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パンデミックの夜に/井上尚弥・ホセ・ラミレス・ドミトリー・ビボル・ジャーメル・チャーロ

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ファイターは戦うことが職業だ。自粛だけでは生きていけない。
無観客試合も真剣に考慮すべき時期にきている。

井上尚弥(19勝16KO)

4月10日金曜日、WBA/IBFバンタム級王者「モンスター」井上尚弥(19勝16KO)は27歳の誕生日を祝った。4月25日に予定されていたWBOバンタム級王者、ジョン・リエル・カシメロとの対戦はコロナウィルスのパンデミックにより延期された。

19歳でプロになった井上は35歳で引退したいと告白している。

井上
「27歳の誕生日をラスベガスで過ごし、ジョン・リエル・カシメロとの戦いに向けて準備しているはずでした。しかし現在起きている危機のため、今こうして日本にいます。家族に囲まれ、平和と静寂の中で過ごすことができています。試合は中断されましたが、私は60%の強度でトレーニングを継続していますので、シェイプを保っています。

このパンデミックがアメリカよりも日本で早く収束し、日本の方が安全だと信用されれば、カシメロとの戦いは日本で行われる可能性があります。プロデビューから8年が経ちました。想像以上の飛躍ができたと満足していますが、ボクサーとしての聖なる野心はまだ半分に過ぎません。

私のプランはこれからもボクシングに邁進し勝ち続けていくことですが、コロナウィルスのパンデミックによって一時中断されました。それでも、今後の試合に全力を賭けるための意欲と改善の気持ちを持ち続けています。時間を無駄にすることはできません。プロのキャリアをできるだけ長く続けたいとおもっています。」

日本の方が安全となれば、井上のアメリカデビューはお預けで日本開催になる可能性もある。今後の対戦候補、エマニュエル・ナバレッテもルイス・ネリーも、ムロジョン・アフマダリエフも井上尚弥よりも若い。もう井上尚弥は若手ではない。中堅、今がピークのファイターだ。

ホセ・ラミレス(25勝17KO)

WBC/WBO王者のホセ・ラミレス(25勝17KO)はコロナウィルスの影響で試合が2度も延期され、少しイライラしているが、近くリングに戻ることを誓う。昨年7月にWBO王者のモーリス・フッカーを倒して以来、試合から遠ざかっている。

ラミレス
「近い将来にウェルター級に上げるつもりだが、その前にすべきことがある。私以外に2本のベルトを持っている男、ジョシュ・テイラーとの決着、そしてこの階級で戦うに値する別のファイターが何人かいるとおもっている。スーパーライト級の4本のベルトを統一すれば誰もが私を知り、認めることになるでしょう。その称号を得てからウェルター級に上がりたい。

私は身長もフレーム的にもスーパーライト級よりもウェルター級が合います。あと7ポンドの筋肉をまとえば大きな違いを発揮できます。ウェルター級ではテレンス・クロフォードがターゲットです。彼に何か新しいものをみせたい。はるかに強力なホセ・ラミレスを。その後もウェルター級を主戦場にやっていきたい。ウェルター級のトップネームと戦い自分を確立してみせる。」

トップランクなのでWBSSには出場できなかったが、全階級で一番まともな王者だろう。指名挑戦も統一戦も全て受け入れ、階級最強を証明してからウェルター級のP4Pに挑もうとしている、テレンス・クロフォードもスーパーライト級4団体のベルトを統一しウェルター級に参戦したが、当時より今の方がランカーのレベルは高い。そして当然、対抗王者のジョシュ・テイラーも同じ道を目指している。

彼らは、マニー・パッキャオやマイキー・ガルシアよりもずっと大きく、ウェルター級に相応しいフレームを持っている。

この階級で戦うに値する別のファイターが何人かいる

個人的にはショージャホン・エルガシェフだろうな。彼も大きいし。

ドミトリー・ビボル(17勝11KO)

WBAライトヘビー級王者、ドミトリー・ビボル(17勝11KO)は一階級下げてカネロとのビッグマッチを切望しているが、WBC/IBF王者のアルツール・ベテルビエフ(15勝全KO)との対戦の方が現実的には交渉が簡単だ。

ビボル
「素晴らしい戦いになるだろう。両者にとり厳しい戦いになるでしょう。私たちは少しだけ接点があり互いを知っています。アルツールは世界でも最も危険なファイターです。すごいパワーがあります。しかし2本のベルトを持っているのでやるだけの価値がある男です。」

お金も名誉もカネロの方がいいからビボルはカネロを目指しているが、本当に厳しい戦いはベテルビエフだろう。

ジャーメル・チャーロ(33勝17KO1敗)

WBCスーパーウェルター級王者のジャーメル・チャーロはコロナウィルスによる中断があっても、チューンナップを必要とするタイプではない。いつでもトレーニングを続けてトップシェイプを維持している。

チャーロ
「準備が出来たらいつでも教えてくれ、すぐにでもスタジアムを満杯にしてみせる。今のところ階級を上げるつもりはない。この階級でベルトをもっと手に入れる必要がある。カラフルなWBCのベルトを取り戻した。子供が喜んでいる。WBAとIBFのベルト、ジェイソン・ロサリオ、間違いなく彼のベルトも必要だ。

もうひとつ、WBOのベルトはどうでもいいな、オスカー・デラホーヤがこの階級に食い込むためにベルトを一本持っているだけだから。(WBOベルトはパトリック・ティシェイラ)WBOのティシェイラとの試合は追いかけない。ただ俺は俺の人生を生きて、彼らが俺を憎むのを待てばいいだけさ。」

なかなか賢いな、トニー・ハリソンに一度はベルトを奪われるもリベンジ、ジャーメルは未だ実質無敗だとおもっている。しかし階級に人気がなく、ジャーメル自身も不安定なので(昔のバネス・マルティロシャン戦も議論の余地が残る)信用がないと言われている。

チャーロ兄弟は強いのだがイマイチ人気がない。
プロモート含め扱いにくいのがその原因なのだろうか、しかし私はかなり高い確率でエキサイティングでKOが期待できる彼らの狂暴なファイトが好きだ。今のジャーメル・チャーロは33勝17KOのような男ではない。KO率は8割、9割だろう。

そして彼らのスタイルは完璧ではなく少し技術的に欠陥があるところも好みだ。

こうして、無敗選手の統一戦やドリームマッチが語られるが、現実的にはそううまく事は運ばない。チューンナップ、指名戦、ブランク、牽制、なかなかビッグマッチは実現しない。コロナでスケジュールは狂ったから、再開できるその時には余計な試合を省き時間を取り戻すべくビッグマッチを優先して欲しいものだ。

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プクー

プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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