今日は静かな週末だ。もう今年もおおみそか祭り以外は終わりか。クルーザーなんで日本人に関心の薄い階級でずっとマルコ・フックから動きがなかったこともありますが、先日行われたこの試合、やっぱりロシア圏かよという別世界の出来事ですが、屈強なレベデフから無敗でベルトを奪ったガシエフという男、スルーはできません。
ムラト・ガシエフ
24勝17KO
身長192センチ、リーチ193センチ
長身な上アップライトな正統派。風貌からアマキャリア豊富なベテランだと決めつけていましたが、なんと井上より若い(学年は一緒)の23歳だと!!なんでこんなにダンディ(老けてる)なの?毛髪量のせいか。ツルンツルンにしたらかわいいのかもしれません。
小柄でタンクのようなファイター寄りのレベデフを見下ろすようにプレスをかけて前に出ていけるのがまずすごい。
下がるのはレベデフの方で豊富な引き出しで足使ってボクシングしてるのはレベデフの方でした。
https://youtu.be/bNH8-5ibtT0
そして、どこかでクルーザーのケル・ブルックと評されてましたが、ガシエフ、ガードが高いわけじゃないですが堅い。脇締めて無駄なく引きも速く堅守ぶりが見事です。内山もこういうプレスとガードができればなぁ。
5回に左ボディでダウンも奪い、さすがのレベデフもしぶとく食い下がり判定は2-1でしたがガシエフの完勝でしょう。
会場には、GGGも含めてロシア圏のトッププロがそろい踏みで、この試合の注目度の高さを物語っていました。
23歳でアマ歴不明なガシエフですが、かなり鉄壁な王者ではないでしょうか?
強いていえば堅守、堅実、重厚ですが、スピードは普通で意外性もないところかな。ロシアはこれでいいんだろうけど。
ラトビアのマリス・ブレディスというのが僕のお気に入りですが、それよりデカいし穴が少ないかもしれません。
欧州圏の似たような怪物の多い階級ですが、クルーザーは激アツです。面白いから注目してください。