小さなデュランVSロマチェンコ/フリオ・セサール・マルチネスVSアーテム・ダラキアン

8月15日に中国開催予定だそうだ。

マルチネスは田中との統一戦、スーパーフライ級に移動してビッグネームとの戦いを求めていたが、現実のターゲットはIBF王者のモルティ・ムザラネとWBA王者のダラキアンだった。なぜ、素晴らしいマッチメイクはいつも外国勢なのだろうか・・・

フリオ・セサール・マルチネス(16勝12KO1敗)25歳 メキシコ

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BOXRECだと身長157センチ、リーチ163センチだという。
こんなに小さな男は脅威ではないと言いたいが、「軽量級のロベルト・デュラン」と一部で言われるように怪童ぶりを発揮している。愚直に前に出るスラッガー、ボディパンチャーだが、とにかくタフでエネルギッシュで力強く狂暴だ。ディフェンスも下手ではない。ノコノコ歩きのスイッチヒッターでもある。

被弾しないテクニシャンではないが、その狂暴さに飲み込まれずに動いて強打を叩きこめる相手でないとちょっと手がつけられない。ボクシングのワイルドな面白さを体現している。

https://www.youtube.com/watch?v=5VHFR4nOBFo

アーテム・ダラキアン(20勝14KO)32歳 ウクライナ

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2018年にブライアン・ビロリアから王座を奪って4度の防衛に成功しているも、全てウクライナなので誰にも注目されない、世界でも指折りの無名王者といえる。井岡との対戦義務もあったが、井岡が返上、引退した過去がある。

マニアには小さなロマチェンコと言われている。
変則、強振で強打者にみえるが、身体の入れ替えが巧みだ。ロマチェンコのようにサイドに動いて空間を把握するのが巧みで決して無理はしない。無名のまま32歳で大きな勝負に出てきたか。日陰の実力者といえるだろう。

若さ、勢い、人気、今後生み出すだろうお金を考えると、マルチネスが有利だ。中国開催というのもマルチネス側のプロモーターの力によるところが大だろう。

しかし、愚直に強いマルチネスを空転させるとしたら、ダラキアンのような空間把握の達人かもしれない。ダラキアンはマッチョなパンチャーでもあり、判定型でもない。

田中や中谷と言えないのが残念だが、これぞ正しく、フライ級の頂上決戦といえる戦いだ。

マルチネスに黄金の未来を感じるが、グレーな選手なので、ベテランのダラキアンを応援する。
若さ、スタミナが勝負の分かれ目かもしれない。

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