階級別 クルーザー WBSS

あなた(ジョシュア)へと続く道/クルーザー級・皇帝ウシクとその周辺

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このサイトをはじめた頃からずっと不人気階級で不要論もあったクルーザー級ですが、超人化したヘビー級の受け皿として、そしてなんといっても、欧州・ロシアのトップアマの解禁によりタレントが増えた上でのWBSSで楽しい階級になりました。

この階級には4冠統一王者のウシクが君臨しており、それを追従する猛者達の群雄割拠の様相ですが、そんなウシクも10日のトニー・ベリュー戦をクリアすればいよいよヘビー級進出です。

2メートル超えの超人階級のヘビー級に新たな風を巻き起こせるでしょうか、アマチュアやWSBでは、スーパーヘビー級に勝っている裏付けはあります。今回はWBSSクルーザー級と合わせて行われる10日の出場選手を中心に、紹介と展望を。

オレクサンドル・ウシク

アマチュアボクシング:109戦 93勝 16敗
プロボクシング:15戦 15勝 (11KO) 無敗

とあるが、BOXRECではアマチュア戦績335勝15敗

トニー・ベリューとの試合はクルーザー級4冠がかかっているのかな、ベリューの立ち位置がよくわからないけども、ウシクが190センチでベリューが191センチという表記のわりにはベリューの方がかなり背が高くみえます。王者になるまでは全KOに近い記録だったが、タイトルレベルになると判定型になってきた。
トレーナーがロマチェンコの父なので、ロマチェンコと同じくリングを立体的に動けるフットワークを持つのが他のクルーザー級選手との大きな違い。一撃の破壊力はさほどでもないが、これまたロマチェンコと同じく手数が多めで確実にポイント支配できるスキルがあり、必ず相手の一歩上をいく。WBSSの優勝とベリューに勝てば今年は3勝であり、ファイターオブジイヤーの筆頭候補。

クルーザー級にしてテクニカルなサウスポーで、判定逃げ切り勝ちができるタイプなので、誰にとっても厳しい王者だが、ド派手なKOタイプではないので、観ていて少々退屈だ。実績でP4Pリストに入っているが、2019年には倒されるような事もあるんじゃないかな、重量級のロマチェンコ。

トニー・ベリュー

アマチュアボクシング:40勝7敗
プロボクシング:30勝 (19KO) 2敗1分

元々キックボクサーであり、世界的なボクシングのアマチュアキャリアはない。

Tony Bellew | Last 10 Knockouts

負けがライトヘビー級時代のネイサン・クレバリー、アドニス・スティーブンソン、引き分けがイサック・チレンバなので、イマイチ説得力がないが、体格にふさわしいクルーザー級に上げてからは全勝でKO率も高く過去は気にしない方がいいかもしれない。元ヘビー級王者のデビッド・ヘイにも2戦2勝2KO。当時WBC王者であったのに、英国の人気者ヘイとの試合を優先したため、現在は無冠なのかな。クルーザー級のメインストリームにいなかった選手なので今の立ち位置がよくわかりません。

長身からの右ストレート、左フックが強く、スピードも技術もあるので、ウシクに対抗できるかもしれないが、プレスをかけるタイプではないので、ベリューのパンチがウシクに届くとはちょっとおもえない。技術で劣るが、あるとすれば、逆転のKO勝利だけだろう。

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マイリス・ブリエディス

24勝18KO1敗

WBSS2度目の出場、この男が第一シードかな。元キックの世界王者にしてラトビアの英雄。今おもえば、ウシクとの準決勝、113-115×2 114-114だから、ウシクを最も追い詰めた男である。ウシクも決勝よりずっと苦戦し傷ついていました。

クルーザー級としては体格の脅威はないが、パンチが重く破壊的。スピードは並だが攻防融合して機能的だ。凡庸にみえてとても強い。再起戦はイマイチな出来だったが、結局この人の魅力は相手とはパワーが違うので、ジワジワ圧倒して破壊していく感じ。未知数の新鋭、ミカエランに対し、柔と剛、どちらを発揮するだろう?是非剛で・・・

ノエル・ミカエラン

23勝10KO1敗

ドイツを主戦場にするアルメニア人であり、昔ホープとして紹介している。名前がドイツ風に変わった。

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その後クシシュトフ・ヴウォダルチクにSD負けしてしまったが、SDなのでほぼ互角だろう。やや細身のテクニシャンタイプなので、KO率が低く判定勝利が多い。

やっぱりWBSS2の新参者は健闘止まりでいい結果が出ていないので、パワフルで経験に勝るブリエディスは厳しいだろうが、WBSSレベルになると判定が多いので、スピードと技術を生かして逃げ切る可能性もある。バランチェクと同じ(だとおもう)キューバのペドロ・ディアスに師事してキューバスタイルを取り入れているのも不気味だ。

クシシュトフ・グウォヴァツキ

30勝19KO1敗


面白い試合だったなぁ。

なかなか勝てないポーランド勢の切り札。長期政権だったマルコ・フックの時代を終わらせた男。とてもエキサイティングな試合で、最後はまるで巨象落つかのようなカタルシスの残るKO劇だった。KO型のサウスポーで試合はエキサイティング。国内トップアマの下地はあるが、サイズ的にも技術的にも判定で勝ち抜くタイプではなくKO勝利あるのみだろう。いかにもポーランドのスキンヘッドの暴れん坊っぽいので大暴れして欲しい。

マキシム・ヴィラソフ

42勝25KO2敗

この新参者こそがシーズン2の隠し玉か。シーズン1の前座にも出ていた。ブリエディス、ドルティコスに続く第三シードかな。WBSSは準決勝、決勝をロシアで行うという話だったが今は違うっぽいがどうなんだろう。かなり長身だが、ミドル級あたりからはじめて線の細さが目立ち、負けは階級下のヒルベルト・ラミレスやイサック・チレンバなので、イマイチな印象だが、上にあげたトニー・ベリューと全く同じで体格相応のクルーザー級に上がてからは絶好調。北京五輪ヘビー級金メダリストのラキーム・チャキエフもTKOしている。クルーザー級に上げて連続KOが続いているが、パンチがあるのかないのかわからない。でもやはりこのレベルになると本質は判定型だろう。大会の台風の目になれるか。

以上、ウシクとWBSSは分けて書く予定でしたが、同日のクルーザー級だし、書く事もあまりないから一緒にしてしまいました。ベリューVSウシクのトラッシュトークはたくさんありましたが、あまり読んでいません。

どの試合も判定、接戦になるのか、誰かが圧倒的なKOで存在感を示すのか、ウシクを除いて混戦模様のこの階級の新たなスターを目撃したい。

いまのところはやっぱりブリエディスだな。
ウシクとの差はほんの少しだったし。

ここまでのWBSSに比べて、日本での注目度はイマイチでしょうがマニアのみなさん、注目してください。
ウシクが辿った道をそのまま井上がトレースしていくはずですので。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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