エリートが集結する戦国の世界ライト級で、日本の中谷正義に夢を見ていいのか、それともフェリックス・ベルデホは同じフェリックス・・・トリニダードの後継者なのだろうか。険しすぎる引退からの再起戦だが、中谷にはその資格がある。期待している。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | R | |
中谷 | 8 | 9 | 9 | 8 | 10 | 9 | 10 | 10 | 73 |
ベルデホ | 10 | 10 | 10 | 10 | 9 | 10 | 9 | 9 | 77 |
コロナ禍の中、再開したボクシング、特にトップランク興行はメインの時間が遅くなったなぁ。
OH MY!!!
— Top Rank Boxing (@trboxing) December 13, 2020
Masayoshi Nakatani comes allll the way back with two knockdowns and a vicious finish in Round 9. 😳#StevensonClary | LIVE on ESPN pic.twitter.com/AOeDVLUyzk
1R
初回から両者積極的
ベルデホのボディに中谷はジャブから右
ベルデホのワンツーで中谷吹っ飛ぶダウン。
やはり強い。
.@DiamanteVerdejo came out with some first round fireworks of his own 😯#StevensonClary | LIVE on ESPN pic.twitter.com/S3T19xJmGq
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ベルデホ強襲も中谷もカウンターでいいパンチを返す。
中谷の動きもいいが
ベルデホの速いコンビには注意したい。特に顔面。
幸い、中谷に大きなダメージはなく
後半は優勢
ベルデホ10-8
2R
ベルデホの顔面へのパンチは強烈で怖いが
中谷はロペス戦とは違い、積極的に倒しにいっている。
ベルデホのパンチに顔面はのけぞるも、前に出ているのは中谷。
中谷は後半勝負でいいとおもうので、もっとジャブでベルデホを削りたい。
初回のダウンを除けば互角といえる展開になってきたのでは?
ベルデホは派手な一発があるだけだ。
それでもムードでまだ
ベルデホ10-9
3R
2回は実は中谷のペースだったのでは?
ベルデホは初回のようにはいかなくなってきたが
また右ストレートで中谷の身体が大きくのけぞる。
このパンチが厄介で中谷はスリッピングしてるが、会場が沸く。
このストレートを抑えて中谷は打ち込んでいきたい。
ベルデホはこの長いストレート頼み。
ベルデホにも若干、疲れ、ダメージがみれる。
中谷が大きく、プレッシャーもあり、ベルデホに余裕がないようにみえるが
大きなパンチで有利にみえるのは
ベルデホ10-9
4R
見栄えのいいパンチを打つのはベルデホ
しかし徐々に余裕がなくなってきている気がする。
中谷はビッグパンチ以外は負けていないので削っていきたい。
わかりやすいクリーンヒットがない。
打ち合いで、ベルデホのカウンターが入り中谷が膝をつくダウン
ベルデホはやけ気味のクロスカウンターのおもいきりがいいのが厄介だ。
しかし中谷にダメージは少ない。
ベルデホは右ストレートのおもいきりがよく中谷が打ちにいくとカウンターを合わせていく。
中谷が捕まっているのはそれだけなのだが
ベルデホ10-8
5R
会場、展開からして中谷の判定勝ちはほぼなくなった。
これからはベルデホを倒しにいくしかない。
2度のダウンと派手なパンチでベルデホがポイント優勢だが
実際はベルデホもかなり苦しんでいる内容にみえる。
ダメージはどちらが上かわからない。
ベルデホは苦しくとも思いきりがよく、そこで差を作っている。
中谷はベルデホを苦しめているようにみえるが
明確なクリーンヒットがない。
中谷が接近して攻めていくとベルデホがやけ気味に力んだパンチを打ってくるので
中谷が攻めきれない。
ほぼ、互角
中谷10-9
6R
ベルデホのビッグパンチが火を噴くか
中谷の反撃が間に合うか
ベルデホのビッグパンチは怖いが中谷はベルデホを休ませてはいけない。
しかしタイミングを図り、やや手が出ない。
中谷、決して負けてないのだが、負けているようにみえてしまう。
ベルデホは中谷が出てきたら全力で抵抗、倍返しするやり方で対抗している。
ほぼ互角だが、パンチを顔面にかすめた
ベルデホ10-9
7R
圧倒的な差はないが、展開としてはベルデホのフルマークでおかしくない。
中谷がプレスをかけているようでいてクリーンヒットが奪えない。
ベルデホは時々ビッグパンチで会場を沸かす。
ベルデホのビッグパンチでのけぞった後に中谷がベルデホをロープに詰めて打ちまくる。
カウンターを食うリスクも大きいが中谷としてはこれでいい。
ベルデホもかなりきついはず。
ベルデホを下げて打ちまくれ。
はじめてはっきりと
中谷10-9
ベルデホは苦しいはず。
8R
中谷が玉砕しそうにも、ベルデホを逆転KOしそうにもみえる。
あと一歩の詰めと勇気でいける。
しかし採点はベルデホが断然優勢だろう。
倒すしかない。
中谷が攻めて、ベルデホがやけくそにやり返す展開。
どっちの強いパンチが炸裂するか。
攻めの姿勢は中谷だが、ベルデホも必死だ。
両者がバランスを崩し倒れそうな姿をみせる。
ベルデホは効いているが中谷ももっと効いている。
中谷10-9
だが、足に効いた姿をみせてしまった。
9R
今までの貯金でベルデホが逃げ切るか
中谷が逆転KOするかしかない展開。
中谷は玉砕覚悟で打ち合いがしたい。
ベルデホは最後まで崩されることなく守り切りたいが
開始早々中谷の右ストレート炸裂で必死にクリンチ。押されている。
中谷の左ジャブで大きくぐらつきロープに吹っ飛びダウン。効いた。
その後中谷の右でグラングランでダウン。
もう駄目、レフリーストップ
OH MY!!!
— Top Rank Boxing (@trboxing) December 13, 2020
Masayoshi Nakatani comes allll the way back with two knockdowns and a vicious finish in Round 9. 😳#StevensonClary | LIVE on ESPN pic.twitter.com/AOeDVLUyzk
中谷の大逆転KO勝利
今年一番の試合!!!!!
中谷の顔面はボコボコだが、やっぱりホンモノだった。
WBOインターコンチネンタルだかがかかっていたようで中谷はマイナー王者になった。
ベルデホは悔しいだろうが、敗北を受け止め、中谷を称える。
ベルデホには派手で見栄えのいい右クロスカウンターがあったが、やはりロサダ戦で見せた打たれ脆さ、細かな技術の未熟さもあった。
世界最高峰のプロスペクトを下した中谷にさらなるチャンスが訪れるだろう。
はっきりいってタイミングと運で、これは世界奪取に等しい。
おめでとうございます。
最高のファイトをありがとうございました。
シャクール・スティーブンソンVSトカ・カーン・クレーリー
こっちがメインになるなら、ライブ観れません。
エドガー・バーランガVSウリセス・シエラ
シエラは15勝1敗2分でKO負けのない男だったが、バーランガが初回から爆発し
30秒ほど残してまた初回KO勝利、16連続初回ノックアウトとした。
This first round was just mass destruction.
— Top Rank Boxing (@trboxing) December 13, 2020
Good grief, @EdgarBerlangaJr. 🇵🇷🔥#StevensonClary | ESPN pic.twitter.com/4VFw4fbZsG
この日はシャクール・スティーブンソンVSトカ・カーン・クレーリーもセットされているが、BOXRECのスケジュールでは中谷の試合がメインとなっている。
世界では
アンソニー・ジョシュアVSクブラト・プレフ
クリス・コルバートVSハイメ・アルボレタ
ロナルド・エリス(体重大幅超過)VSマット・コロボフ
などもセットされている。
Just Beautiful🇬🇧https://t.co/2W2lpNeyAW
— Tom Kob (@Bako9687) December 13, 2020
ロベイシ・ラミレスVSブランドン・バルデス
バルデスが22歳のコロンビアンで13勝1敗、かなりいい選手なのだが、ロベイシいかんな。
ノーガードスタイルでスキルはみせているが、パワーがなく差のない試合をしている。
たいした説得力がなく、倒せる気配もなく、採点は微妙ではないかな。
五輪2冠王者だが、今のところかなりプロ向きではない。
6回、連打で仕留めるも、イスマエル・サラスはまだラミレスのポテンシャルを発揮しきれてない。
上手いのだが余裕を晒し過ぎて相手の力を引き出し結果接戦・・・
テオフィモ・ロペスVS中谷正義は、スコアカードではロペスが大差をつけて勝利したが、物議を醸した内容で、中谷こそトップドッグ(勝者,支配者)だったという意見も多い。
その後、ロペスはリチャード・コミーとワシル・ロマチェンコを破り、WBO、IBF、WBCフランチャイズ、WBAのタイトルを統一した。
中谷は長身を生かしたアウトボクシングではなく、ベルデホをノックアウトしたいと考えている。
中谷
「長いブランクは心配していない。ハードなトレーニングをしてきた。日本以外の国での試合は強いパンチが重要で、今回の試合ではそれを重視したい。ボクシングは身長で戦うものではない。パンチが全て。だからこそノックアウトしに来ている」ベルデホは、2018年3月にアントニオ・ロサダに負けを喫して以来、4戦連続で勝利している。
直近の試合では、ベルデホは無敗のウィル・マデラを1ラウンドで吹っ飛ばした。2021年のロペスとの対戦の可能性がなくなってしまうので、これ以上の敗北は許されない。
ベルデホ
「イスマエルとトレーニングをして以来、すべてがうまくいっている。ラスベガスのサラス。変化は天から地へと現れました。私の中での変化を見てきました。僕のコンディションは最高だよ。自分のスキルにも仕事にも自信を持っているが、どんな相手も甘くはみない。」