フェザー級で井上尚弥との対戦を煽っているIBF王者のルイス・アルベルト・ロペスさんです。自分を信じ試したい、ビッグマネーと栄誉が欲しいからであって、そんなに口汚く挑発しているわけではありません。
ロペス
「井上選手がフェザー級に上がってくるのを静かに待ちます。」
彼のコメントはこのくらいですが、マネージャーさんの息が荒いです。
ヘクター・フェルナンデス
「ベナド(ロペス)が井上に勝つことに自分の家を賭けてもいい。ベナドはアンダードッグ(Bサイド)でいつも敵地で勝ってきた。しかもベナド自身が主役(Aサイド)のようにね。この事実が重要なんだ。」
アウェーに強い、つまり日本でやりたいという意味かな。
阿部麗也戦では強さを示したベナドさんですが、その前の試合やウォーリントン戦なども薄氷の勝利に映った。ボクシング歴が短くフィジカルが強みの変則ファイター。身長は井上よりも低いとおもわれる。
こういう教科書にない規格外こそ超絶エリートなスタイルの井上にとって未知の感覚があるのだろうが、1年、あるいは数年先までこの男が王者でいる可能性も不確定だ。相性のいい相手、悪い相手というのがはっきりしていそうで、信頼できるスタイルではない。レイモンド・フォード系には相性悪いようにみえる。
そんな彼の次戦が8月10日、アンジェロ・レオだそうです。
彼も元々Sバンタムの選手でしたが減量苦からフェザー級へ転向、世界王者になりましたが、スティーブ・フルトンに負け、そこから再起4連勝でベナドに挑みます。
アンジェロレオはゴリゴリのファイター型なので、阿部やコンランとはまた違った、フィジカルと粘りの試合になるだろう。
ルイス・アルベルト・ロペスはフィジカルだけはフェザー級でもピカ一だとおもいます。キャリアを経て本能の強さが今よりも覚醒しハメドのような突き抜けた存在になる可能性もあれば、全く通用せず技術やスピードに翻弄され、完敗する可能性もあります。
私は後者の方が可能性が高いとみています。
阿部の仇は日本人の誰かにとってほしいが、松本や堤ではだめですか?
目の前の試合を頑張ってください。