昨日はたくさんの注目の試合、結果がありましたが、ライブを再開するにはどうも気が乗りません。コロナウィルスの影響による私のテンション低下の問題だろう。ジョン・リエル・カシメロの試合か井上尚弥の試合までこのテンションは上がらない。ロマチェンコVSロペスで戻るかな。
エレイダー・アルバレスVSジョー・スミスJr
https://www.youtube.com/watch?v=9i71VUNkye8
ボクサーとしての能力ではアルバレスが上だとおもっていましたが、ジョー・スミスJrのフィジカル、根性が克服してしまいました。実際、序盤はスキルでアルバレスがポイントを拾っていましたが、スミスの馬力に削られていきました。
ロードアイランドの建設労働者のスミスは、スキル的には突出したものはなく、喧嘩パンチみたいな粗削り。ドミトリー・ビボルに技術負けしましたが、最後は効かせました。バーナード・ホプキンスを引退させた体力、馬力、精神力は侮れないです。
エレイダー・アルバレスは、ガチで強かった頃のセルゲイ・コバレフを下した本格派でしたが、チャンスが少なく高齢になり、この状況では益々モチベーションを維持するのが大変だったろうと察します。
アップセットだとおもいます。
デュリアン・ホワイトVSアレクサンダー・ポペドキン
こっちもアップセット。
黒いホワイトと白いブラック、ポペドキンはアテネ五輪金メダリストです。もう古典のような過去の人です。若さ、技術、勢いでホワイト有利で実際4回には2度ポペドキンを倒し勝ちかけていましたが、5回、芸術的な左アッパーでポペドキンの逆転勝利。ノックアウトオブザイヤーになりそうな強烈なフィニッシュでした。
大昔、ホワイトタイソンの異名通り、ポペドキンは自分の距離、タイミングになるまで被弾を抑えて我慢することができれば恐ろしいパンチャーです。両者にドーピングの過去があり、よくわからないですが、センセーショナルな決着でした。
キャリア最高のパンチと自身が言うパンチが40歳で出るんだもんなぁ。
ショーン・ポーターVSセバスチャン・フォーメラ
実績、キャリア豊富な元王者ポーターに、無敗プロスペクトのフォーメラ、フォーメラの健闘虚しくフルマークでポーター。やはりウェルター級の牙城はPBCの黒人勢が強い。しかし、タックルファイターのような強靭なポーター、倒しきれないのが彼らしいところで、こういうファイトスタイルだったらKOしないとスペンスやクロフォードには勝てないのだ。
無名、報酬が低くとも戦うポーターの姿勢は好きです。
ロブ・ブラントVSビタリ・コピレンコ
https://www.youtube.com/watch?v=HZ9kI27_it0
ブラントの再起戦、コピレンコは村田がやったスティーブン・バトラーにSD負けも勝ちでもいい内容。王者の防衛戦クラスの強い相手だったがブラントの快勝。ブラントは村田のことしか考えていないという。案外ブラントが村田にとり、最大のライバルにして永遠にまとわりつく存在になるのかもしれない。クレバーだから2戦目のような負け方はしないだろうし。
セバスチャン・フンドラVSナサニエル・ガリモア
2メートル級のタワーリングインフェルノ、フンドラに、現王者、ジェイソン・ロザリオに勝利のガリモア。ガリモアはロザリオがチャーロに勝つと予告している。
ガリモアはプロスペクトハンターだったが、トップクラスに負けて世界挑戦敵わず。フンドラにとり最終テストといえる相手だが、打ち勝ってしまった。長身なのに距離が近く打ち合いするフンドラだがここまできたら世界挑戦でよさそう。誰にとってもやりにくそうだし、王者になれば人気が出そうだ。
ケイティ・テイラーVSデルフィーヌ・ペルスーン
女子に興味はないが、この両者の初戦は世界トップに相応しいものだった。ペルスーンの勝ちにみえたが、五輪金でルックスのいいテイラーは負けない。再戦も接戦のようだったが、テイラーの返り討ち。実際の内容がどうだったかは知らない。テイラーはごついけどキュートなので嫌いにはなれないが、やっぱりアイドルで、判定有利なのではないか。そういう力が男子よりも強い。
ジュリアン・ロドリゲスVSアンソニー・ラウレアノ
トップランク期待のスーパーライト級、ジュリアン・ロドリゲス、20勝13KOイケイケのノックアウト勝利。スター性があり、ボブ・アラム期待のロドリゲス、人気が出そうだが、スーパーライト級は強いのが多すぎる。
アレクセイ・ピピンVSルスラン・ファイファー
https://www.youtube.com/watch?v=lWFD7CNWz_o
ファイファーってWBSSでアンドリュー・タビティーに負けたロシアのミステリアスな強豪だったが、同国のピピンにKO負け。ピピンは超合金のようなマッチョのキックの王者だが、前戦でイルンガ・マカブに初黒星をした選手。超KO型のマッチョの巻き返し。
WBCのエリミネーターだったらしいので、王者はマカブかブリエディス。クルーザー級がわからない。
デューク・ラガンVSルイス・アルバラード
アマチュアの大物で東京五輪を逃しトップランクからプロ入りしたラガン。
2017年世界選手権銀メダル
パンアメリカンゲーム銀メダル
アマではシャクール・スティーブンソンやルーベン・ビラ、デビン・ヘイニーらのライバル。井上やロマチェンコとスパーしたジャフェスリー・ラミドより格上だった。
注目のプロスペクトだろう。
ジョー・スミスJrとアレクサンダー・ポペドキンの勝利、特にポペドキンのアッパーだけでも大収穫、見ごたえ十分な週末でした。