2010年の邂逅/ライアン・バーネットVS井上尚弥

彼らは2010年に出会うはずであった。時を経て拳を交える事となるのだろうか?

10年無敗、ジェイミー・マクドネルの4年間に渡る王座は井上尚弥の手によってわずか112秒で終わりを告げた。マクドネルは強襲されて何が起こったかわからないようでした。井上を前にしてウォーミングアップする機会すらありませんでした。

井上
「WBSSからオファーを受けています。喜んで参戦します。さらに鍛えます。」

3階級王者、井上尚弥のWBSS初戦はWBAスーパー王者のライアン・バーネットが期待される。レギュラー王者、井上の上に君臨するスーパー王者である限り対戦は避けて通れない義務的なものだからだ。WBSS主催者もその方向で進めているようだ。26歳のバーネットにとっては大変な試練だろう。初回を乗り切れば幸いだ。

ライアン・バーネットは昨年10月に当時のIBF王者、ザナト・ザキヤノフに勝って統一王者となったが、試合はトリッキーなものでした。ザキヤノフを打ち負かしたわけではありません。レスリングによって勝機を見出しました。打ってはクリンチ、ホールディングで酷い試合でしたが、レフリーは注意せず、判定勝利を収めました。

個人的にはバーネットのボクシングは失格に値する。井上に対しても同じようなゲームプランで臨むだろうが上手くいくとは限らない。井上はザキヤノフと違って接近戦でもスピード、回転力があるので、バーネットが抱きつくまでに5,6発被弾してしまいかねない。

WBSSに参戦表明したバーネットには敬意を表さねばなりませんが、たとえ参戦を辞退したとしても、井上との対戦は義務である。バーネットは永遠に井上から逃れることは出来ない。彼はエマニュエル・ロドリゲスとの対戦を指令されるとIBF王座を返上しその戦いを避けたが、もうベルトはWBA一本しかないのだ。

バーネットがロドリゲスを避けたのは残念でした。もし井上に対しても同じことをしたらボクシングファンによって見下されるだろう。リー・ハスキンスやザナト・ザキヤノフとエマニュエル・ロドリゲスや井上尚弥では別次元です。

井上のスピード、パワー、出色のボディはWBSSでも優位であるが、IBF王者のエマニュエル・ロドリゲスに対してはどうだろう。ロドリゲスは井上にとって最難関のテストである。マクドネルのようにはいかないかもしれない。

ゾラニ・テテは井上のようなボディパンチャーと戦ったことがないので井上には何の問題もない。

by スコット・ギルフォード

以下はマクドネルの敗因と今後の話だったので割愛します。

初戦で井上VSバーネットというのが、WBSSの意向なのか、この記者の予想なのかはわかりませんがWBSSで進められていると書いてありました。であれば、レイマート・ガバリョなるWBA暫定王者はどうなるのだろう?

よく自分の憶測も、断定口調にした方が文章が締まると言われるが、この記事も多数意見、この記者の幼稚な憶測にすぎないだろう。

同じWBA同士で義務であれば、戦うのは義務であるのは納得ですが、バーネット、テテ、ロドリゲス、井上がシード選手であり、ノーシード選手と一回戦を戦う方がしっくりきます・・・

そして、ノーシード選手というのが、ルイス・ネリをはじめ誰なのかが気になります。サプライズがあるというのはカシメロか、あまりサプライズではないが・・・

レイマート・ガバリョの戴冠試合はいい動画があまりないですが、スピーディーなアマチュアあがりのサウスポー、ステフォン・ヤングを明らかに上回ってダウンも奪っており、なかなか強かったです。

山中や井上のスパーリングパートナーを務めた過去があるので、手の内はわかっており、あえて井上のいるトーナメントに出てくるか微妙であります。

ライアン・バーネットVS井上尚弥

時は2010年、世界ユース選手権inアゼルバイジャン 48キロ級

3回戦で井上はキューバのヨスベニー・ベイティアに敗れる(0-11)
ここを勝ったベイティアは準決勝まで進み、ライアン・バーネットに敗れる(3-5)
結局バーネットは決勝で地元のサルマン・アリザーデに敗れ銀メダル

という記録が残っています。

この大会では、リオ五輪に出て、京口の指名挑戦権をもつ、マーク・アンソニー・バリガなども出場していました。(バーネットに負け)

2人が直接対決した記録はないとおもいますが、その後

井上は、因縁のベイティアに再度敗れるも12-15と肉薄し
バーネットは決勝で敗れたアリザーデに雪辱しています。

王座の戴冠やザキヤノフとの統一戦では、妙にトリッキーでクリンチやホールドを多用する、退屈なスタイルでファンをがっかりさせたバーネットですが、その他の試合では正直に強い姿やパンチャーぶりもみせているだけに、アダム・ブースというトレーナーと取り組む戦術がイマイチな感じです。試合は酷いが勝利を優先するスタイルか。

今は圧倒的に井上に華がありますが、当時から井上のよきライバルであり、それを凌駕するほどのエリートアマチュアであった事は間違いのない事実です。

彼らはリングで対峙すべきなのかもしれません。

公式発表でもバーネットは出席しておらず声明文だけ。
テテがいくらベルファストで試合をしても姿を現しません。反応しません。
本音がどこにあるのかはわかりません。

WBSSではテテだけが
「井上を待ちきれない。今すぐ戦おう」
とコールしてましたね。

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コメント一覧
  1. バーネット強いですよね、絶対。
    なんか過小評価され過ぎと思います。
    テテよりバーネットが危険だと思う。

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  2. 大橋会長曰く「ネリは出るよ。あと一人、すごいのが出る」と
    一夜明け会見で言ってたのでリゴンドーかなと。
    軽量級でサプライズに足る人物で、一つ上か下の階級となると
    シーサケが無いならリゴンドーしかいないという消去法で。

    まぁ、出てきたら一気に優勝候補ですが年齢、試合枯れを考えると
    減量で少しハンデを背負ってでも出るメリットは十分にあるし。

    一回戦
    井上 VS ガバリョ
    バーネット VS 誰か
    テテ VS ネリ
    ロドリゲス VS リゴンドー

    二回戦
    井上 VS バーネット
    テテ VS ロドリゲス

    決勝
    井上 VS ロドリゲス

    これが今のところ理想です。

    リゴンドー負けるんかいって言われそうですが、
    ロドリゲスにはそれぐらいのラスボス感を身にまとって
    もらった方が純正バンタムのトーナメントとして燃えるなと。

    リゴンドーと井上の試合が見てて面白いものになると
    どうしても思えないので。

    以上、妄想でした。

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  3. サプライズというのは
    意外な人という意味だけだとしたら

    カシメロあたりじゃないでしょうかね。

    日本で先行報道があり

    ネリもガバリョも入ってましたのであと2人しかいないことになりますが

    順当だと

    オウバーリ
    モロニー
    パヤノ
    ウォーレン

    あたりです。

    本当のサプライズだとしたら、心変わりした

    リコンドー

    でしょう。

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  4. んー、Sバンタムから落としてくるとして、ビックリする大物となると
    まさかのレイ・バルガス!!・・・は現実的に考えて無いだろうなぁ
    ベルト失ったマグダレノはありそうだけど、大物か?と言われると、う~ん
    ドネアもバンタムまでは落とすのは無理だろうし・・・
    断った報道と見せかけてのリゴンドーがありえるのかも
    大穴・山中現役復帰に⑩円w

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  5. 自分もシーサケットがバンタムで通用するとは思っていないのですが、アメリカでの話題性、注目度ではこれが一番なのかなあと。いまだに井上vsシーサケットが見たいと言う人がいて、自分にとっては驚きだったんですよ。個人的にはレベルが違うと思っているのですが。
    確かにSフライは興行的に行き詰まってる気がします。先が見えないですね。アンカハスは身体が大きいのでいずれ上げそうですが、いきなりWBSSはきついかなあ。

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  6. 井上はバンタム級チャンピオンのなかで実はバーネットが一番危険、というか勝ちにくいのかなぁと思ってます。当て逃げでイライラさせられごまかされたり、スピードは井上を除けば一番ありそうだし。英国開催だとさらにやな予感が。

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  7. バーネットに勝機があるとしたら地元での対戦で
    井上のコンディションが著しく悪い場合のみでしょうね。
    あるいは試合開始早々の怪我等のアクシデントなど。

    WBSS、シーサケはバンタムでは体格が通用しないだろうし
    アンカハスが出てきたら面白いのになと思っています。

    スルタンとの試合を見る限りでは今の井上とは
    張り合えない気もしますが・・・。

    米国で売り出したいけどイマイチぱっとしない状態から
    一気に知名度を上げるにはスーパフライでは難しいかと。

    井上がいなくなったスーパーフライって冷静に見ると
    案外興行的に頭打ちの状態だと思うので。

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  8. シーサケットとエストラーダは決まっちゃいましたか。残念です。。。
    アメリカで知名度ある選手が入ってくれると嬉しいです。

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  9. WBSSの続報的なものがこれしかなかったので・・・
    個人の趣味ならいいですが、ビジネスサイトだとしたら微妙な記事レベルのサイトですね。
    シーサケットとエストラーダは再戦セットされたとおもいます。

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  10. この記事は、boxingnews24ですよね?あのサイトは、「辛口」という範疇の興味深い記事も多いですが、読者を煽るだけのいい加減な記事も多いですよね。おっしゃる通り、初戦で、というのは単なる憶測だと思います。
    これも憶測になりますが、バーネットとは決勝まで当たらない組み合わせになるのではないかなあと。エディ・ハーンはWBSSのアドバイザーも務めてるらしいので。
    サプライズは大物なのでしょうが、リゴンドーがなくなった今、思いつかないですね。米国ファンへのアピールという点ではシーサケットが最高ですが、Superfly3が確定ならないですし、バンタムは無理か。他にいたかなあ。

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  11. 井上のアマチュア時代って日本の格上では須佐選手がいて、さらにその上にヤファイ、セルビー、バーネット、ウォーレン、ニャンバヤル、シミンなどがいたんですよね?なんだかアマチュアとプロの違いを感じますねえ。ニャンバヤルはプロでも圧巻ですわ

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  12. サプライズな人選が気になります。
    リゴンドー、ロマゴン、、、まさか野イノウエタクマ?

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