パッキャオの試合の前に呼び出しくらい未見。前座だけ熱心に見てました。
パッキャオはyoutubeでハイライトのみ視聴
ロマチェンコVSピリャピニョ
ピリャピニョは裏街道で築いた戦績はすさまじいが、王者の器ではない。
フェザー級では小さく、パワフルともテクニシャンともいえず策がなかった。
豊富なキャリアで培われたタフネスはすごかったが、右一本の相手にも対処できない。
ロマチェンコがコンプリートなサウスポーぶりを発揮しダウンも奪ったが
左を痛め、以降右だけで戦い抜いた。
右だけでも相手を上回ってのフルマーク。
しかし、アマで無敗の秘訣は多彩な動きとコンパクトに放たれるコンビネーション故。
確実に相手を上回るポイントメイクの賜物だ。
一発のパワーに乏しい、というか強打は打てないスタイルだ。
リコンドーのような距離感、自分だけ打って相手は届かないというような絶望的な強さとは違う。
これが勢いあるウォータースや片手一本になった時にドファイターで手数とスタミナお化けなグラドビッチだったら危なかったかも。
たしかに達者なハイブリッドボクシングだが、三浦のパンチの方がエグイしウォータースも然り。
アマで撃ち落としたヴェルデホの方がセンセーショナルなKOを見せている。
一流王者だが、怖さがないのを露呈した。
判定シャットアウト、もしくは一発に沈むかもしれない、リコンドーほどやりづらい選手ではない。
ゾウVSタイ人
タイ人27勝無敗とのことだが、スキルはあまりなかった。
ゾウはロマチェンコのようにアマの巨人ぶりを見せつけ早々にダウンも奪ったが
ロマチェンコ、ゾウのとるダウンは、テンポについていけず勢い余って倒れるという類のもので
ダメージはさほどでもない。
その後、アリシャッフル、ノーガードなどスキル自慢はしたが、ほとんど鬼ごっこであり
相手の捨て身のアタックの前に顔面ボロボロになってしまった。
これが、井上のはるか格上にいた選手なのか?
鬼ごっこは相当達者だが、パワーレスすぎる。
後半になると完全手打ちの当て逃げパンチを繰り出すのみ。
組み立てもなにもない。
先日のロマン・ゴンザレスの方が100倍プロスタイルの強豪ボクサーだろう。
次が世界戦だろうが、鬼ごっこで勝てる相手じゃないとそうとう厳しいだろう。
同時にまた、いままでピンチらしいピンチもないわりに相手の粘りにあいながら勝ち続けてきたのはさすがであり
井上相手にもアマチュアの貫録を見せれるのか、鬼ごっこ、ポイントメイクはより達者なのか?
とっても懐疑的だ。
パッキャオVSアルジェリ
さすがパッキャオだ。やはりプロボドニコフとは格が違う。
瞬間の勢いやパワーだけならプロボドの方が怖いくらいだが
パッキャオは踏み込み、効率、スピードなど総合力がまるで違う。
ロマゴン同様強烈な攻撃を断続的にできる。
アルジェリにとってはご褒美の記念挑戦になってしまった。
かなり体格で有利だったが何も関係なかった。
マルケスとやって勝つくらいのインパクトがなきゃ無理だ。
相性もあり、マルケスとは接戦続きのパッキャオだが、やはりまだまだ頭ひとつ抜けて強い。
旬を完全に逃したが、メイウェザーとやるとなればメイウェザーは見栄え、逃げ勝ちに徹するだろう。
その逃げ勝ちの確率が相当高いが、今日のパッキャオならグイグイ追い込んでくれるかもしれないとやはり期待できる。
強い選手は続々と出てきているがたとえばダニガルあるいはマティセVSパッキャオのような
試合はもう必要ない。
VSメイウェザーだけでいいとおもう。
負けない偉大さはメイウェザーだが断然熱く面白いのはパッキャオであり
そういう両者が戦うなら世界中断然パッキャオ支持となるだろう。