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果てなく続くストーリー/世界ボクシング不完全ガイド バンタム級

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過去の不完全ガイドは長谷川穂積の涙のスーパーバンタム級戴冠劇からふとはじめたような気がするが、防衛することなく引退してしまった。そこからヤケクソで全階級を俯瞰してみたら面白かったのがスーパーウェルター級とクルーザー級だった。今はライト級、スーパーライト級なんじゃないかな。

今年も残りわずかですが、不完全ガイド、やってみようかな、日本でホットなバンタム級から。ボクシングは果てなく続くストーリーだから面白い。だからこのサイトも続けることができる。

WBSS足掛け2年、日本人が世界最高峰のトーナメントの頂点に輝き、バーネットは引退し、テテは部外者に敗れ、ドネアは強かった。まさかこんなストーリー、誰も予想できなかった。しかし時の流れに従えば、おかしなところなど何一つない。

WBA/IBF 井上尚弥(日本)26歳 19勝16KO

パワー:★★★★★
テクニック:★★★★★
スピード:★★★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★★★

MYP4Pで2位に選出しているのだから、極上のベストオブバンタムだ。対戦相手探しに苦労していた過去から、引っ張りだこの軽量級のCashCow(金の生る木)になった。

井上尚弥に関しては、各要素全てに優れたスペシャルなファイターだとおもっているが、見切りとスピード、決断力、パワーが最大の魅力だとおもうので、試合が中盤、後半、判定になるともはや井上らしくないと考えている。
ノニト・ドネア戦のような試練に打ち勝つことは重要だが、あのような試合が続くと消耗しダメージが残り劣化してしまう恐れがある。そして異論もあるだろうが、恐らく今がピークだ。もう殿堂入りを決めた気がするが、しばらくはその輝きを楽しみ続けたい。

WBC ノルディン・ウバーリ(モロッコ→フランス)33歳 17勝12KO

パワー:★★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★★★

トップアマチュア出身で年齢的にもう完成されたサウスポー。
プロで結果を出しているのはパワー、フィジカルがフィットしているからだ。大きな穴がない分、突き抜けた怖さもない。テテより怖さがないが穴もないのだ。難攻不落だが驚異的な部分はない。

WBO ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)30歳 29勝20KO4敗

パワー:★★★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★★
戦術(キャリア):★★★★★

戦績で侮ってはいけない。4敗のうちはっきりとした負けは一度もない。ムザラネ戦も映像を見た限り怪我による棄権だ。井上尚弥と同じくライトフライ級からキャリアをはじめて3階級制覇、未だ破壊力が売りの選手だ。ロマゴンよりこっちの方が階級適正、強打者であったのだ(恐らく)

井上尚弥に対する筆頭相手に躍り出た。バンタム級転向以来5勝全KO。今ネクストパッキャオの名に最も相応しいのではないか。テテ戦の楽勝で勢いにのっているが、リカルド・エスピノサ戦などは激闘の接戦だった。(エスピノサが強かったが)

意外性を除けば全てにおいて井上の完成度に劣るが、パッキャオのようなミラクルで規格外な要素を秘めている。アウェーばかりで勝ってきたキャリアも偉大だ。

私的ランキング

①井上尚弥★28
②ノルディン・ウバーリ★25
③ジョンリエル・カシメロ★25

注目の選手

ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)

19勝13KO1敗
39歳

説明はいらない。五輪連続金メダルのキューバの至宝しかし来年40歳。
ピークのドネアを大差で捌いた空間支配のスペシャリスト。
最後の給料日に井上をターゲットにしてきた。

リゴンドーは書くがリボリオ・ソリスは書かないのはご了承ください。
しかしリゴンドーが現在空間支配のスペシャリストなのか、セハ戦のような殴り合いファイターを志向しているのかは次をみないとわからない。全盛期は井上すら上回るかもしれないが、今は体力、運動量に競り負ける、気持ちが折れるのではないか。井上以外の王者全てを上回るとおもう。

レイマート・ガバリョ(フィリピン)

22勝19KO
23歳

ドネア、カシメロに続く、フィリピンの最終秘密兵器。
フィリピンの天然素材の良さ、ちょっと雑な井上尚弥みたいな急成長を遂げている。パワー、勇気、スケールがある。暫定王者だったが、なぜか返上し今はWBAの4位につけている。

かつて山中や井上のスパーリングパートナーとしてやってきたのでその強さを肌で知って今何を考える?井上が去った後のバンタム級の主役になりえる才能だ。

マイケル・ダスマリナス(フィリピン)

30勝20KO2敗1分
30歳

これまたフィリピンからの長身強打のサウスポー。
知名度はないがIBF1位なのでどのように扱われるだろうか。
テテのような懐の深いサウスポーのパンチャーでテテよりタフネスがあるかもしれないが、難敵には判定や引き分けもあるので絶対的な強さとは言えない。

彼も井上拓真のパートナーとして手合わせ済み。尚弥とも手合わせくらいはしたのかな。
扱いが微妙な位置にいる。

ジョシュア・グリーJr(アメリカ)

22勝12KO1敗1分
25歳

井上が契約したトップランク所属の若手ホープなので対戦の可能性も高い成長株。米国黒人選手らしくスリックで運動神経抜群だが、ポタポフやニエベスに際どい試合をしている結果からしてトップレベルでは実力不足だろう。

ジェイソン・モロニー(オーストラリア)

20勝17KO1敗
28歳

WBSSでエマニュエル・ロドリゲスと互角の戦いを演じたオーストラリアの王者候補。
王者になりたい気持ちを一番素直にアピールしている選手であり、彼もトップランク所属だから対戦の可能性はある。しかし本人は、リゴンドーVSソリスの勝者に対戦アピールしている。WBSS後に3試合している。28歳の今がピークだろう。頑張る好選手だが、決め手が足りない気がする。

マイケル・バンケス(ベネズエラ)

19勝13KO1敗
29歳

謎のIBO世界王者。7月に英国で無敗のプリンス・ペイテルに勝っているので偽物ではないだろう。大振りで遅い。

リカルド・エスピノサ・フランコ(メキシコ)

23勝20KO3敗
22歳

今おもえばカシメロが浮上したきっかけとなった選手であり、WBO暫定王座を争った時点ではアメリカ開催でこっちがオッズ有利だったとおもう。どなたかが小型ゴロフキンのようだと例えた通り、ゴツン系のコンビネーションの強打者でカシメロも苦戦しラストKOでなんとか退けた。(逆転KOだったかもしれない)今おもえばテテに勝つスタイルを持っていた。12月に出直し、再起となる。繰り返すが今おもえばカシメロにとりバンタムで一番タフな相手だった。素晴らしい選手だが、カシメロに負けて今はランク外。個人的選出。まだ22歳だしね。

比嘉大吾(日本)

15勝全KO1敗
24歳

年末にやっと復帰するのかな。全ては内容次第だ。
グッシー会長はスーパーフライ級で再起させたいと言っていたがやめてくれ。ノックアウト型の分厚いファイトが出来るいいファイターだが、リバウンドパワーだった気がするし、打たれるスタイルなので道のりは険しいだろう。アイザック・ドッグボゥっぽいが、新たな階級でドッグボゥほど強靭にやっていけるだろうか。バンタムでも減量キツイんじゃないかな。

今回は気力も情熱もないので10位以内からとさせていただきました。
ドネア、ロドリゲスら、有名どころは外しました。
再戦はあまりみたくないからです。

その他、赤穂や石田、ジョセフ・アグベコ、ジャモエ、ナルバエスなんかもランク入りしてますがどうなんでしょう?観たランキング(WIKI)が不正確なのか、下位を熱心に更新していないだけかもしれません。

いずれにせよ、井上尚弥にはあと1試合か2試合くらいしかやり残しはないのではないでしょうか。そしてコンディションが万全なら敵なしだとおもっています。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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