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義務を果たさないと権利はない/ゲナディ・ゴロフキンVSカミル・シュレメタ

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ボクシング、特にミドル級はいつのまにか、エリートとその他を区別してしまう鉄の掟のようなものが敷かれているが、そんなものは存在しない。

ゲナディ・ゴロフキン(40勝35KO1敗1分)は6月6日にカミル・シュレメタ(21勝5KO)とIBFミドル級タイトルマッチを予定している。それはファンが望む戦いではないが、IBFの指名試合だからだ。

拒否すればIBFの王座を剥奪されかねないが、この試合はゴロフキンが脆弱なシュレメタを理由に強敵を引き受けるのを避けている兆候ともいえる。

セルゲイ・デレビヤンチェンコ
カネロ・アルバレス
ダニエル・ジェイコブス

ゴロフキンVSシュレメタはカリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで開催される予定だ。過去2戦はニューヨークのマジソンスクエアガーデンで行われたが、内容が悪く、ファンからブーイングを浴びせられた。

そのような状況で取れる手段は2つあり、苦戦した相手と再戦してきっちりケリをつけるか、場所を変えてソフトな相手と戦うか、ゴロフキンは後者を選んだ。

ゴロフキンのその選択は間違いだ。自信喪失の現れとも受け取れる。たとえIBF王座を奪われたとしても、セルゲイ・デレビヤンチェンコと再戦をすべきだった。カネロとの3戦目を逃がさないためにはIBFのベルトが必要だと信じているのだろうがそれは関係ない。カネロは3戦目をやるだろう。DAZNがカネロVSゴロフキンのトリロジーを強く望んでいるので、ゴロフキンにIBFのベルトは必要ない。ベルトの剥奪など心配無用だ。

ゴロフキンがIBFのベルトを剥奪された方がスケジュールに余裕が生まれ、ファンが観たいファイトが実現する確率が高い。

以下が、ゴロフキンが戦うべき相手といえる。

セルゲイ・デレビャンチェンコ
ダニエル・ジェイコブス
ジャーモール・チャーロ
カラム・スミス
デビッド・ベナビデス
ドミトリー・ビボル
カレブ・プラント
アルトゥール・ベテルビエフ
ジャーメル・チャーロ

上記と戦うことでゴロフキンはカミル・シュレメタと戦うよりもはるかに多くの注目と尊厳を得るだろう。しかし今のゴロフキンは自信がないようだ。カネロとの3部作の前に取りこぼしは許されない。

現在37歳のゴロフキンはカリフォルニア州ビッグベアでの高地トレーニングを断念し、サンカルロスのSNAC施設でトレーニングを開始した。ふくらはぎを損傷したため、復帰が遅れている。

boxingnews24の記者の見解はこのようだが、私は違う。近い将来のチャンスのためにIBFのベルトは持っていた方がいいし、やりたい放題、返上や剥奪よりIBFのルールにのっとるのが筋だ。

カミル・シュレメタにとっては千載一遇のチャンスであり、無名だが、ロンドン金メダル、ゴロフキンと同じカザフのセリク・サピエフに勝った過去があるほどの男だ。ボクシング、特にミドル級はいつのまにか、エリートとその他を区別してしまう鉄の掟のようなものが敷かれているが、そんなものは存在しない。

金メダルの村田の影で、銀のエスキバ・ファルカオはもう25勝17KOとしているが、30歳を過ぎても一度もチャンスが巡って来ない。村田との差は減点によるポイント差だけだった。

エリート(と呼ばれるもの)にしか関心のない者がボクシングを仕事にしてはいけない。カミル・シュレメタが強かったらこの記者は手のひらを返してお気に入りリストに加えるのだろうか。

ボクシングは厳しい戦いを経て、ランキングを上げて指名挑戦権を勝ち取り王者に挑むもの。

私は、カネロVSデレビャンチェンコやカネロVSファルカオだって観てみたい。

ハイメ・ムンギア
ジャニベク・アリムハヌリ
メイリム・ヌルサルタノフ
エドガー・バーランガ
カルロス・ゴンゴラ

だって観てみたい。

無名の下克上、新旧交代があるからこそボクシングはエキサイティングであり醍醐味だ。誰が強いのか、やばいのかは、案外、リング外の情報で知れているのではないだろうか。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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