某有名ブログからの受け売り情報ですが、ルイス・ネリにドーピング陽性反応が出たとか。粟生VSベルトランのように無効試合、サスペンドになった過去もあれば、三浦VSバルガスのように何のお咎めなしもありましたが、今回はどのような結末となるのか?
http://www.boxingscene.com/luis-nery-tested-positive-ped-title-win-over-yamanaka--119761
ジルパテロールの痕跡(それが何で、どのように、どのような量で、どのように起こったか)を分析しなければなりません。私たちは徹底的な調査をして結論を出します。試合の結果はノーコンテストに変更することができますが、ネリがWBCの118ポンドチャンピオンシップを剥奪されることはありません。
心苦しいのは、粟生は以後、試合すらない現実。受けた心身のダメージは相当だ。
サスペンドを食ったベルトランは何事もなかったかのように再起、戦慄のKOを連発し、ロマチェンコ戦の話もあったり、王座再挑戦も真近である。最近ではブライアン・バスケスに辛勝していたっけな。
外野の心象でしかないが、ネリというのがメキシコの期待の無敗新人であり、本部WBCにとっても望まれた新王者であるだけに、なんやかんやでお咎めなし、理由をつけて「故意のドーピングではなく日常の食事から検出されたもの」などとスルーされる気がする。アメリカの牛肉に含まれる物質で、ネリはティファナ出身なので日常的に摂取しただけとか・・・
けれどこのような結果が出た以上、本田会長は怒りの矛先を身内トレーナーに向けるのではなく、WBC本部、ネリ陣営に強く向け、強弁な抗議をし、試合の無効を勝ち取って欲しいものだ。
内山戦でのコラレスも山中戦のネリも、若さから来るおもいきりの良さ、スタミナ無視のハイペースな強襲が特徴で、減量苦からのリバウンドやビルドアップされた背筋など尋常ならざるものを感じたのも事実だ。そこが長期政権、高齢でスピードや反射神経がやや退化した日本人王者にとっての死角でもあった。
結果が出た以上、ネリの薬は事実であろう。
山中にとっても、強襲さえされなければ、あれをもっと上手くいなすなり、硬い左右のストレートで完封することが出来れば、敵じゃなかったとおもわれる。強い挑戦者には変わりないが、山中のジャブも左もジャストミートするドンピシャの相手であったという個人的印象。強襲だけが唯一の懸念材料であったともいえるので、それがドーピング含みであったとしたら許せるものではない。
けれど、仕切り直しというのもまた疲れるもんだ。粟生の空白が物語る。
どのような結末になるのか固唾をのんで待つしかない。
おまけ
比嘉の相手
トーマス・マッソン(フランス)
17勝5KO3敗1分
https://youtu.be/7TZO9b0T0c4
悪くははないが、怖い挑戦者ではない。
前戦で無敗のウクライナ人に勝って連勝中だが、この試合のエンディングは唐突だ。バッティングか何かを訴えた嫌倒れがレフリーに受け入れられなかったようにも見える。
戦績のようにパワーレスなわけではなく、やけに静かで手数も少なくおとなしいボクシング。フランスにはこういうタイプが多い。比嘉戦でもそれは同じだろう。
挑戦での勝ちっぷりや全勝全KOの勢い、具志堅の秘蔵っ子、沖縄と話題には事欠かないが、実力が本物であればこの相手にはKOで勝たねばならないし、村田の露払いではなくメインをはれるようになった時が彼の本当の時間だ。
世間の評価ほどには自分は比嘉の事はわからず未知数だらけである。
まずは減量を頑張ってください。