民放ではなくPPV、アマゾンプライムで放映される話題の試合の前座で行われる試合。統一戦などのビッグマッチは叶わなかったが、若い中谷潤人にとってはいい舞台、いいペースで試合が出来ます。そんでもって相手は誰よという記事です。
クリスチャン・ゴンザレス
愛称:El Chicharito
14勝4KO1敗
22歳
左肩にタトゥーがあり、色白で長身でわりとハンサムな青年が彼のようです。
Chicharitoとは、恐らく豆みたいな意味です。
2017年プロデビューで15戦なのでいいペースで試合をしています。
7戦目にSDで惜敗してますが、相手も今13勝6KO無敗なので強敵だったのだろう。それ以外は全勝で、日本で寺地と戦ったサウル・ファレスあたりにも勝っています。中谷自身も言ってましたが、長身で中谷と同じかそれ以上に背が高いかもしれません。
若手メキシカンで最近ハイレベルな試合をクリアしているので間違いなく勢いがあり伸び盛りのホンモノだろう。風貌にもアイドル的な華があり、Youtubeにもいくつかインタビューのようなものがあり、期待されている選手のようだ。
現時点では、筋のいいオーソドックスのボクサーファイターだが、戦績通りさほどパワフルではなさそうだが、メキシカンはタフだし、フリオ・セサール・マルチネスの同胞なので侮れない。
なぜ、こんな記事を書いたのかといえば、中谷潤人は井上尚弥に継ぐ才能を感じさせ、これからが大いに期待できる本格王者だからだ。
井岡一翔
田中恒成
ではなく
中谷潤人こそが本命なのかもしれない、そういう潜在能力を最近みせています。
そして、最近行われた
WBC王者フリオ・セサール・マルチネスVSマクウィリアム・アローヨ
WBA王者アーテム・ダラキアンVSルイス・コンセプション
が面白かったからです。
マルチネスVSアローヨは、2回で負傷引き分けに終わりましたが、薬キメてるんじゃないかとおもうほどエネルギッシュなマルチネスが初回にダウンするという波乱。さすがアローヨ。その後もボコスカとアローヨがマルチネスの頭を揺らすパンチを当てるも、興奮したマルチネスがグイグイ攻めて逆転ダウンを奪い返すという濃縮された2ラウンドでした。アローヨの方はかなり効いていました。こんなに短いラウンドで倒れて効いたアローヨははじめてだ。
マルチネスはやはり、小さな怪物っぽい。危ないパンチの食い方をするのに心折れないどころか興奮のボルテージが上がる。やはり失神させるくらいじゃないと堕ちないガキ大将だ。
ダラキアンVSコンセプション、コンセプションはもうベテランの落ち目ではありますが、運動神経の良さとパワーが顕著な元王者だが、ダラキヤンが変則サイボーグのような自在さと強引さで圧倒してみせました。ウクライナのダラキアンには、ユーリ・アルバチャコフのような精密さ、ワシル・ロマチェンコのような多軸動作があり、メイドインロシアを強く感じる。
そこまで偉大なファイターではない気がするが、変則で粗くて強いのは間違いないです。
人気はさっぱりなフライ級ですが、WBO王者中谷潤人やモルティ・ムザラネを攻略したIBF王者サニー・エドワーズなどなかなか個性的な実力者が揃っています。
個人的にはこの階級を楽しまない手はありません。
中谷潤人が迎える今回の相手は、若きメキシコの有望選手であることは間違いない。そんな相手に初のKOを、圧倒して勝つことができるかじっくり見届けたい。