大きくなって帰ってきました。井上尚弥と賞金バトル/レイマート・ガバリョ

突然、WBA暫定バンタム級王者から名前が消え、心配されていた(個人的)大器レイマート・ガバリョですが、やはりスケールアップして戻ってくるようです。この王座には、ライアン・バーネットの故障で勝利したノニト・ドネアがいきなりスーパー王者となり、我らが井上尚弥がジェイミー・マクドネルを下した時からレギュラー王者であり、ガバリョを外してジェイソン・モロニーとリボリオ・ソリスが王座を争う、井上尚弥さえ特別枠に変えてレギュラー王座を争うだろうと意味のわからない展開になっていました。

フィリピンのバンタム級の強打者、レイマート・ガバリョはPBCとマニー・パッキャオのMPプロモーションズと契約した。ガバリョ(21勝18KO)は8月31日にミネソタ州ミネアポリスで行われるピーター・クイリンVSカレブ・トゥルアックスの前座でPBCデビューを予定している。

ガバリョ
「次のステップでPBC、MPプロモーションズ、及びシーン・ギボンズのパートナーになれてとても嬉しく思います。」

フィリピン、ジェネラルサントスシティ出身の22歳のガバリョはアメリカで2度戦ったが、主に母国のフィリピンで戦っていた。最近の試合はジュリアス・キサラウェと中村優也でいずれも早い回でノックアウトしている。

それ以前にガバリョはアメリカでステフォン・ヤングを下してWBA暫定バンタム級王座を獲得しているがこの試合はTV放映されていない。

現在ガバリョはオスミリ”モロ”フェルナンデスにトレーニングされており、PBCデビューの準備に向けて土曜日にロサンゼルスへ移動する予定だ。

シーン・ギボンズ
「彼のパワーパンチャースタイルはアメリカのファンに受けるでしょう。WBAの暫定王座を剥奪されたのはガバリョのせいではありません。WBAの正規世界戦のために再びチャンスを得て戦うべきです。」

ジョンリエル・カシメロやジャヤール・インソン、マーロン・タパレスなどがPBCのカードで試合をした事はあるが、PBCと契約を交わしたのはレイマート・ガバリョが初めてのフィリピン人になる。

PBCはルイス・ネリーやエマニュエル・ロドリゲス、亀田和毅、ファン・カルロス・パヤノ、ラウシー・ウォーレンなどのバンタム級リストを持っている。

なぜガバリョが暫定王座を外されたのか謎のままですが、中村優也というノーランカーと戦ったせいかな、恐らく金になりそうなジェイソン・モロニーとお膝元の1位、リボリオ・ソリスをWBAがなんとかしたかっただけだろう。

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ここでも書いたように、素質、将来性を見込むと個人的には井上尚弥の次に評価しているバンタム級がガバリョだが、(まだエマニュエル・ロドリゲスが上かな)その去就が気になっていましたが、楽しみな大器として素晴らしい契約をしたようで一安心。(今でも頑固にエマニュエル・ロドリゲスが井上に次ぐ最強のバンタムだとおもっている)

WBSSが終われば井上尚弥もトップランクと契約かなどと騒がれていますが、トップランクは先駆けてライアン・バーネットやモロニー兄弟と契約をした。最終目的はもちろん井上尚弥だろう。

ガバリョが契約したのは、ルイス・ネリーの所属するPBC、記事の最後に、ルイス・ネリーやエマニュエル・ロドリゲス、亀田和毅、ファン・カルロス・パヤノ、ラウシー・ウォーレンなどのバンタム級リストを持っている。と書かれているが契約選手ではなく、試合の実績があるという意味だろうか・・・

いっそのこと、ルイス・ネリーをガバリョにぶつけて退治して欲しいが、ネリーは既にWBCのベルト狙いに入っているのだろう。

トップランクと契約したライアン・バーネットはまだ動きがない。
ゾラニ・テテは英国のフランク・ウォーレンで、あくまでカシメロが優先順位だろう。

軽量級のバンタムもいよいよ、本場アメリカや英国の大手プロモーションによる戦国バトルに突入だ。
全ては井上尚弥というアイコンを頂点にした賞金バトルと言えそうだ。

WBSSで優勝しても、トップランクで決まりじゃなくてもいいとおもう。
マッチルームのDAZNの方が将来性や潤沢な資金があるかもしれない。

いずれにしてもガバリョのPBCデビューで、8月31日、バンタム級の楽しみが増した。

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コメント一覧
  1. 海外の大手プロモーションと契約しても、経済原理に則れば、結局国内での防衛戦路線に収束すると思うんだよなあ。トップランクが契約するにしても、クロフォードやロマチェンコのアンダーに起用したところで、井上自身が金を産み出す源泉にはならない。でも日本国内で試合をやればメインイベンターとして、結構な金を創出できる。海外ではバンタムじゃメイン興行として成立しないだろうから、海外の大手プロモーションでも金目で動くなら結局日本に向かうことになる。WBSSバンタムの決勝地として日本が有力になってるけど、それも原理原則の必然だと思うよ。

    米国リングでバンタムがメイン興行として成立するならそれは革命的だ。どこぞの大手プロモーションがその革命を起こすため、井上を担ごうと考えているなら話は別だけどね。

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  2. 正直、カネロと見たい気持ちはあるけど反対する
    ゴロフキンとカネロならゴロフキンとしてほしい

    トーナメントに関しては辞退するまでテテをおしてました
    ですがあんな大事な試合で辞退しなきゃいけなくなる調整しかできないテテは
    井上がロドリゲスにあの勝ち方してくれたのでもう興味はないです

    ロドリゲスに関しては1R見ただけでも前評判通り強いのがわかったので強いでしょう
    井上以外なら簡単には負けないと思いますしやはり2番手評価なのも納得です

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  3. 薬物疑惑のある相手とはやらない。一度手を染めた選手とはやらないと公言してくれた方が
    ボクシング界全体にとっての抑止力になる。いくらネリーVS井上が観たいという世論があっても。
    ホワイトがブラックだったようにいろんな形で蔓延しているよ、既に。

    だから出来ないだろうけど村田もカネロはやめておけ。やりたいって言ってるようだが・・・

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  4. 結局カネロの対戦相手もDAZN(スポンサー)の意向に合わせるわけだから、ルールをこっちで作ることなんてできませんよ。プロモーターの意向と現場判断のみですよ。

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  5. 一級下だがパリクテと骨格サイズ同じであれだけ躍動感あれば確かに脅威だな。
    にしてもガバリョイケメンだな、

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  6. 私は、井上ドネアの決勝を予想していたので、当たって自己満足に浸っています!!笑

    井上尚弥にはDAZNマッチルームを期待しますが、帝拳〜トップランクのラインに落ち着くんでしょうか。

    テテ、ウーバーリ、バーネットあたりで、勝ち残った奴が、WBSSの優勝者と対戦できる。ていうのは、どうでしょう?

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  7. 尚弥さんはプロ入りするときに弱い人と戦わないってことで大橋ジムに入ったわけですよね。
    どこかの外国のプロモーションに所属することでそれが可能になるのかな?
    フリーでいるのとどっちが良いんですかね?
    単純に金銭的なことで言えば大手プロモーションに入ったほうが良いんだろうけど。

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    • 金銭的に高額になればなるほどリスクの高い試合、相手になるので全く問題ない。

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      • 高額になればなるほどというぐらいの高額にはならないかもしれないって事もある。
        内々で囲っていてやらなくても良いような試合をマッチメイクをするようになる。
        尚弥さんはそれを望まないでしょう。
        プロテクトされることのリスクがある。
        パッキャオさんもカネロさんも望まれている試合ばかりやってるわけじゃない。

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        • 高額というのは、勝ち続けていれば、バンタム級という軽量級ではという意味ですよ。日本国内、民放TV局、大橋ジムだけのマッチメイクよりは全然マシになっていくでしょう。

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          • メイウェザーさんぐらいのハブになれるんであれば
            フリーのほうが試合は実現しやすい。
            誰とでも戦える。
            尚弥さんの価値がどれほどかってことですね。

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  8. 試されてないでお馴染みの井上より試されてないのがガバリョ含むバンタム級上位層ですから、実力はまだ未知数ですね。

    強いのは間違いないですが、ヤングに判定までいったりまだ完成してないイメージがあります。

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  9. 選手評は人それぞれですからね。
    私は意外と思われるかもしれませんが、井上を除くバンタム最強はドネアを押したい。私にはそんなに衰えてるように感じませんし、テクニックや引き出しは十分、フィジカルでもあの薬物汚染者にも負けないイメージがあります。

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  10. 記事が好きでいつも楽しみにしてますが、やはり人それぞれ好みで過大評価や過小評価を感じるときはありますね。
    クラシカルなガバリョが、現代ボクシングの猛者たち、つまり当たり前のように相手のパンチをスリップして空いた顔を撃ってくる選手と対戦したらどうなるのか、まだわからないと思います。

    ロドリゲスも1R終了後の井上陣営コーナーでパンチあんまりないと言われていたくらいだから、ネリにすり潰されたりテテに塩漬けにされたりしませんかね。

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    • 勝ち負けや1試合のみで判断しない。

      テテは試合してないし、ネリーは評価に加えない
      というのがあるんで、今でもロドリゲス支持です。
      あの敗戦から立ち直るのは大変だろうけど・・・

      事実上の決勝だったと今でもおもってますから。

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      • なるほど… 黒いやつは除外ですねw

        でもロド最強じゃない説は1試合で判断とか後付けでなく、井上戦どころかモロニ―戦の前からコメント欄には多くいた気がします。
        ロドは判定になればドネアにも勝つかもしれませんが、井上応援の気持ちで見るぶんにはドネアの一撃の威力とタイミングのほうが正直怖いです。

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        • それはドネアが決勝まで来たから言えることでしょ。バーネット棄権、テテ棄権では語れないよ。

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          • ?バーネットやテテの棄権は、ロドリゲスの評価の話とは無関係に思います。

            他のサイトではどうか知りませんが、ここではドネアの勝ち上がりを推す人自分以外にも複数いたし…「勝ち方」は全員予想が外れたでしょうけどね

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