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日陰のプロフェッサー/ Dinamita(ダイナマイト)ファン・マヌエル・マルケス

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当時人気のあった、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスの影に長い間隠れていたが、そのオールアクションなボクシングスタイルは魅力的だった。強すぎるという噂が先にたち、多くのトップファイターが彼を避けてきた。噂が本当であるならばナシーム・ハメドもその一人だ。

ファン・マヌエル・マルケスには長い歴史がありますが、ライバルに恵まれた少し大きなリカルド・ロペスともいうべきメキシカンクラシックの美しいファイターでした。そんな彼も初期は不遇で無冠の帝王と呼ばれていました。

ファン・マヌエル・マルケスが世界タイトルを獲得するまでに10年の歳月がかかったがその後は4階級で計8つのベルトを獲得した。メキシコではわずかに3人しかいない偉大な記録を残した。

当時人気のあった、マルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレスの影に長い間隠れていたが、そのオールアクションなボクシングスタイルは魅力的だった。強すぎるという噂が先にたち、多くのトップファイターが彼を避けてきた。噂が本当であるならばナシーム・ハメドもその一人だ。

しかし最終的には誰もマルケスの成功を回避させることはできなかった。よりエキサイティングなファイターに変身し、いつか殿堂入りするであろうキャリアを築いた。

「Dinamita(ダイナマイト)」マルケスは失格負けというプロデビューからキャリアを始めたが、1999年9月当時無敗のWBAフェザー級王者フレディ・ノーウッドに挑戦するまで29連勝していた。

ノーウッドに判定で敗れたマルケスは次の世界戦まで3年強、10勝9KOという記録を残し、空位のIBFフェザー級王座をマヌエル・メディナと争い遂に戴冠した。

マルケスはこの初王座戴冠をもっとも誇りにおもっている。

マルケス
「26歳の時はじめてチャンスが訪れたけどジャッジは私を支持してくれませんでした。次のチャンスまで4年かかりました。それはとてもかけがえのない瞬間でした。」

しかし2004年5月からはじまった、マニー・パッキャオとの4戦でマルケスに試練が訪れる。初戦、初回に3度のダウンを奪われる悪夢のスタートとなったが盛り返し、12回の激闘の末引き分けとなった。

パッキャオとの即時再戦が叶わぬマルケスはわざわざインドネシアに出向いて時の王者クリス・ジョンに挑むも判定負け。もう一度表舞台に戻るためかなりの努力を強いられることになる。2007年、マルコ・アントニオ・バレラを下して2階級制覇を成し遂げた。

パッキャオとの再戦はまたもや接戦となりスプリットデシジョンで敗北、一流のホエル・カサマヨールやファン・ディアスを下して別の王座を獲得していった。

その後も試練は続いた。フロイド・メイウェザーが引退を考えていた時、彼は対戦相手として小さなマルケスを選んだ。試合はメイウェザーの判定勝ちだが、不思議なことにマルケスはメイウェザーを想い出深い10人に選出しなかった。

パッキャオとの3戦目はマルケス勝利の声も多い中判定負け、しかし2012年秋、彼らの4度目の対戦にジャッジは無用だった。6ラウンドの最後にマルケスは絵画のような完璧な右クロスでパッキャオを完全ノックアウトした。

マルケス
「私の全ての試合が4階級制覇に重要な意味をもたらしたとおもっています。」

(パッキャオとの4戦目の前にセルゲイ・フェドチェンコとスーパーライト級暫定王座をかけて勝利したが、それがのちに正式な記録とカウントされた。)

2014年、マイク・アルバラート戦以来リングを遠ざかっているマルケスはリングへの復帰も視野に入れているが、40歳代半ばの今恐らくこのまま引退となるだろう。妻のエリカと3人の子供とメキシコシティーに住み、精力的に活動している。

マルケス
「ボクシングを青少年に教え、プロモーション会社とは違う道筋を作りたい。メキシコボクシング連盟と協力し素晴らしいことが出来ると信じています。」

生涯戦績56勝40KO7敗1分

ライバルについて

ベストジャブ マルコ・アントニオ・バレラ

スピードを使ってジャブをかわす時は計算する必要があります。バレラに対して私がやったことです。彼のパンチがどこから来るのか予測してカウンターを当ててバレラのジャブの精度を下げていった。

ベストチン マニー・パッキャオ

強打を食っても強力に向かってきた。

ハンドスピード マニー・パッキャオ

スピードもパワーもすごかった。

フットワーク マニー・パッキャオ

リングを縦横無尽に動くとてもタフなファイターだった。

スマート セルゲイ・フェドチェンコ

このウクライナのファイターを誰も知らないとおもうけど素晴らしいカウンター、スピード、ジャブを持っていた。とてもインテリジェントなファイターだった。マヌエル・メディナも賢いファイターだった。

屈強 マニー・パッキャオ

彼は腰をよく使った。彼を分析するとあの強力なパワーの源は腰にあるんだ。それを理解したからパワーを生かせないようにスピードを用いてファイトスタイルを変えたんだ。

ベストパンチャー マニー・パッキャオ

どんな試合でもどんな相手でもパッキャオほどハードに私を殴った者はいません。

ベストディフェンス マニー・パッキャオ

接近戦でのディフェンスが上手い。ガードがいいのにハードパンチをたくさん打ち込んでくる。4試合やってやっと彼の強み、特徴を理解し、彼のミステイクを突くことができた。フェドチェンコも素晴らしいディフェンステクニックを持っていた。

ベストスキル ファン・ディアス

彼はスピードがあってアグレッシブで捉えどころがなかった。一方でホエル・カサマヨールは距離の達人で偉大なファイターだった。

総合 マニー・パッキャオ

間違いなく彼だ。彼がベストでP4Pの時に私は戦ったんだ。

ほとんどパッキャオで語り尽くされるマルケスのボクシングキャリアでしたが、ミゲル・コットと同様、強いトップファイターの全盛期全てと戦ったといえるキャリアだった。バレラ、モラレス、マルケス3人衆では一番好きだった。

インタビューを読むとその頭脳的で戦略的なファイトスタイル同様、分析力に長けた名王者だ。

パッキャオの強さの源はHipと言い切っています。

デュランと同様に、パッキャオには並外れたスタミナ、無尽蔵のエンジンがあります。(今でも)昨日書いたポンサクレックと日本人の違いもそこだったんじゃないだろうか。(あれだけ練習してれば足腰、スタミナ、敵いません。)

少なくともパッキャオの動力源は強靭な足腰なのだろう。

メイウェザーを評価していないのは、体格、骨格の違い、メキシカンが求める打ち合いとは違うボクシング故だろうか。やる前から、モーションのあるマルケスのスタイルでは俊敏なメイウェザーは相性が悪すぎるとおもっていた。

ファン・マヌエル・マルケス、長く偉大なファイトを魅せてくれたが、ずっと日陰のファイターだったあの時の苦労を今でも忘れない。フレディ・ノーウッド戦も負けてなかった。

やはり偉大なリングのプロフェッサー。

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原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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