2018世界ボクシング不完全ガイド フェザー級

残念だが今この階級に有望な日本人はいないはずだ。細野を下した阿部麗也、ロンドン銅メダリストの清水に期待するがまだキャリアが必要だろう。

WBAの王者3人体制がクソである。どんな有望なランカーも3番目の王者に挑戦するのが関の山。1番と2番の王者は相手を自由に選べるというわけだ。

[st-card id=6721 ]

WBC
ゲイリー・ラッセルJr
28勝17KO1敗
29歳

パワー:★★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★★
メンタル:★★★★

https://www.youtube.com/watch?v=4s5lZJgGp20&t=20s

昨年より1勝増えただけである。
階級最強を認めるが試合が少ない。
受けてくれる相手がいないのだそう。

とても小さいがスピード、スキルとも他の王者より2歩くらい上をいく。

WBAスーパー
レオ・サンタクルス
34勝19KO1敗1分
29歳

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

https://www.youtube.com/watch?v=ut71D6gjr8Y

フランプトンに負けて無敗記録が途絶えたが雪辱した。
自分より強そうな怖い相手とは決して戦わない。
勝てる相手を吟味する王者。

固いブロックと旺盛な手数で根性勝ちするしぶとさは立派だけど
それだけのボクサー。

WBA
アブナー・マレス
31勝15KO2敗1分
32歳

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

サンタクルスに負けているし別に必要のない王者ではないか?
一応3階級王者だが、やや作られた王者である。
正攻法に打ち合う選手だが、ジョニゴンの一発に沈み
サンタクルスのしつこさに競り負けた。

ロベルト・ガルシアチームに入って変わったと言うが
何も変わっていない小粒な選手という印象。

WBA暫定
ヘスス・マヌエル・ロペス
26勝19KO1敗2分
31歳

パワー:★★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

クラウディオ・マレロを逆転KOし涙のベルト奪取。
でも暫定なんだな。

あまりホープとして期待されていなかったのか
厳しいマッチメイクを勝ち抜いて得たチャンスをものにした。
テクニシャンタイプではないので、我慢して強打を当てて倒さないと
判定負けしそうな不器用さがあるが雑草で磨かれたしぶとさは魅力的。

IBF
リー・セルビー
26勝9KO1敗
30歳

パワー:★★
テクニック:★★★★
スピード:★★★
ディフェンス:★★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

長身のアウトボクサーでパワーレスだがポイントメイク型
タイトル戦レベルでKOはもう無理だろう。
しかしなかなか難攻不落ぶりはみせている。
今度同じタイプの非力なジョシュ・ウォーリントンと防衛戦

WBO
オスカー・バルデス
23勝19KO
27歳

パワー:★★★
テクニック:★★★
スピード:★★★★
ディフェンス:★★★
タフネス:★★★
戦術(キャリア):★★★
メンタル:★★★★

メキシコの次期アイドル候補
サンタクルス、マレス、バルデスのトーナメントで
メキシカンは一人にして欲しい。

2度五輪に出た俊才だが、誰とでもかみ合う正直なボクシングで
勝ち続けてはいるが苦戦続き。
次、スコット・クイッグも苦戦しそうな予感。

私的ランキング

①ゲイリー・ラッセルJr★27
②ヘスス・マヌエル・ロペス★24
③オスカー・バルデス★23
④レオ・サンタクルス★23
⑤リー・セルビー★23
⑥アブナー・マレス★22

注目の選手

ジョセフ・ディアス
25勝13KO

ロンドン五輪米国代表
WBC WBOでランキング一位だが、誰に挑戦するのだろう。
右でコントロールして左を決めるスタイルの型の決まったサウスポーだが
このレベルだとパワーレスで左の精度も落ちる。
上手いが怖い選手ではない。

ホルヘ・ララ
29勝21KO2分

怪我なのか根性がないのか、昨年は決まった試合が流れ、1試合しかしていない。
一昨年も1試合、2年で2試合しかしていない。
パワーと凄味のある狂暴なファイターだが、大振りで荒さも目立つ。

マーク・マグサヨ
18勝13KO
22歳

フィリピンのナンバーワンホープ。
才能の塊だが、林との試合はボディが効いてギリギリのものであった。
芸能人のようにかっこつけ、タトゥーも増えまくっているので
この天才児はフィリピンを出た方がいいだろう。
こんな逸材でもベルトを巻けないかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=72YkXhyj-qQ

清水聡
5勝5KO
31歳

実績と年齢から勝負を急ぐだろう。
これがアマチュアエリートかという変なボクシングだが
恐らくこの階級で一番背が高く痩せているのに身体が強い。
このギャップありまくりのスタイルでどこまでいけるか。

タイラー・マクリアリー
14勝6KO
24歳

米国内トップアマ出身の長身選手。タトゥー多め。
まとまりはあるが、パワーもスピードもイマイチでそんなに脅威には感じない。

トカ・カーン・クレーリー
24勝17KO1敗
25歳

ジェミノに初回KOで不覚をとったが、フィリピンの全勝選手モラルデを下してランキングに返り咲き。
モラルデ戦ではロマチェンコのような横の動きを披露し、結果もロマチェンコ(棄権)であった。
一番ロマチェンココピーに近いかもしれないが、本来トップアマ出身なので出来る事。
打たれ強さはないが、挑戦できれば有力候補。

https://www.youtube.com/watch?v=oaJdvk4gpH0

キッド・ギャラード
23勝14KO

出世が遅れているのはドーピングで2年間活動中止だったから。
軽量級のケル・ブルックのような動きをみせる。
フェザーでWBSSをやりたいというのは彼を出場させたいという事なのかな。

ジョシュ・ウォーリントン
26勝6KO

5月にリー・セルビーとの試合が決まっているトップコンテンダー。
パワーレスなのに無敗を堅持しているのはそれだけ技術の底がしっかりしている証拠だが
強打者ややばそうな選手は辞退する英国人らしさに満ちている。

https://www.youtube.com/watch?v=VC78I3fBXCg

サカリナ・ルーカス
21勝15KO

ナミビアの年齢不詳選手。
未だ負けなしでランクを上げた。
わかりにくいけど結構強いかもしれない。

オレグ・マリノフスキー
22勝6KO
29歳

パワーはないが慎重に戦うタイプで崩しにくそう。

ルーク・ジャクソン
15勝6KO
33歳

ロンドン五輪代表だが、改めてみるとスピードがない。
見切りが悪い、大振りでダメだな。

トラマイン・ウィリアムス
14勝5KO
25歳

王者のゲイリー・ラッセルと間違えるほど似た俊才。
野獣のように強い試合もあるが全体ではKO率は低い。
映像の最後にフェザー級王者誰とでも戦うが一番はゲイリー・ラッセルだと明言。
勇ましい。

不活発な王者も多いので、昨年と大して変わらぬ内容でした。
もう、サンタクルスとマレスはいらないとおもう。
しかしこの両者にオスカー・バルデスを加えたトーナメントが
つまりはWBSSなんだろうか?

これに人気者のフランプトンも加えたいだろうが、その前のドネアに勝って欲しいと願う。

この階級もトップアマの草刈り場となるのではないか?

個人的推しは

ホルヘ・ララ
マーク・マグサヨ
トラマイン・ウィリアムス

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