対戦相手について考える必要はありませんでした。第一シードのライアン・バーネットがいきなりドネアを指名したからです。
元、2冠統一王者で現WBAバンタム級スーパー王者であるライアン・バーネットは26歳で19戦無敗です。
ドネア
「ライアンはタフでキャリアが少ないにも関わらず経験豊富なファイターのように戦う。彼を全く過小評価していません。私にはより多くの経験があります。サイズのアドバンテージもあります。その事実を試合で証明してみせましょう。フランプトンとの試合で学んだのは、フランプトンはフェザー級にアジャストしていたのに自分はそうじゃなかったという事です。これを反省にトレーニングキャンプではバンタム級にアジャストすることに重点をおきました。ライアンは試合によってスタイルが異なる。荒々しいファイトも、アウトボックスもインファイトもできる。どんなスタイルにもアジャストできます。」
試合に合わせてアジャストする能力は偉大なファイターが備えるべき必要不可欠な特質です。しかしどんなファイターにとっても、最も難しいアジャストは、彼らが人生を賭けたボクシングを捨てて新たな人生を送ることです。ドネアはもう既に引退すべきだという人もいます。既にレジェンドであるドネア(ドラゴン)にはどんなやり残しがあるのでしょうか。
ドネアは今の自分の置かれた立場を明確にした。
ドネア
「やりたい事はまだたくさんあります。ボクシングを愛しています。引退宣言を撤回してまで続けようとはおもいません。時間を逆戻りさせるつもりもありません。時は過ぎます。あと5年は続けたい。後悔したくないのです。私がこのトーナメントのメンツと争うことができないようであれば、(完敗するならば)その時が潮時なのでしょう。土曜日にファンに素晴らしい試合を約束します。精神的にも肉体的にも戦争の準備はできています。勝つためにここに来ました。どうなるでしょう、楽しみだね。」
西岡やリコンドーとやった時のスーパーバンタムのドネアより、シドレンコ、モンティエルを撃破した時のバンタム級のドネアの方が確かに無双感があったよな。しかしドネアよ、フランプトン戦じゃなく、最初のニコラス・ウォータース戦で気づいて欲しかったよ。
寡黙なバーネットですが、もしかしたら兄貴分のフランプトンと同じ相手と戦ってもっと圧倒的に勝つことで兄貴超えを狙っているのかな。体重は軽いけどフランプトン以上の才能かもしれませんしね。