カシメロは過小評価されていますし、井上も彼のような選手とは対戦したことがありません。カシメロは”番狂わせ”を起こすことに意欲満々です。4月に勝ったあと、日本で再戦をするのも構わないとすら考えています。
カシメロ、ガバリョとスパーリングしています。
ほぼシークレットですが、カシメロは重心の使い手、アグレッシブなようでいて後ろ重心なのが特徴だ。それが彼のディフェンスのポイントだ。マイアミで、ペドロ・ディアスの元、イバン・バランチェクなんかも一緒だ。でも教えているのはメモ・ヘレディアだろう。
カシメロ
「井上はどうだった?」
ガバリョ
「ヤバいっす。俺は倒されて泣きました。」
妄想です。
[st-card-ex url="https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/fight/2020/03/03/___split_7/" target="_blank" rel="nofollow" label="" name="" bgcolor="" color="" readmore="続きを見る"]ショーン・ギボンズ(MPプロモーション)
「井上の能力に疑問の余地はありませんが、彼がこれまでに対戦した最強の相手は37歳のドネアです。全盛期をはるかに過ぎた今のドネアには、もはやカシメロが持っているキラー・インスティンクト(手ごわさ)、若さ、勢いはありません。その相手に井上は苦しみ、年間最高試合を獲得するほどの激闘を演じました。あの試合を見たカシメロは、『自分ならドネアがやり遂げられなかった仕事を果たせる』と自信を深めたはずです」
カシメロ
「井上が主役で俺がアンダードッグなのはわかっている。いつもそうさ。ロンドンに行った時もそうだった。彼の強さもわかってるけど俺も強いよ。井上はすごいカウンターパンチャーでありボディもすごい。みんなKOを期待している。ベストを尽くしてノックアウトする。作戦はシークレットだ。井上、準備はいいか、お前はモンスターだそうだが、俺こそリアルモンスターだ。」
挑発してるというより言わされているだけ。
いよいよ来月下旬、WBSSの頃の待ちぼうけにくらべると幾分早いという気がしますが、それでも約半年ぶりです。改めて時が経つのは早い、そしてこれからが第二ステージ、強くて大きくパワフルで難解な相手ばかりになっていくだろう。井上尚弥の試合ペースが年2試合だとすれば、カシメロ戦時はもう27歳、あと5年で10試合、全30戦程度なのかもしれないとおもうと一日たりとも無駄にはできません。全てが順調に、アクシデントなくいっての5年です。(本人は35歳までやると言ってましたが)
他に書くことがない、というかやはり井上尚弥についての記事のアクセスが伸びるので無理やり書いているような気がします。私も多勢と同じで、コンディションさえ間違わなければ完全無欠の井上尚弥のノックアウト勝利を予想しています。
[st-card id=99273 ]それでも、完敗がなく、とらえどころのないカシメロは少し不気味です。井上に死角があるとしたらこういうタイプのファイターです。ロマン・ゴンザレスがスーパーフライのフィジカルパワーにあれだけ苦労したのに、なぜライトフライ級上がりのカシメロはバンタム級でも破格の強打者なのだろう。パッキャオと同じ、天然の(いや努力の)素質を感じずにはいられません。SuperFlyに出てれば色々わかることもあっただろうに・・・当時のカシメロはSuperFlyの面々よりも強かったのだろうか。
絶対にメモ・ヘレディアのフィジカルトレーニングの賜物でしょう。(違法とは言わない)
カシメロだとどんな技術的な攻防になるか想像がつきにくい。
ファイターともボクサーともいえぬ独自のスタイル。
狂暴なのか洗練されているのかもわからない。
バンタム級を統一し、あるいはさらなる階級での飛躍を期待されている井上尚弥としては、自分と同じ階級から上げてきた、自分より恐らく小さなカシメロに躓くわけにはいかない。もっと大きく本場で名の知れた相手が未来に待っている。
今はただ、メディアから流れる情報に踊らされながら、自分の妄想を楽しむのみ。
カシメロは早い回で残酷に相手を何度も倒して圧倒的にノックアウト勝利することも多い。はまれば手がつけられないパワーなのだろう。体重超過もやらかす。井上尚弥に対する不安は、怪我などのアクシデントと試合でも練習でも今まで体験したことのないタイプへの対処だけだ。
だから、いかにカシメロが危険で捉えどころがないとはいっても、不運や不調と言っても、33戦のキャリアで4敗している事実は無視できない。失態、取りこぼししてきたような相手には井上が屈することはないだろう。
フィリピンが敵でもありパートナーでもあり、すごいですね。