見るまえに跳べ/井上尚弥VSノニト・ドネア

ドネアはこのトーナメントで期待されていなかった。それが再び世界王者となり決勝の舞台にやってきた。彼はとてもリラックスしており、自信に満ちています。彼は使命を果たす。モンスターを倒すために何をすべきかわかっています。

https://www.youtube.com/watch?v=uTMb4ifNMJ4

ボクシング史上最大のアップセットは、東京でジェームズ・バスター・ダグラスがマイク・タイソンを破った瞬間だ。

まもなく37歳になるアンダードッグのWBAスーパー王者、ノニト・ドネア(40勝26KO5敗)は、木曜日に埼玉アリーナで井上尚弥(18勝16KO)と対戦する時にこの時の歴史が繰り返されることを望んでいる。井上尚弥は26歳のIBF王者で、恐らく現在のボクシング界でベストの一人だ。

ドネア
「井上は素晴らしいファイターです。非常に強力な男です。途方もない力を持っていますが、彼は圧勝ばかりで実際にはテストされていません。彼をテストし、自分の能力と私がまだ強力な力を保持していることを示すことにエキサイトしている。

本当に楽しみにしている。日本で井上と戦うことは大変名誉な事だ。彼をとても尊敬している。彼も準備ができているようだ。カネロVSコバレフが証明したように、身長、サイズは関係ありません。大事なのはゲームプランであり、井上を倒すためのゲームプランがあります。私の経験がこの戦いを乗り越えるでしょう。」

彼らの対決はWBSSトーナメントの決勝として争われる。また前座には井上尚弥の弟、拓真がWBCバンタム級王者、ノルディーヌ・ウバーリと対戦する。20000人以上のファンの前で戦う。

井上
「私はドネアのキャリアをずっとみてきました。ボクシングを始めた時には彼の動きを学び、盗んでさえいました。ドネアを尊敬しており、彼は私のアイドルでした。だからこそ、このトーナメントで最も戦いたかったのは彼でした。しかし今は世代交代の時です。」

リングスタースポーツの代表で、ドネアのプロモーター、リチャード・シェイファーは、圧倒的に予想有利な井上に勝つための10年以上の大きな試合の経験値がドネアにはあると強調する。

シェイファー
「プロモーター冥利につきる。ドネアはこのトーナメントで期待されていなかった。それが再び世界王者となり決勝の舞台にやってきた。彼はとてもリラックスしており、自信に満ちています。彼は使命を果たす。モンスターを倒すために何をすべきかわかっています。

ドネアという男は最強、ベストと争うことが大好きなんだ。挑戦を厭わず、アンダードッグとしての立場を受け入れ楽しんでいる。これは彼のボクシング殿堂入りのキャリアに色を添えるものになる。ベテランなのにこんなに精神的に逞しく、断固としてハングリーな男を私はかつてみたことがありません。」

ドネアは強く、バンタム級の世界王者としての能力をまだ備えているとおもう。しかし相手が悪い、ただそれだけだ。ダグラス戦のタイソンのような調整の甘さは井上にはない。

バンタム級の新鋭に、ジョシュア・グリーというアメリカのプロスペクトがいる。

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王者クラスを除けば、バンタム級でかなり有望な選手だとおもう。ステフォン・ヤングをオーソドックスにしてもう少し攻撃的でエキサイティングな感じ。期待されるグリーは、直近の試合でニコライ・ポタポフ、アントニオ・ニエベスに連勝し世界戦に接近中だが、いずれの試合も物議を醸す接戦だった。

大抵はこのレベルでサバイバル、強敵に遭遇するものなのだ。
ラウシー・ウォーレン、ファン・カルロス・パヤノ、ノルディーヌ・ウバーリ・・・
彼らも実力伯仲の接戦を繰り広げてきた。

ドネアのヤング戦も決して楽勝ではなかった。
井上尚弥だけ次元が違う。並の世界王者を突き抜けている。

ノニト・ドネアのキャリア、引き出しには大いに敬意を表し警戒しつつも、やはり今はもう瞬間の見切り、スピードが全然違う。

スティーブン・エドワーズ(トレーナー)
「スピードが井上が素晴らしいパンチャーである理由です。スピード=パワーです。パンチに備える時間を与えないからです。パンチが来るとわかれば衝撃を吸収できますが、井上の衝撃は速すぎて吸収できません。当たっただけで吹っ飛んでしまうようなパンチです。」

ドネアだからといって慎重になりすぎず、マクドネル戦、パヤノ戦、ロドリゲス戦でみせてきたように感覚、本能に任せ、スパークしてしまえ。ベテランは考えることは出来ても反応、対応が追い付かない。

「見るまえに跳べ」

世代交代にふさわしい圧巻の優勝シーンを期待している。

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コメント一覧
  1. ヤングには少し手を焼いた。少し打たれたよね、でもドネアの楽勝だったとおもう。

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  2. セハ戦のリゴンドウ選手はもはや本来のリゴンドウ選手のスタイルではない
    衰えが影響しているならもはやかつてのリゴンドウ選手ではない

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  3. もし仮に尚弥さんがピンチになった時、プランがあるんだろうか?
    尚弥さんは戦いの中で考えて戦う場面がある。
    特にラウンドを重ねた後簡単に攻略できないと色々変化(サウスポーやアウトボクシング)をする。
    でもピンチの時に考えながらやっていたら危険。
    試行錯誤やってるうちに終わってしまう可能性がある。
    一発パンチがあるドネアさん。怖い怖い。

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  4. 今の衰えたドネア選手と決勝でやれるなんて井上選手はつくづくラッキー
    次は数年後のリゴンドー選手が狙い目ですね

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  5. もうなんかずっと楽しみというより怖いっす。
    あらゆる状況は尚弥有利を示していますが、「上の階級から戻ったベテラン」が「キャリア全盛期の王者」に絶対不利の状況で打ち勝つ歓喜をかつて味わったことがあるもので。20数年前の同じく11月でしたね、辰吉×シリモンコン。
    ドネアは辰吉ではないし、尚弥もシリモンコンではない、シリモンコンにあったような隙などないとわかっていながら、あの歓喜のツケを払わされそうで怖くて仕方ない。
    その気持ちの根底には、日本のボクシングはここまできた!という喜びよりも、井上尚弥の敗北が日本のボクシングを終わらせてしまう、という危機感が勝ってることがあります。
    明日は現地で見守りたいと思います。

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    • 誰よりも平常心、いつも通りを貫いているのは井上尚弥であるような気が・・・
      ファンやマスコミが煽っておきながらビクビクしている。

      そしてドネアのリラックスと自信。
      ドネア衰えたりを決めつけるのもどうかと。

      普通に実力でクリアしていこう。

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  6. 今回も楽勝です。ここでドネアとやれるのは美味しい。
    3R以内にKOします。
    最近のドネアの試合をじっくり自分なりに解析しましたが衰えが顕著です、特に柔軟性と眼が見る影もなく殆どカンと経験で戦っているような状態で、まだ同じベテランでもナルバエスや河野の方がやりづらいように見えます。
    今のドネアなら拓真でも勝てますね。
    ドネアが素晴らしいボクサーであったのは紛れも無い事実ですがやはりフェザーでの消耗が祟って急激に落ちているのでしょうか。
    せめてあと6年早ければ、もし全盛期のドネアなら間違いなく有利と見るのですが。

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  7. 判官贔屓なので普段はアンダードッグを応援することが多いのですが、単純に井上には勝ってほしい。
    (井上従兄弟vsバレンタインはバレンタインを応援に行きました…。勝負は無情です)

    他の方も書かれてるようにドネアは「運」くらいしか勝機がない、そんなふうに書かれてる時点で勝つ可能性はない、またタイソンvsダグラス戦の時のタイソンのような驕りも井上にはない、確かにその通りで万が一もないと思うのですが、そのぶん負けたらそれだけショックも大きい…。

    どう考えても勝つと思うし、ドネアが勝つパターンも思い浮かばないけど、順調な時ほど落とし穴もあると言うし…。
    格闘技を見始めてここまでドキドキする、心待ちな試合はなかったかもしれません。

    ついに明日、もう明日です!!

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  8. Joshua Gree Jrは全然プロスペクトじゃありませんよ。ニエベスに最終ラウンド効かされてダウンしてますし、パワーもないし被弾も多い。派手なスタイルの割に弱点が多すぎる。そしてもう25歳。トップランク所属でビックマウスで派手なスタイルだから実力以上に有名になってますね。パヤノ・モロニー・ロドリゲスなんかとやったらコテンパンにされますよ。

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      • 決めつけも何もpotapov戦とnieves戦でもう世界戦レベルではないのは誰もが見たらわかるわけで。potapov戦はドローか負けでもおかしくない。普通に誤審レベルの出来だったじゃないですか。一応彼の試合を見ての書き込んでいるつもりです。これで彼が謙虚なら応援できるのですが、言動も腹が立つので熱くなりました。あと25歳で23戦やってる選手にプロスペクトって言葉普通は使わないですよね。

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        • >25歳で23戦やってる選手にプロスペクトって言葉普通は使わないですよね。

          これも貴殿の独自基準では?

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          • prospectの意味を調べたら分かると思います。prospectは将来見込みがある有望株に使われる言葉ですが、スポーツにおいては(有望な)若手を指す場合に使われることが多いです。ボクシングにおいて25歳は若手ではなく、23戦しても特にこれといった実績や結果が残せていないので私は将来見込みがないと判断しました。日本では彼の試合を見てる人は少ないでしょうが、彼の試合をよく見てる人に彼はprospectか?と聞けば過半数以上はNOというでしょう。私はreddit,boxingscene,boxingforum24でよくfight threadを閲覧しながら試合を視聴しますが、彼の評価は低いですよ。TopRank所属なのでゴリ押しされてますが。長くなって申し訳ない。

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        • わかりましたよ。
          あなたは正しいですよ。
          絶対的ですよ。
          絡んですみません。
          疲れるー。

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        • ポタポフ戦も見たけどあれはどっちに転んでもおかしくないかと、ポタポフもニエベス戦自体微妙な判定だったしグリーを嫌い過ぎかと。
          みんな謙虚な選手じゃつまらないし個人的にはグリーは好き。

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        • ノニト・ドネア>ステフォン・ヤング
          ステフォン・ヤング=アントニオ・ニエベス
          アントニオ・ニエベス=ジョシュア・グリー
          井上尚弥>>>>>>>アントニオ・ニエベス

          っていう話を管理人はしてるんだよ。

          ジョシュア・グリーがプロスペクトかどうかなんて議論はどうでもいいんだよ。
          そして、上位ランクで期待されてエリミネーター争ってるグリーみたいなのをプロスペクトと言うんだよ。

          2人とも去れ。

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    • あれ、ラビットパンチ気味だしそんなに効いてはいなかったかと
      パヤノやモロニーとだったら多分接戦になりそう。

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