この試合も拮抗しているという意味で興味深いです。勝てそうな相手を日本に呼んでという世界戦とは違います。そして、アンカハスの人柄はやっぱりいいです。
井上拓真の初防衛相手 アンカハス「兄(尚弥)ほどのパワーはないが聡明なボクサー。難しい試合になる」
しっかり分析できているし
マーロン・タパレスが何故強くなったのか、納得です。
才能あるものがきちんと練習すれば伸びるのだ。
アンカハスも、タパレスに負けないか、それ以上の実績とハードパンチを誇る名王者でしたし、下から上がってくるといっても恐らく井上拓真よりも背が高いだろう。そして痩せてもいない。筋骨隆々です。パワーはやはり優位、脅威となる。
この試合に関しては、どちらが勝っても驚かない、どちらにも肩入れせずに観ることになる。井上拓真も、以前と何か違う、進化、成長した姿をみせなければこの難敵は退けられないだろう。
もうひとつ、バンタム級王者で最強とおもわれる、エマニュエル・ロドリゲスが突然引退発表しました。
なにか、プライベートにまつわる感情的なことが原因か、未確認情報ですが、彼はよく「sacrifice」という言葉を使っていました。「犠牲」という意味ですが、井上尚弥と戦うために長期キューバに滞在しトレーニングしていたり、やっとこさ王座に返り咲いたメルビン・ロペス戦でも3カ月メキシコでトレーニングをしていたそうです。そのたびに、家族と離れ、己を犠牲に身を粉にしてきたと語っていましたので、そのあたりの葛藤か。
しかしボクシングはビューティフルだし、やっと王者に返り咲いてこれから稼ぎ時だし、プエルトリコ唯一の世界王者だし(その後ミニマム級で王者が誕生しましたが)また気が変わることを願っています。