ロマゴンはSフライでやっていくのかな。
エストラーダも上げたしクアドラスも再戦やる気マンマン。
もう出戻りは許されない状況か。
大晦日に井上がいきなりエストラーダ退治してくれるとわかりやすいんですけどね。
このようなフライ、Sフライの状況、日本人も絡んでいるので興味深いですね。
長谷川のSバンタムも強烈ですが。
そして、誰もいなくなったフライ級ですが、個人的にはまだ見捨てられないのです。
日本人はどうでもよくて、2人のフィリピン人、ドニー・ニエテスとジョンリエル・カシメロ
この2人に大暴れして欲しいからです。
先日のニエテスのフライ級転向戦をダイジェストで確認。
やっぱり技巧派ぶりを発揮して圧勝。ソーサも何度か効かされはしたが、ロマゴン戦に比べると全然元気です。
パンチ力もあるニエテスですがやはり160センチの小兵、この階級が最後の地だとおもいます。
ロマゴンには内容で差をつけられましたが、ソーサの気持ちの問題か?
それでも抜群のスキルと安定感を感じます。
そしてジョンリエル・カシメロ
この人も元はライトフライの王者で163センチと小柄。23勝3敗という数字も王者としては平凡。
ニエテスのような完成美はない。大味な大振りだ。
それでもこの人をみているとどこかあしたのジョーのハリマオをおもわせる、野生味たっぷりの獣みたいなオーラがある。
最近特にその印象を強くしたのが、先日のイギリスでの試合。
大変なホープだろうがまだ子供のようなエドワーズをやっつけた。
https://youtu.be/R4XW6wLOCIk
エリートで教科書的なエドワーズがポイントはリードしていたのかもしれないし、必死に頑張ってはいたが、実は体力、パワー、プレッシャーが全然違い、カシメロは余裕だったのかもしれない。どうやって打ち込むかなだけ。
テクニシャンで曲者のアムナット戦、たぶん当日アムナットはフェザー級超だったろう、その後の五輪をみても。
ディフェンスと反則の達人をしてもこれは無理、よけられないというタイミングでぶっ倒してしまった。
一撃に秘めるパワーとタイミング、瞬間の見切りやスピードだけは超天然のものをもってます、このハリマオ。
両者、全く違うタイプですが、総合力でニエテス、パワーと瞬間の閃きでカシメロでしょう。
23勝15KOですがこの瞬間の閃きだけはロマゴンよりパワフルだとおもいます。
風貌の通り、ヤンチャで大口叩きのカシメロっぽいですが、ニエテスと戦えというのではなく、今後もこの階級でその凄みに磨きをかけて欲しい。
昔は好青年ぽかったのに風貌まで獣っぽくなっちゃったのはなぜだろう?
ニエテスは今はまだ王者じゃないし、日本人は受けないだろうからきっとWBCの空席に収まるとおもわれる。
そして、WBOはたぶんゾウ・シミン。おいしい決定戦が決まりました。
ニエテスとカシメロ、この2人が君臨している以上、かつてのフライ級と同じく日本人の絡みはないだろう。
また、複雑な交渉とやらで逃げるか、鳴りを潜めて陥落の時期を待つに違いない。
この2人のフィリピン人はロマゴン、エストラーダの2強より個人的に好みかもしれません。
それを楽しませていただきます。
話は変わりますがアムナットの復帰はなさそうです。
体重を戻せないだろうし、本人がもう次のアマチュア大会を最後にすると公言してました。
駆け抜けたプロのリング、ありがとうございました。
Lフライでニエテスとの再戦を逃したモイセス・フェンテスさんも結構強いですよ。
ちゃんと決まれば日本人やガニガン・ロペスより上じゃないかな。