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友よ枕で深々と眠れ/(もう一人のバンタム級)ジョシュア・グリーJr

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今日はバンタム級祭りだぞ、なのでおまけにもう一つ追加しておきます。井上尚弥、ノニト・ドネアという極上のタレントの活躍で熱を帯びてきたバンタム級だが、固定メンバーを除けばさほど激戦区ではないという状況の中で、唯一の新勢力といえそうなのがこの男です。

WBSS後のバンタム級

今週は明後日の井岡VSパリクテに集中すべきかもだが展望はもう書いた。井岡の方が速く上手いから、戦術を行使すれば勝てる・・・ この記事が気に入ったらいいね ! しようシェアするツイートするTwitter ...

ジョシュア・グリーJr
Joshua Greer Jr
20勝12KO1敗1分

グリアかもしれない。

ジョシュア・グリーJrは人生がどれほど不安定で危険に満ちたものであるか身に染みている。数年前、彼はシカゴのホームタウンの駐車場で車の座席で銃撃にあった。幸い、銃弾は頭部を掠め、彼は生き残ったがラッキーだったのは彼一人だった。

15歳の時からグリーの仲間だったウェルター級の有望な若手、エド・ブラウンも同じ車中にいたが、銃弾が彼を打ち抜き、2016年12月死去した。ボクシングで20勝目をあげた1カ月後の事だった。

グリー
「エドは俺にとって兄弟同然だった。共にジムで汗をかき、夢を語り分かち合っていた。今の俺のボクシングでのレベル(立場)が何を意味するのかわかっている。エドの目標、夢、それを追い求め日々練習に明け暮れた。でも彼の夢は断たれた。エドの叶わなかった願いは俺のさらなるモチベーションだ。彼のためにも日々精進して階段を駆け上がっていかなければならないんだ。」

グリー(20勝12KO1敗1分)は今週土曜日にその夢にまた一歩近づくことになる。地元のシャクール・スティーブンソンVSアルベルト・ゲバラの興行で、ロシアのニコライ・ポタポフ(20勝11KO1敗1分)と対戦する。

現在25歳のグリーは17連勝中だ。ニューヨークのブルックリンを拠点とするロシア人のポタポフは唯一の敗北からの4連勝を目指す。唯一の敗戦は2017年、元世界王者のオマル・ナルバエスに7回ストップ負けを喫した。

グリー
「ポタポフはみる限り、オーソドックスな普通のファイターさ。」

この試合はIBFバンタム級王者挑戦へのエリミネーターになるだろう。勝者はWBSSバンタム級トーナメントの優勝者への挑戦資格を手に入れる。井上尚弥かノニト・ドネアだ。グリーは今のところそこまで注意を払っていない。しかし辿り着いたらその橋を渡ることになるだろう。

グリーとポタポフは2017年3月に同じ興行で戦っている。グリーは当時無敗のジェームス・スミスを6回KOしたのに対し、ポタポフはアントニオ・ニエベスに対してスプリットドローだった。

グリーが入場時に小道具として「Night Night」と書かれた枕を持って現れたのはその日の夜がはじめてだった。

グリー
「対戦相手のスミスは俺をノックアウトすると言い続けていた。彼のプロモーターからはじめて試合のオファーを受けた時、彼らは既にFaceBookに俺の事を書いていたんだ。お前は本気で俺とやる気か、俺がお前をノックアウトしてやるみたいな感じで。俺は奴をノックアウトする自信があった。奴は足がのろい。ただただアグレッシブなだけの自信過剰なクズだった。」

スミスは地元で威勢がよかったが、グリーはその空威張りを利用してやろうと考えた。

グリー
「計量の時から奴はお前をノックアウトしてやるとうるさかった。俺はお前は無能なぐうたら人間でダサいファイトを繰り返しているが、この試合は次元の違うゲームになる。お前なんかノックアウトしておねんねさせてやると言い返した。俺は奴の地元で恥をかかせてやりたかったんだ。挑発すればするほど奴は興奮して何の戦略もなくやみくもに俺を殺す気で向かってくるだけだってわかっていたからね。だから俺は枕を用意してやったのさ。トーマス・ハーンズやコーネリアス・バントレイジも観戦に来ていたよ。みんな奴を笑っていた。奴はプレッシャーでいたたまれなくなって殺気だっていたよ。」

そして当然のようにスミスはグリーの狙い通り、カウントも必要ないほど深々と眠らされた。

グリーの将来のスポンサーに枕の会社はどうだろう?

グリー
「いいね、間違いないよ。」

IBFのエリミネーターであれば無視はできない。
しかしカネロやロマチェンコに象徴されるように統一王者になると全ての指名戦などできなくなるこの仕組みをなんとかせねばならない。WBSSを制し全てのベルトを手に入れたオレクサンドル・ウシクは指名戦などせずに全てを放棄しヘビー級への挑戦に向かった。カラム・スミスはWBSSで優勝してもベルトは一つだけ。

まだ、王者のことはもちろん、井上尚弥についても言及していないジョシュア・グリーだが、有望株の一人とみて間違いはない。
ポタポフと引き分けたアントニオ・ニエベスは「俺は井上と6ラウンドも戦ったんだぜスゲーだろ」とアピールし、スーパーフライ級で世界戦を求めているようだが、日本メディアの記事なので真相はわからない。

トップ戦線の下でも苛烈なサバイバルが起きている。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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