14億の巨人/張志磊

今日は書くことがない、いや休もうとおもっていましたが、退屈しのぎにひとつ、明日のジョシュアVSポペドキンはアテネ五輪の名残、39歳のポペドキンを応援してますが、もう一人、打倒ジョシュアを目指す無名選手を・・・

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昔書いたこの記事から一試合しかしてないんだなぁ。

ニュージャージー州のパターソン倉庫にあるジムで、ヘビー級のボクサーはパンチバッグを叩く。マンハッタンから数マイル離れたこの小さな町では珍しい光景ではありません。

この街は、元スーパーライト級王者のケンドール・ホルトやルービン・カーターを輩出してきました。

この光景で珍しいのは、バッグを叩いている男、北京五輪スーパーヘビー級銀メダルの張志磊が、地元の人間ではない事だ。彼は中国の周洲から7000マイル離れたニュージャージーに移り、プロボクサーとしてのキャリアをはじめた。

張志磊
「私は自らの意思でここに来ました。妻と息子を残し、ホームシックを感じるが後悔はありません。」

彼が、中国で歩いているとたちまち人々に囲まれてしまいます。6フィート6インチ、260ポンドの彼は目立ちすぎます。しかし米国のチャイナタウンでは彼は目立たない。誰も彼を知らない。

トレーナー、兼マネージャーのシャウン・ジョージは張志磊を世界最高のヘビー級だといいます。

ジョージ
「張志磊は世界最高のファイターです。ベテランですが全力でトレーニングしています。技術的には既に完成されており、さらに伸びるでしょう。必要なのは、ふさわしい対戦相手です。」

張志磊に唯一欠けているものはチャンスです。9月28日に中国長沙でドン・ヘイネスワース(15勝13KO2敗1分)と試合予定がありますが、中国で放映されても米国で放映される予定はない。へインネスワースのキャリアハイライトはブライアントジェニングスに3回で負けた試合だけです。

現在35歳の張志磊は早い時期の大きな試合を望んでいます。知名度不足を認めた上で、アンソニー・ジョシュア、デオンティ・ワイルダー、タイソン・フューリーのような相手と、レノックス・ルイスが引退して以来のホットなヘビー級シーンで大金が動くビッグマッチがしたい。

張志磊
「私は彼らと戦うことができますが、彼らは私と戦いたいだろうか?アンダードッグで無名の私にもし負けたらどうなるでしょうか?」

ヘビー級では珍しいサウスポーの張は言いました。

北京語を理解できないと張志磊と意思疎通するのは難しい。ジョージとの対話は主にボクシング用語を用いて行われます。ワンツー、ステップなど・・・しかしそれだけでは細かな指導は難しい。

現在39歳のシャウン・ジョージはブルックリン出身のガイアナ人で2009年に引退するまで2度のゴールデングローブ王者、ライトヘビー級のホープでした。

2010年に中国にトレーナーとして訪れ、北京語を学び始めた。

ジョージ
「中国語は4声というルールがあり、一つの言葉で4つの異なる意味を持ちます。本当に難しいのですが、ボクサー達が教えてくれました。」

張志磊は話すよりも英語を理解できるが、完璧な米国流ではなく、張志磊の生まれ持った身体能力に滑らかなニューヨークスタイルのボクシングを融合させていくという。

ジョージ
「彼はスポンジのようです。理解できない事があれば真摯に取り組み、吸収します。」

毛沢東の文化大革命時代に長い間禁止された中国のプロボクシングは、2大会連続五輪金メダルのゾウ・シミンがトップランクと契約した事で、短いルネサンスを迎えた。張志磊自身の歴史は1996年にマイク・タイソンとイベンダー・ホリフィールドの試合を見た頃にはじまった。

張志磊
「タイソンはパワー、爆発的でした。ホリフィールドの心の強さは信じられないほどでした。」

13歳の頃はカヌーの選手だった張志磊は15歳でボクシングに切り替えた。

「私はファイトが好きだった」

2008年の北京五輪で決勝まで進んだ張は2012年のロンドン五輪にも出場した。そこで戦ったのがアンソニー・ジョシュアです。2ラウンドにダウンを奪ったジョシュアが15-11で張志磊に勝利した。

張志磊は2014年にプロに転向した。

シャウン・ジョージ
「私は張志磊VSアンソニー・ジョシュアを実現させたいとおもう。ジョシュアはスーパースターで統一王者です。こっちは無名です。しかし一発のパンチで全ては逆転します。」

ニューヨークには80万人の中国人がいて、本土には14億の人が住んでいる。これだけのバックボーンがあれば、ニューヨークのマジソンスクエアガーデンで熱狂を作り出すことが可能なはずだ。

シャウン・ジョージ
「張志磊は準備ができています。ブライアント・ジェニングスから世界ランクを奪いたい。張志磊はジョシュアを打ち負かすと言うことになるだろう。」

張志磊
「全世界の人が私を知る事を願う。とても大きな希望を持っています。誰もが私に注目しようとしている。私は中国からやってきた巨人です。」

単身、夢を追いかけてトレーニングを続けているようだし、時々ニュース記事にもなっています。何より中国人ヘビー級でありつつ、確かな実績を残しているホンモノです。

しかしもっと積極的に試合をしなければ、いつまでもアピールできまい。
今回もブライアント・ジェニングスではなく、ジェニングスに負けた相手、しかも米国でトレーニングし、わざわざ中国で試合をするという。

中国マネーを取り込めそうな張志磊、究極のヘビー級の選手なのだ、ならば、もしかしたら、ジョシュアに勝てるかもとおもわせる、大きな試合、インパクトのある勝利が必要だ。残された時間は短い。

勝負の時は来るのだろうか?

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