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大火傷を克服した天才の真価/エマニュエル・ロドリゲス

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ゾラニ・テテVSミカエル・アロイヤンを振り返って、どうなのよという記事などを書きたかったがもう今週末はロドリゲスである。こちらの方が次の対戦者候補なので気になる。そして村田も同日だ。

テテを振り返る前にロドリゲスについて少し古い記事だが紹介する。体格、パワー、やりにくさを感じるテテだが、食わなければそんなに脅威的ではない、ロドリゲスの方が総合的には怖いとのおもいを強くした。

エマニュエル・ロドリゲスは、アマチュアで全国大会優勝、シンガポールのユース五輪では銀メダル、バクーでのユース世界選手権では金メダルを獲得している。このままロンドン五輪に向かう予定だったが、2010年11月10日、自動車事故で大火傷をした。

ロドリゲス
「全身の66%を火傷して生命、ボクシングキャリアの危機に直面しました。手を動かすこともできなかったが、それをモチベーションに変えて、今では100%完治しました。」

事故後、6週間で軽いトレーニングができるまでに回復したが、約1年のブランクを作り、最終予選で敗退し五輪を断念、プロになる事を決めた。

当時は未来の五輪2冠選手、ロベイシ・ラミレスよりも評価が高いトップアマで、同胞のジョナサン・ゴンザレスにも勝っています。

プロになってからは、同胞のアンヘル・アコスタやバンタム級の五輪代表、ジャントリー・オルティス、ルイス・レブロン、元2階級王者のイバン・カルデロンらとスパーリングを重ねてきました。

ロドリゲスは自身をボクサーパンチャーであるとおもっています。左右どちらのパンチでもKOを生み出します。事故からの復活は彼のボクシングに対する情熱を示唆している。

ロドリゲスは基本技術が高くパワーがあるが、スタミナに課題がある。回を追うごとに疲れる傾向がみられる。最近の試合では早い回で終わってしまうので、タフな相手にテストマッチが必要だ。

ロドリゲスは他の多くのボクサー同様に兄弟の影響でボクシングをはじめた。

ロドリゲス
「野球をやっていたけど兄の影響でボクシングも始めました。2つを両立しベストを尽くしていないと感じたのでボクシングを選んだ。」

ボクシングから離れると、彼は火傷犠牲者のためのスポークスマンを務めたり、経験を共有するために学校に訪問したりしている。

http://www.a-mar.org/

ロドリゲス
「闘鶏が趣味です。(プエルトリコでは合法)ボクサーでは2人のヒーローがいます。ひとりはフロイド・メイウェザー。彼は健康、知性、ビジネスがなんたるかを知っている。そして、ロッキー・マルチネスです。彼は真面目で尊敬に値します。」

数年前の記事ですが、ロベイシ・ラミレスを凌ぐ評価のトップアマでしたが、大やけどで人生が大きく狂った過去を持つようです。

欠点なきライバル/エマニュエル・ロドリゲスVSジェイソン・モロニー WBSSバンタム級準々決勝3回戦

本当はテテVSアロイヤンが終わってから書こうとおもっていましたが、抑えきれません。フジテレビの中継でも、井上本人はもちろん、香川氏やその他面々からも、このロドリゲスの名前が出てきました。井上の一番の対 ...

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ここに書いたように、そのボクシングはクール&ビューティー。理想的であり、芸術度の高いもので欠点がありません。しかし本人がロッキー・マルティネスが好きと言っているように、少しだけマルティネスに似ててフィジカル、ナチュラルパワーに欠けるようにも感じます。そこが、我らが井上尚弥との差でしょうか。それでも芸術度の高いKOやダウンをロドリゲスは量産しています。井上と同様、モノが違う楽勝ばかりです。どこからどうみても天才です。

【井上尚弥の好敵手!?】エマニュエル・ロドリゲスって強いの? KO集+α 7試合 Ultimate KO Highlights of Emannuel Rodriguez

身長168センチ、リーチ169センチは井上尚弥よりはやや背が高いがバンタムとしては標準で、細身の体形から減量が過酷そうにもみえません。井上陣営としては、アウェー、IBFの当日軽量というのも、もうひとつの戦いになるでしょう。過剰にマッチョではなくナチュラルで細身の方がキレる、パワフルというのはボクシングではよくある事ですが、耐久力はどうなのよと少し疑問にみえるほどスリムです。

パワーでいえば、井上、テテがトーナメント屈指であり、キレとスキルでいえば、ロドリゲス、井上、ドネアかな。
そういえば、テテはこのままじゃやばいと感じたのか、タビティのトレーナーをしていたメイウェザーシニアにトレーニングを依頼したそうです。残りのWBSSでは米国、メイウェザーシニアの元、再稼動してくるようです。すごいローカルなジムで歌とか歌いながらテテを鼓舞していたもんな。環境的にはパートナーも含め限界かもしれない。

事故的な被弾がない限り、優勝候補は井上尚弥、というのが個人的な展望ですが、ネガティブな意見も考慮すると、パヤノを入れても、今までの相手は勝ちは当然の年寄りばかりとも言え、そこは否定できないところです。エマニュエル・ロドリゲスこそが、今が旬の、年齢も近い、本当のライバル候補、井上のテストとなる未知数のライバルであるとは言えそうです。井上の能力を引き出してくれる最高レベルのライバルであると。

ロドリゲスには日本人との対戦や共通の相手もいないので査定も不能です。
対戦相手のジェイソン・モロニーも含め、続報があればまた書きます。

この試合の出来が大きな査定材料になりそうです。

事実上の決勝ともいえるこの試合、ロドリゲスに圧勝するようだと井上の評価はもう絶対的なものと言えるだろう。ロドリゲス自身も井上戦の勝敗を抜きにして、レジェンドクラスの王者として活躍していきそうな風格がある。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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