階級別 ヘビー プロスペクト

ビーストシーズン/ジェームス”ビースト”ウィルソン

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ノンフィクション映画のようなストーリーが今もまた現実に落ちていました。筋書のないボクシングの世界は厳しくて、例えそれが道半ばで挫折するとしても応援せずにはいられない、そんな遅れてきたプロスペクトの話題です。

再びヘビー級が輝きを取り戻すために、「次のマイク・タイソンのようなノックアウトアーティストは誰ですか」とか「フットボールやバスケットボールなどから巨人が来るのですか?」とは常に問われる質問です。

そこに、ジェームス”ビースト”ウィルソンを入れてください。

彼は上記にあてはまる全てを備えています。
格闘技、NFLトレーニングキャンプに参加した過去を持つ彼は猛烈なパワーを発揮しています。

ゴールデンボーイプロモーションと契約したばかりのウィルソンは8勝7KOの記録がありますが、彼のストーリーは20年以上前のロサンゼルスの街ではじまります。

ウィルソンは困難な時期を過ごしており、13歳~15歳までホームレスでした。モーテルや公園のベンチで寝ていて、公園のシャワーを利用していました。ウィルソンの生活は法律すれすれだったので、行政によって救われました。

ウィルソン
「それ以来、社会システムに縛られてしまったが、社会の仕組みを理解し正しい道にのることができました。学校に通い、スポーツを始め、人生をポジティブに送れるようになった。」

ウィルソンはロサンゼルスタイムズ高校のフットボール選手、3度のオールシティー陸上競技選手となり、奨学金を得てウェストバージニア大学に通うことができました。

社会学の学位を卒業したウィルソンは、その後ポーランドでプロフットボール選手になりました。さらに、シカゴベアーズのトレーニングキャンプにも参加しましたが、彼は別のスポーツに情熱を注ぐようになりました。

ウィルソン
「拳法空手、ムエタイ、キックボクシングをはじめたんだ。」

ウィルソンは16勝2敗1分というプロキックボクシングのキャリアを持ち、K1やグローリーなどで戦った。さらにMMAにも進出し、5勝2敗という記録を残した。

まだ満足していないウィルソンはさらにボクシングを始めた。
世界中を旅し、ニュージーランドでプロボクサーのキャリアを開始した。

ウィルソン
「ニュージーランドのプロモーターを知っていたので毎週そこで戦うことができた。そこから軌道にのることができ、ロスに戻ってさらに4試合やることができました。」

その活躍が、ボクシング界の重鎮、ジャレット・ショーの目にとまることとなった。ショーはインスタグラムのウィルソンの動画をみて、彼に手をさしのべた。

ジャレット・ショー
「ウィルソンはダイヤモンドの原石でした。今のヘビー級にないコンビネーションとスピード、パワーを持っています。キンボ・スライスを観た時と同じ感覚です。かつてキンボと契約し、彼が部屋に来た時に独特の存在感とエネルギーを感じました。ウィルソンにも同じ種類の匂いがするのです。ウィルソンの太い手をみれば、フットボールやMMAは間違った選択です。彼は、ブルーチップのアスリートです。(ジャレット・ショーの父はボクシングのトッププロモーターであったゲイリー・ショー)」

ショーの最初の仕事はウィルソンにトレーナーをつけることでした。ジャスティン・フォーチュンをトレーナーにつけました。

ジャスティン・フォーチュンはマニー・パッキャオのトレーナーを務めたことで知られているが、彼は昔、レノックス・ルイスと戦ったヘビー級ファイターでした。そんな彼のキャリア、指導が、若手とはいえないウィルソンの成長を加速させると考えたのです。

ショーの次の仕事はプロモーター探しでした。そして世界で最も大きなプロモーションとつなぐことができました。

これにより、完璧なチームが完成しました。

ジャレット・ショー
「リングの中のウィルソンで注目して欲しいのは彼の試合は獣と人間のハイライト映画であるという事、一瞬も目を離さないでください。一方で彼はリングを降りると3人の子供の父親であり、スラム街や第三世界のポジティブなロールモデルだという事です。貧困や虐待、差別で苦しんでいる人たちや若者にとっての希望なのです。」

ウィルソン
「貧困や虐待、差別に関する講演会をたくさんやってきました。学校や孤児院に行って自分の話をしたりしています。どんな困難な状態であっても、前を向いて素晴らしい未来を手にすることができると考えています。子供達には、君の両手は武器であり、君の口も武器だけど、ケンカの舞台はリングの中だけだよと伝えています。」

誰と戦いたいか尋ねるとウィルソンは

ウィルソン
「特に誰と戦いたいという事はない。全てと戦おうとしています。ファンには365日の”ビーストシーズン”を観て欲しい。”ビーストシーズン”には”ビーストモード”と”ノーモード”しかないんだ。」

現在32歳
身長183センチのヘビー級
観た感じタイソンほどの煌めきはないので現実的には厳しいでしょうが、夢のある話です。

「ニュージーランドのプロモーターを知っていたので毎週そこで戦うことができた。」

と訳して間違いかとおもいましたが、たしかにニュージーランドでは3週間で3勝しています。彼のプロ歴はまだ1年です。

大活躍して欲しいですね。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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