井上尚弥VSスティーブン・フルトン

横浜アリーナでWBC、WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(28=米国)に挑戦することが6日、発表された

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スティーブン・フルトンVS井上尚弥

井上尚弥
1993年4月10日(29歳)
身長 165cm
リーチ 171cm

スティーブン・フルトン
1994年7月17日(28歳)
21勝8KO
身長 169cm
リーチ 179cm

試合時には30歳になる井上尚弥の、これがプロ第二章、あるいは最終章になるのかもしれない。

今までは、結果論でしかないが、圧倒的、突出しており、ドキドキ、ハラハラするライバルはいなかった。

勝ちが順当

な試合ばかりだった。

自分より大きく、若く、無敗、この試合から、Sバンタムからが、井上尚弥の真の挑戦といえる舞台だ。

大橋秀行会長
「やはりフルトン選手はやりづらい選手というのが第一印象。そこをどう攻略するか。特に第1ラウンドがすごく注目されると思う。そこをみなさんに注目して試合展開を楽しんでいってもらいたい。第1ラウンドがとても大事だと思う」

過去最高の準備をし、メキシカンのスパーリングパートナーを招聘する予定だそうだが、フルトン対策だとメキシカンではなく米国黒人系がいいのでは?アリームとか呼べないだろうな。井上は過去、スリックで柔軟な黒人系と対戦したことがない。

スティーブン・フルトンと互角に戦ったブランドン・フィゲロアが先日マーク・マグサヨに勝ち、WBCフェザー級の暫定王者となった。ルイス・ネリーに初黒星を与えたフィゲロアは泥臭い変則ファイトだが、やはりフィジカル、耐久力が異様だ。こんなファイターはかつての井上の相手にはいなかった。そしてそれに勝ったフルトン。

守りが固く、負けないスタイルを熟知した狡猾な王者だが、本当に、果たしてこの男が井上の壁、限界、ライバルとなりうるのだろうか。

階級の壁や年齢的なピーク、相性、タイミングなど、色々な要素があるのだろうが、かつてパッキャオは2階級ジャンプでSバンタムに降臨し、バレラ、モラレス、マルケスなどのライバルを抑えて頂点に立った。

不遇なギジェルモ・リゴンドーは、Sバンタム級の絶対王者として、強すぎ、誰からも敬遠された。

井上尚弥という日本史上最高傑作が挑むSバンタム級は未知数な部分はあるが、

けれど
だけど
それでも

スティーブン・フルトン
ブランドン・フィゲロア
ムロジョン・アフマダリエフ

このあたりのネームがライバルで、大いに苦戦し、あるいは敗北もありえる?

井上尚弥という男はそんな存在ではないと信じている。

彼らは今をときめく階級のトップだが、レジェンドクラスのファイターではない。PFPランキングを伺うタイプのファイターでもない。体格相応にそれなりに強い、レギュラー王者に過ぎない。

井上尚弥には世界に衝撃を与えるようなインパクトで、あっさりとSバンタム級の2つのベルトを奪い去って欲しいと願う。

予想としては、フルトンは最上級の技巧で厄介な相手だろう。守りを固めるポール・バトラーに井上は少し手を焼いた。バトラーよりもフルトンの方が大きく、スキルの幅も広い。アメリカデビューでアントニオ・ニエベスは井上を前に貝になるしかなかった。

フルトンは確かに総合力の高いファイターだが、攻撃の厚み、迫力、リングジェネラルシップに欠け、倒されないのが精いっぱいではないか。守り抜いても、勝ち切る、ポイントを獲るほどの攻めは出来ないんじゃないか。自分らしく、上手く守り抜く、立ち回るのが精いっぱいではないかと。アマチュアで国内レベルだったようだが、攻撃力が足りなかったんじゃないかな。

カネロVSカラム・スミス
カネロVSビリー・ジョー・ソーンダース

みたいな試合がせいぜいで

ディフェンスマスターのフルトンがノックアウトされるのではないか。

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コメント一覧
  1. 確かに井上にとってフルトンのスタイルは初めてなので不気味だが、彼の発言は井上と対峙する恐怖心を振り払うために自分を奮い立たせているだけのようにも聞こえます。いずれにしても井上の特徴である初回の攻防だけで相手の動きを見切ってしまう技量が発揮されれば問題のない相手になるのかもしれませんね。

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  2. フルトンは無敗で年下ですから過去の映像が全てではなく
    それを超えてくると思いますしそこが無敗選手の怖いところです
    ダニエルローマン戦、フィゲロア戦以上のフルトンが見られることでしょう
    周囲の反対を押し切って日本行きを希望したわけなので
    とんでもないモチベーションのフルトンです
    ドネア1を超えるものすごい試合になると思います

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  3. 1Rから井上がボディーショットを立て続けに決められれば、試合にならないと思います。
    フルトンとは、その程度の2流チャンプでしょう。華がまったくありません。
    井上のレバーブローを食らって、苦悶の表情を浮かべる様が今から楽しみです。

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    • フィゲロアに勝っているからねえ、フィゲロアはフェザー級王者だから、井上の勝ち方によっては5階級制覇も同然だね。

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      • フィゲロアはフェザーの中ではパワーもあるマグサヨすらすり潰したが、そんなフィゲロア相手に最後までペースを落とさなかったフルトンの耐久力はフェザー級並みと言っていい。そこにポイントアウトする階級トップの技術も乗る訳で、この選手に僅差でも勝てるなら6階級目のフェザー級王者まで射程圏に入ってくるし、自分の中で井上の評価は更に上がる。それ程階級上げて初戦の井上には難しい相手だと思ってる。
        お互い別の相手を選ぶ理由が十分あっただけに、よくハイリスクハイリターンな試合を組んでくれた。

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  4. フルトン単体で見るとかなり嫌な相手なんですけどね。井上との比較となると厄介な技巧派って程度の印象に収まる。
    井上の下位互換って感じのダニー・ローマンに完勝してるのがちょっと不気味なくらいでしょうか。

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  5. フルトン陣営はこの試合、日本開催に否定的だったが、フルトン本人が強く希望した、フルトンは漢だという美談になっているが、つまりは本人以外は客観的に勝てないとおもってるということ。

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    • 元々フェザー用に作ってたんだろうからコンディションの問題もあるし
      敵地でやるとかラマダン後の試合になるとかそりゃ色々あるでしょ。
      陣営はいろんなこと考えるんだよ。

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  6. フルトンはポール・バトラーの上位互換で終わるんじゃ?必死に守るだけ。

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  7. フルトンがアウェーの日本で勝ちにくる、攻撃的に攻めてきたら、逆にそこが井上にとってチャンスですね。守るだけでは勝てないですから。

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  8. バレンタイン氏によると「単純な数値だけ見ればフルトンが勝つ。でも井上ならきっとその上を行くだろう」とのこと
    自分も同意です
    これまでと違う「本気になった」井上が見れるんじゃないかな

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  9. 井上のスパーパートナーが今回はメキシカンでなぜ黒人系じゃないのか理由がよくわからない。どなたかの記者が関係者に聞いてもらいたいぐらいぐらい興味ある。

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    • ほんとそう。いくらフルトンに似せても、やっぱり黒人特有のリズム感やバネは他の人種じゃ無理だと思う。

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  10. 井上のKO勝ちでしょう。
    フルトンはパンチが無さすぎ、ボディが弱いと思いますね。
    おそらく井上のボディに耐えられないでしよう。

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  11. 内山が負けたコラレスもKO率が低くてパンチがないと思われてたが内山は倒された。フルトンだって分からないよ。あえて強く打ってない可能性もあるから、油断は禁物だと思う

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  12. フルトンが徹底的にアウトボックスしなければ、井上の後半KO勝ちだと思います。何よりフルトンはパンチ無さすぎで、過去試合観ても打ち合いを足の早さや、クリンチワークで誤魔化しているだけの様に感じます。
    それにディフェンスマスターと言う割には、フィゲロアやローマンに結構クリーンヒット許してるんで、一発の破壊力が彼らとはレベルが違い、ひとつでもクリーンヒットされたら試合が終わってしまう井上相手では厳しいと思います。
    唯一の不安は、逃げ回られる事だけかな?

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    • パンチそこそこありそうにみえるけどな。階級上だし。誰にも倒されないスタミナとタフネスはあるな。

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  13. 井上はまだそのスキルを全開にして居ない、フルトン戦では全開にするはず、厄介なのは長いリーチによるクリンチだけ、どうやって倒すか楽しみ‼️

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  14. アリームはドネアとよく練習してたみたいだけど、柔らかい黒人系と井上の相性でしょうね。

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  15. フルトンはメイウェザーと言うよりブローナーに見える、相手を疲れさせるスキルが不十分でいきなり振り回す時がたまにある。

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  16. 勝った場合ネリがすぐさま指名戦になるのか今年中にMJと統一戦許可されるのかどっちだろうか?

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  17. 井上がどういう戦い方をするか興味深い
    バトラーなどとは違って勝ち方が問われる相手じゃないから無理やり崩しにいく必要はない一方、フルトン相手にポイントゲームで競り合うのだって簡単じゃない

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