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パッキャオの前座も待ったなし/ジャックVSブラウン/ウォーレンVSウバーリ/テポラVSルイス

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マニー・パッキャオVSエイドリアン・ブローナー、この試合を語れない、というより今は熱くなれない。既に40歳のパッキャオはもう過去の人、劣化しており、政治家との2足の草鞋も無謀という考えに変わりなく、トップ戦線に絡むよりも、ブローナーをクリアしてリタイアのメイウェザーとの大金マッチが最終章の特別な立場であると捉えている。

しかし、ピークを過ぎたと言われた頃のティモシー・ブラッドリー戦も、直近のルーカス・マティセ戦のパフォーマンスも素晴らしかった。マティセがむしろ晩年であったかのようだ。今回の相手、ブローナーも既に往年の期待値にない選手だが、それでも未だ29歳。パッキャオの40歳という年齢は、実力がどうのこうのよりも身体に受けるダメージの在り方の方が心配だ。このレジェンドは健康なまま引退してもらわねばならない。

なので、この試合については直前まで気持ちの整理がつかず、書けないだろう。ならばこのビッグイベントで行われる、前座にフューチャーしてみよう。

バドゥ・ジャックVSマーカス・ブラウン

トップランカー同士のサバイバル。
ジャックが勝ちきれなかった、アドニス・スティーブンソンはご存知のように、アレクサンダー・グヴォジクに敗れて今大変な状況だ。その後の続報を聞かない。ジャック自身35歳でもう残された時間も長くはない。絶対王者の陥落で戦国模様となったライトヘビー級に最後の勝負を仕掛けるためにはもう待ったなしだ。

対する、マーカス・ブラウンもまた、スティーブンソン戦をアピールするも実現の見込みなく、セルゲイ・コバレフ戦が決まりかかるも自身の素行不良(家庭内暴力)やタイミングで実現せず。22勝16KOと全勝をキープしており、エレイダー・アルバレスやアレクサンダー・グヴォジクと並んで可能性のあるトップランカーの一角である。彼らは王者になった。自分だけ取り残された状態だ。

ジャック
「再び大きなステージに戻って自分がベストであることを証明することを楽しみにしている。いつでもベストと戦っていきたいとおもっているし100%準備が出来ています。ブラウンとの試合ではこれまで以上に強く、速く、キャリアを生かして戦います。」

ブラウン
「名誉ある試合です。バドゥ・ジャックは世界王者と変わらない(世界への道標となる)ファイターであり、この階級で最もタフな相手の一人です。この戦いに勝利し、自分が階級のトップブランドである事を証明したい。」

ラウシー・ウォーレンVSノルディン・ウバーリ

五輪に3度も出場したウォーレン、メダルこそならなかったが世界選手権では金メダルや銅メダルを獲得している。もっと絶対的な王者になるとおもいきや乱戦を展開し虎の子の世界王座をすぐに奪われている。トップアマのスキルと黒人アスリートなスリックさを持つ天才肌だが、速いだけで的確性に欠ける。スピードを潰すために乱戦、肉弾戦に巻き込まれるとロープやコーナーに下がって捌くので忙しくなる。ザキヤノフ戦では初回に2度もダウンを奪いながら、判定で敗れた。プレスに弱く、対処する時間が長すぎる。典型的なアマチュアの殻が抜けない31歳の天才肌。

ロンドン五輪1回戦でウバーリと対戦し黒星も、その採点は18-19である。

対するウバーリ32歳もラウシー・ウォーレンと同じ時代に活躍したトップアマで五輪に2度出場。五輪メダルはならなかったが世界選手権やヨーロッパ選手権では銅メダルの実績がある。

ウォーレンと小さな体格もサウスポースタイルもアマの実績も年齢もとても酷似しているのは何かの因縁か。両者ともにアマではライトフライ級と小さく、どうしても中国のゾウ・シミンに勝てなかった。全て僅差である。ロンドン五輪ではウォーレンに競り勝つも、次の試合であのマイケル・コンランに競り負けた。22-18

そっくりなキャリアを持つ両者だが、ウォーレンが元世界王者なのに対し、ウバーリはこれが世界初挑戦の全勝選手なのでこちらに期待してみたい。コアなファンの間ではウバーリの評価が高く、隠れたバンタム級の帝王は彼だと言う声もあった。

映像では抜群に速く、強くみえる両者だが、共にかなり小柄でプロのバンタム級の世界レベルではパワーレスかもしれない。蓋を開けてみないとわからない両者だが、スピードでウォーレン、圧力とパワーでウバーリといったところか。

この試合がWBCバンタム級の正規王座であり、一足先に行われる、井上拓真VSペッチ・フレッシュマートは暫定戦だ。暫定の意味がなくなるので、勝者同士は早急に激突し、来るべき、WBCの悪童、ルイス・ネリーを退治していただきたい。そこまでやってはじめてWBC王者だ。

ウォーレン
「この試合は私にとって全てを意味するキャリア最大の瞬間です。初めて世界王者になった時は五輪で金メダルを獲得したようなものでした。タイトルを失い、ハングリーになった。タイトルを再び戻したい。ウバーリとは五輪で戦っているからこれはリベンジマッチだ。アマチュアの3ラウンドではなく12ラウンドの戦いだ。1月19日に全てを賭けて戦う。」

ウバーリ
「ウォーレンと戦うのは2度目だから、多くのファンが期待しているとおもう。俺が勝ったウォーレンはプロで世界王者になり、失った。私はランキング1位だ。新王者になるために再びウォーレンを打ち負かしてみせます。」

ジャック・テポラVSウーゴ・ルイス

パッキャオ繋がりでこんな試合もセットされた。22勝17KOでWBA暫定フェザー級王者に輝いたテポラはフィリピンでこのKO率だからきっとすごいパンチャーなのだろう。しかし戴冠した試合は相手がイマイチで強さが伝わらなかった。清水の対戦候補の一人であろうテポラの本領はいかに。

対する、ウーゴ・ルイスはご存知のあの人、これで3階級目だがサイズとパワーは十分だ。
大きくてパワーもあるメキシカンの典型的な選手だが、スピードは普通で被弾もするので別格な強さとはいえない。長谷川に敗れてから2連勝で約2年半の辛抱の果ての再チャンス。長谷川戦は初回の鼻の骨折が大きなハンデとなった。キャリアの差をみせて王座獲得なるか。フィリピンの若手とメキシカンのベテランの対戦はメキシカンが意地とキャリアをみせつけて勝つ確率が高い気がするが果たして・・・

テポラ
「アメリカで試合するのは夢でした。パッキャオの前座なんて夢のようです。元王者のルイスとの対戦を楽しみにしています。皆さんご存知のように、フィリピンVSメキシコは最高のライバルであり素晴らしい試合になるでしょう。」

ルイス
「テポラは無敗の若い王者だから、厳しい試合になるでしょう。しかし準備はできています。私のパワーにテポラは対処できないでしょう。私はテポラをノックアウトするつもりです。ビデオで研究もしています。私もまだ若い(30歳)ですが、テポラに勝つための経験があります。」

ジャック・テポラVSウーゴ・ルイスは書きながら知りました。
なかなかいい組み合わせですが、これは暫定王座であり、上に2人も王者がいるので微妙です。テポラの才能がわかる試合になるでしょう。

ラウシー・ウォーレンVSノルディン・ウバーリ
本当に両者、年齢からキャリア、なにからなにまで似ています。ファン・カルロス・パヤノもウォーレンに似たキャリアで実力も伯仲していました。トップアマの栄光を捨てて、プロに適応しきれた方が勝つでしょう。この両者の対戦も興味深いですが、その先もまた気になります。

バドゥ・ジャックVSマーカス・ブラウン
いいマッチメイクです。ライトヘビー級も戦国模様となり2018年に最も動きがあった階級といえそうです。
ジャックがしぶといキャリアを示すのか、ブラウンが新旧交代を鮮やかに決めるのか、大きなブラウンを支持しますが、ジャックは本当にしぶとく完敗がないのでわかりません。

パッキャオVSブローナーが大看板の2019年最初のビッグイベントといえそうですが、マニアにとっては前座も垂涎なのでした。軽量級は日本人も絡むので余計にです。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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