フライ級の刺客たち

ライトフライが日本独占状態でその風穴を開けたのがミラン・メリンドでしたが、フライもそういう装いになってきました。でもねぇ、王者が最強とおもっている人は少ないとおもいます。で、最近浮上した人含め、有力選手を整理しておきます。

アンドリュー・セルビー
9勝5KO

ロンドン五輪組のトップアマ
ロンドンでは金のロベイシ・ラミレスに敗れた。

兄のリー・セルビーより大物だし、アマメイトのカリ・ヤファイも王者になった。
この男は切り札として絶対王者にしたいだろう。

若く、体力全盛なゾウ・シミン的で見た目も結果もやや非力なのが気になるが、テクニックではもう王者を超えているだろう。アマキャリアがすごくてジュニアの頃にはロマチェンコとの対戦歴もある。

ムハマド・ワシーム
7勝5KO

https://youtu.be/5UmeBoPKUlA

韓国拠点で世界を目指すパキスタンのトップアマ
比嘉の持つ王座の一位である。

こちらも現王者を凌駕するテクニックと経験を持つがアマでは上位がせいぜい。セルビーよりはパワーがありそうだが、韓国拠点で大丈夫なのかなという不安はある。
王者になればパキスタン初なのでドラマ性はある。

アーテム・ダラキアン
15勝11KO

大阪のプリンスに対戦指令が出たという1位の選手。
ウクライナ拠点のアゼルバイジャン人である。

この人もアマ世界選手権に顔を出しているが初戦でアムナットに敗れた。(8-6)

テクニカルというよりはガードも低く強打を振り回すタイプのトリッキースタイルだが、反射神経よく、スイッチもこなし、かなりパワフルである。セルビーと違い、フィジカルが強みで安定感は感じないがプロ向きかもしれない。

その他、ビッグネームのブライアン・ビロリアや元王者のフランシスコ・ロドリゲスJr、粉川を下した黒田、バッティングばかりの五十嵐、ブランク経て復帰したモルティ・ムラザネ、下位には有望な選手も散見するが、上記にあげた3人が、要注目の上位ランカーであり、これを回避するようだと微妙です。

2009年の世界選手権
https://en.wikipedia.org/wiki/2009_World_Amateur_Boxing_Championships_%E2%80%93_Flyweight

ここに

ダラキアン
ワシーム
ヤファイ
アムナット
アローヨ
アロイヤン
ニャンバヤル

などが出ており、なるほどねという構図が見て取れます。

その他注目ランカー

ビンセント・レグラン
24勝14KO

http://boxrec.com/boxer/515150

パディー・バーンズ
3勝
http://boxrec.com/boxer/775960

個人的には、比嘉、木村はまだ未知数であり、何も語れなく、大阪の人もマッチメイク的に何も語れません。

誰か、1人でもこの顔ぶれで生き残るといいですね。

でもね、一番強いかな、好みだなとおもうのはフィリピンのケビン・ジェイク・カタラハです。

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