
大森VSタパレス、体重超過ではく奪のタパレスが勝っちゃったので、暫定だか挑戦者決定戦をクリアしたゾラニ・テテが正規王者になりました。具志堅の記録がかかる山中は次も日本でネリーが上限でしょうが、バンタムもなかなかの王者が揃ってきました。
以前も、亀2VSリボリオ・ソリスの裏で
テテVSファン・カルロス・サンチェスJrの暫定だか挑戦者決定戦があり、(元々サンチェスjrが王者だったのだが)正規よりこっちの方がレベルが高いじゃないかとおもったが、今回も同じ。しかもこういう建前でもソリスVSテテは結局実現しないのだ。
WBO王者
ゾラニ・テテ(南アフリカ)
25勝20KO3敗
3敗してますが、実際は同国のムザラネに負けた以外は勝ちだとおもう。
身長が175センチもある左パンチャーです。
元々ヒットマンスタイルの倒し屋ですが、英国に移籍して緻密さ、完成度が上がり、頭ひとつ抜けた強さになったとおもう。
とにかく長身から繰り出される左のキレと威力がすさまじいのでファイターはなかなか懐に入っていけない。日本の帝里が挑んだが、お互いアウトボクサー同士、テテの距離支配もスキルも上で、持ち味のアウトボクシングで何もさせてもらえなかったと記憶している。
一部マニアの間で高評価されているテテ、この選手を攻略するにはとにかくインに入れるかどうかだ。遠距離だと何もさせてもらえない。プレスをかけて倒さないとなかなか勝てないだろう。唯一、打たれ脆さやインファイトの不器用というウィークポイントがあるとおもう。ストレートもアッパーもジャブもスピードもあるテテのインに入るのは至難の業だが。さらに左のライフルを持ちながらも判定上等な隙のない慎重さを最近みせてるのでさらに厄介。
山中は具志堅の記録に並んだらこういう真の強豪と対戦してみたらどうだろう?勝てば不動の評価が得られる本当の強敵です。
WBAスーパー王者
ザナト・ザキヤノフ
27勝18KO1敗
小柄な突貫ファイターで技術も特筆すべきものはないが、ウォーレンに初回2度倒されてから逆転するんだから、すごいタフネスと精神力だ。カザフスタンなのでやっぱり体力、精神力が並じゃない。井上が声かけて1戦挟めばOKという返事だったそうなので日本に来ることもやぶさかではない選手だ。テテや山中と対局のスタイルを持つファイターなので、両者に完敗する要素も両方打ち破る要素も持つ。
IBF王者
リー・ハスキンス
34勝14KO3敗
大森陣営が大金積んでも結局こなかったので、放棄した方がよさそうだ。リスクと金を天秤にかける慎重な英国王者。
それでも試合枯れだし、山中が具志堅の記録に並んだら、新記録は最低統一戦レベルでという事でハスキンスが候補になる可能性もある。記録がかかる試合なら金は詰めそうだし、対抗王者では一番怖くないボクサーだ。
誰もが皆、ビッグネームとも怪物的ともいえないので、日本に呼べぬほどの高額選手ではない状態で王者レベルもそこそこですが、一時の低迷よりは駒が揃ってきたとおもいます。
日本に呼ぶことが前提になってる時点でおかしな話なんですが。
この中でやっぱり一番脅威なのはテテですね。
もちろん山中に統一する力はあるとおもう。
WBAレギュラーのマクドネルはカウントしませんでした。