階級別 フライ

忘れかけてた名王者/モルティ・ムザラネVS坂本真宏

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大晦日、さながらマカオは日本VS南アフリカだ。ニエテスは違うけど、この写真をみると完全にVS日本である。予備検診がかなりいい加減だったようだが、今年最後を締める試合、ジャッジもレフリーも公平に頼みます。

モルティ・ムザラネは、悲劇の王者の一人だ。
南ア屈指の名王者かもしれない実力者であるが、ボクサーとして一番油ののった時期を棒に振った。ドニー・ニエテスと同じ、36歳の第2章はこれから長く続くだろう。

モルティ・ムザラネのキャリアの中で非活動時期を見過ごせば、彼の功績は南アフリカでもっと称えられるべきであろう。ムザラネは2度のIBFフライ級王者であり、世界戦6勝1敗で10年間以上負け知らずです。しかしこの偉大なファイターがボクシング界から完全に消えた時期がありました。

2013年から2016年の間彼は完全に消えていた。
2104年にギャラの問題で指名試合を放棄した後、タイトルを剥奪され、彼はキャリアに暗い影を落とした。彼はジョンリエル・カシメロとゾラニ・テテをノックアウトした唯一のファイターである。

リングで出会ったどんな相手よりも、スポーツにおける政治力がムザラネの最大の敵対者でした。

ムザラネ(36勝24KO2敗)をマネージメントするコリン・ネイサンは、政治的な問題で今まで3度試合がキャンセルされたと言う。プロモーターから金を搾取されたり、TVの放映権料が払われなかったり・・・

ネイサン
「モルティはボクシングをする権利すら奪われていた」

ムザラネ
「落胆する事ばかりだったけど、今となってはそれが私の歴史です。もうその事は考えないようにしている。」

大晦日にマカオで坂本との防衛戦を控えるムザラネは過去の苛立ちにエネルギーを費やすつもりはないという。

ムザラネ
「みんな気づいていなかもしれないけど、私は南アフリカでベストボクサーだとおもっている。非活動の時期があるから私は高く評価されてないけどね。」

現在系ですか、それとも過去形ですか?

ムザラネ
「今でも自分がベストだとおもっている。でも今はヒッキー・ブトラーやゾラニ・テテもいいね。だから俺たち三人が今南アフリカでベストなボクサーだよ。」

ムザラネはようやくキャリアをいい形で再開させ、今のチームで4試合戦うことができた。そして今年久々の世界戦でムハマド・ワシームを破り王者に返り咲いた。

ムザラネ
「ワシームは素晴らしいファイターで明るい前途があるだろう。しかしあの夜は私のものだった。」

大晦日にはマカオで自身より9歳若い坂本と初防衛戦を控えている。坂本に関する情報、ビデオはほとんどないが、コーチのネイサンから得た情報を元に対策している。

ネイサン
「坂本はハードヒッターだとおもう。若くて上り調子だろう。モルティの経験、負けん気の強さ、王者としての強い意志が勝利を導くでしょう。」

ムザラネ
「坂本にはパワーがあるけど、もっとパワーのある連中と戦ってきたから何も問題はない。私のディフェンスは固いよ。」

ブトラーを含む、多くの南アフリカのボクサーとスパーリングを重ね、ムザラネはハードなトレーニングをこなしてきた。

ネイサン
「ブトラーとムザラネのスパーにはお金をとりたいくらいだよ。ムザラネの試合はブトラーの後に行われると予想されるので、ウォーミングアップのためにマカオには7人のトレーニングスタッフを連れていく。」

試合は、京口VSブトラー、ムザラネVS坂本、井岡VSニエテスの順番で行われる見通しだ。

ムザラネがボクシングの歴史においてどう評価されるかは、2度目の王座を獲得した今後の活躍次第だ。残りのキャリアを偉大なものにするためには統一戦が望ましく、チャーリー・エドワーズや田中恒成などの他団体王者との対戦を視野にいれている。

坂本に勝利したら90日以内に日本の黒田雅之との指名戦が義務付けられているが、それをクリアしたら、ムザラネは自分の望む夢に向かって走る予定だ。

ムザラネ
「今のところ、新王者のチャーリー・エドワーズをターゲットにしている。彼と統一戦ができたら光栄だ。実現できると信じている。彼は若くて強い、未来が約束されたボクサーだが、彼と戦いたいね。」

エドワーズもツイッターで、「やりましょう」と答えた。

18年前にプロボクサーになってからずっと、ムザラネは同じトレーニングと食生活を続けてきた。それが、危険なボクシングと同様に、仲間がやっているような喫煙や飲酒からも身を守ってきた。そのシンプルなライフスタイルと頑な姿勢が、他のファイターであれば衰えていく年齢になっても、強さを維持している理由であるという。

ムザラネはベイビー・ジェイク・マトララやディンガン・トベラなど、南アの世界王者をみて育った。そして彼らのように引退後も南アフリカのボクシングの象徴、誇りとして記憶されることを望んでいる。

ムザラネ
「その日はまだ遠い道のりです。やるべき事がたくさん残っています。ボクシングは私の血肉であり、いつも私はジムにいます。これが今でもトップレベルで戦える理由です。」

今年のカムバック・オブジイヤーのエントリーは

ノニト・ドネア
タイソン・フューリー
井岡一翔
マニー・パッキャオ
クリストファー・ロサレス

でしたが、忘れていた。モルティ・ムザラネこそ相応しい。

坂本に勝つと次は黒田らしいが、ムザラネの第2章は不思議と日本人との縁が生まれた。最初に王者だったころは、不気味で情報少なく、しかも強く、日本人との対戦などありえない男でした。井岡、ニエテス、ムザラネ・・・彼らは過去に対戦していてもおかしくない場所にいたが、偶然にもマカオで遭遇したことになる。

今度こそ、この無名で強い王者を脳裏に焼き付けよう。

そして田中恒成・・・その時が来たら君の出番だ。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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