トップドッグ(勝者,支配者)/中谷正義VSフェリックス・ベルデホ LIVE

エリートが集結する戦国の世界ライト級で、日本の中谷正義に夢を見ていいのか、それともフェリックス・ベルデホは同じフェリックス・・・トリニダードの後継者なのだろうか。険しすぎる引退からの再起戦だが、中谷にはその資格がある。期待している。

12345678R
中谷
8
9
9
8
10
9
10
10
73
ベルデホ
10
10
10
10
9
10
9
9
77

コロナ禍の中、再開したボクシング、特にトップランク興行はメインの時間が遅くなったなぁ。

1R

初回から両者積極的
ベルデホのボディに中谷はジャブから右

ベルデホのワンツーで中谷吹っ飛ぶダウン。
やはり強い。

ベルデホ強襲も中谷もカウンターでいいパンチを返す。

中谷の動きもいいが
ベルデホの速いコンビには注意したい。特に顔面。

幸い、中谷に大きなダメージはなく
後半は優勢

ベルデホ10-8

2R

ベルデホの顔面へのパンチは強烈で怖いが
中谷はロペス戦とは違い、積極的に倒しにいっている。

ベルデホのパンチに顔面はのけぞるも、前に出ているのは中谷。

中谷は後半勝負でいいとおもうので、もっとジャブでベルデホを削りたい。

初回のダウンを除けば互角といえる展開になってきたのでは?
ベルデホは派手な一発があるだけだ。

それでもムードでまだ

ベルデホ10-9

3R

2回は実は中谷のペースだったのでは?
ベルデホは初回のようにはいかなくなってきたが
また右ストレートで中谷の身体が大きくのけぞる。
このパンチが厄介で中谷はスリッピングしてるが、会場が沸く。

このストレートを抑えて中谷は打ち込んでいきたい。
ベルデホはこの長いストレート頼み。

ベルデホにも若干、疲れ、ダメージがみれる。

中谷が大きく、プレッシャーもあり、ベルデホに余裕がないようにみえるが
大きなパンチで有利にみえるのは

ベルデホ10-9

4R

見栄えのいいパンチを打つのはベルデホ
しかし徐々に余裕がなくなってきている気がする。

中谷はビッグパンチ以外は負けていないので削っていきたい。
わかりやすいクリーンヒットがない。

打ち合いで、ベルデホのカウンターが入り中谷が膝をつくダウン

ベルデホはやけ気味のクロスカウンターのおもいきりがいいのが厄介だ。
しかし中谷にダメージは少ない。

ベルデホは右ストレートのおもいきりがよく中谷が打ちにいくとカウンターを合わせていく。

中谷が捕まっているのはそれだけなのだが

ベルデホ10-8

5R

会場、展開からして中谷の判定勝ちはほぼなくなった。
これからはベルデホを倒しにいくしかない。

2度のダウンと派手なパンチでベルデホがポイント優勢だが
実際はベルデホもかなり苦しんでいる内容にみえる。
ダメージはどちらが上かわからない。

ベルデホは苦しくとも思いきりがよく、そこで差を作っている。

中谷はベルデホを苦しめているようにみえるが
明確なクリーンヒットがない。

中谷が接近して攻めていくとベルデホがやけ気味に力んだパンチを打ってくるので
中谷が攻めきれない。

ほぼ、互角

中谷10-9

6R

ベルデホのビッグパンチが火を噴くか
中谷の反撃が間に合うか

ベルデホのビッグパンチは怖いが中谷はベルデホを休ませてはいけない。
しかしタイミングを図り、やや手が出ない。

中谷、決して負けてないのだが、負けているようにみえてしまう。
ベルデホは中谷が出てきたら全力で抵抗、倍返しするやり方で対抗している。

ほぼ互角だが、パンチを顔面にかすめた

ベルデホ10-9

7R

圧倒的な差はないが、展開としてはベルデホのフルマークでおかしくない。
中谷がプレスをかけているようでいてクリーンヒットが奪えない。

ベルデホは時々ビッグパンチで会場を沸かす。

ベルデホのビッグパンチでのけぞった後に中谷がベルデホをロープに詰めて打ちまくる。

カウンターを食うリスクも大きいが中谷としてはこれでいい。
ベルデホもかなりきついはず。

ベルデホを下げて打ちまくれ。

はじめてはっきりと

中谷10-9

ベルデホは苦しいはず。

8R

中谷が玉砕しそうにも、ベルデホを逆転KOしそうにもみえる。
あと一歩の詰めと勇気でいける。

しかし採点はベルデホが断然優勢だろう。
倒すしかない。

中谷が攻めて、ベルデホがやけくそにやり返す展開。
どっちの強いパンチが炸裂するか。

攻めの姿勢は中谷だが、ベルデホも必死だ。

両者がバランスを崩し倒れそうな姿をみせる。

ベルデホは効いているが中谷ももっと効いている。

中谷10-9

だが、足に効いた姿をみせてしまった。

9R

今までの貯金でベルデホが逃げ切るか
中谷が逆転KOするかしかない展開。

中谷は玉砕覚悟で打ち合いがしたい。

ベルデホは最後まで崩されることなく守り切りたいが
開始早々中谷の右ストレート炸裂で必死にクリンチ。押されている。

中谷の左ジャブで大きくぐらつきロープに吹っ飛びダウン。効いた。
その後中谷の右でグラングランでダウン。

もう駄目、レフリーストップ

中谷の大逆転KO勝利
今年一番の試合!!!!!

中谷の顔面はボコボコだが、やっぱりホンモノだった。

WBOインターコンチネンタルだかがかかっていたようで中谷はマイナー王者になった。

ベルデホは悔しいだろうが、敗北を受け止め、中谷を称える。

ベルデホには派手で見栄えのいい右クロスカウンターがあったが、やはりロサダ戦で見せた打たれ脆さ、細かな技術の未熟さもあった。

世界最高峰のプロスペクトを下した中谷にさらなるチャンスが訪れるだろう。

はっきりいってタイミングと運で、これは世界奪取に等しい。

おめでとうございます。
最高のファイトをありがとうございました。

シャクール・スティーブンソンVSトカ・カーン・クレーリー

こっちがメインになるなら、ライブ観れません。

エドガー・バーランガVSウリセス・シエラ

シエラは15勝1敗2分でKO負けのない男だったが、バーランガが初回から爆発し
30秒ほど残してまた初回KO勝利、16連続初回ノックアウトとした。

この日はシャクール・スティーブンソンVSトカ・カーン・クレーリーもセットされているが、BOXRECのスケジュールでは中谷の試合がメインとなっている。

世界では

アンソニー・ジョシュアVSクブラト・プレフ
クリス・コルバートVSハイメ・アルボレタ
ロナルド・エリス(体重大幅超過)VSマット・コロボフ

などもセットされている。

499
仁義なき戦い

勝つのはどっちだ?

ロベイシ・ラミレスVSブランドン・バルデス

バルデスが22歳のコロンビアンで13勝1敗、かなりいい選手なのだが、ロベイシいかんな。
ノーガードスタイルでスキルはみせているが、パワーがなく差のない試合をしている。
たいした説得力がなく、倒せる気配もなく、採点は微妙ではないかな。

五輪2冠王者だが、今のところかなりプロ向きではない。

6回、連打で仕留めるも、イスマエル・サラスはまだラミレスのポテンシャルを発揮しきれてない。
上手いのだが余裕を晒し過ぎて相手の力を引き出し結果接戦・・・

テオフィモ・ロペスVS中谷正義は、スコアカードではロペスが大差をつけて勝利したが、物議を醸した内容で、中谷こそトップドッグ(勝者,支配者)だったという意見も多い。

その後、ロペスはリチャード・コミーとワシル・ロマチェンコを破り、WBO、IBF、WBCフランチャイズ、WBAのタイトルを統一した。

中谷は長身を生かしたアウトボクシングではなく、ベルデホをノックアウトしたいと考えている。

中谷
「長いブランクは心配していない。ハードなトレーニングをしてきた。日本以外の国での試合は強いパンチが重要で、今回の試合ではそれを重視したい。ボクシングは身長で戦うものではない。パンチが全て。だからこそノックアウトしに来ている」

ベルデホは、2018年3月にアントニオ・ロサダに負けを喫して以来、4戦連続で勝利している。

直近の試合では、ベルデホは無敗のウィル・マデラを1ラウンドで吹っ飛ばした。2021年のロペスとの対戦の可能性がなくなってしまうので、これ以上の敗北は許されない。

ベルデホ
「イスマエルとトレーニングをして以来、すべてがうまくいっている。ラスベガスのサラス。変化は天から地へと現れました。私の中での変化を見てきました。僕のコンディションは最高だよ。自分のスキルにも仕事にも自信を持っているが、どんな相手も甘くはみない。」

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コメント一覧
  1. 9R早々の右で半壊、ジャブで崩壊、そして当たったかどうか判らない薙ぎ倒すような右ストレートでトドメかと思ったら、その前にもう一発ジャブがちゃっかりクリーンヒットしてますね。

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  2. 今時ここまで劇的な逆転KOが見れるとは・・・。
    正直勝てないかなと思っていたので素直に驚きました。
    ベルデホも身長差・リーチ差を一瞬で埋めるスピードとストレートの
    威力は明らかに一級品の選手でしたね。

    トップレベルの選手同士の試合、久しぶりに堪能しました。

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  3. ベルデホの最初のダウンは「ジャブで相手を吹っ飛ばした」的報道見ましたけど、動画見たらその前の右カウンターが致命的でしたね。しかしまあ、中谷選手、一年以上ブランクありながらよくコンディションここまで持って来たなと。異様なこの一年の最終盤に良いもの見せていただきました。

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  4. ほんと管理人って技巧派をボロカスこき下ろすな。
    しょうもないマチズモこじらせた典型的な前時代的人間って感じ。

    まあ将来シャクールが本物の「ネクスト・メイウェザー」になった時は歯噛みしとけ。

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    • シャクールは技巧派ってよりただの倒し癖がつかないでトップレベルまで来ちゃった人じゃん

      メイウェザーですらライト級まではバンバン倒してたし、判定マシーンになった晩年でも、パンチを警戒させて相手が手を出せないようにするとかやってたのに

      ライト級の時点で晩年のメイウェザーみたいな試合してるんじゃネクストメイウェザーは無理でしょ

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    • 管理人さんは別に技巧派をこき下ろしてるわけじゃなく、ボクシングの本場で決して判定優遇されない日本人が勝つには、倒す姿勢が望ましいと言ってるだけだと思いますけどね。

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  5. アンヘル・アコスタ
    クリストファー・ディアス
    フェリックス・ベルデホ

    みんな日本人が攻略した。

    すげぇ。

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  6. ベルデホは最初3Rだけならトップクラスの世界王者だな
    後半から露骨にスピードが落ちてた

    中谷の後半の畳み掛けは凄かった。おめでとう!

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  7. 8ラウンドでペースを掴み、9ラウンド開始早々の右で効かせてる。そこが伏線。ダメージでは逆転してた。でもあと1ラウンド、判定までいってたら負けだった。よかった。

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  8. KO勝ちを狙う意識を強く持っているのが良い
    そうじゃないともうロペスなんて絶対倒せないもんな・・・第二のカネロになりつつあるわけだし
    ポイント全捨てで、どうやったら12R以内にKOできるかを練るのが一番良さそうだ

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  9. テオフィモ
    ガーボンタ
    ガルシア
    ヘイニー

    あたり、みんな今はまだやりたくなかったであろうベルデホを中谷が下した。
    ディフェンスはヘイニーの方がすごいが攻撃力はベルデホだったとおもうよ。

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  10. ベルデホの化けの皮を剥がしました。
    キレイで強烈なパンチを持っている。
    おもいきりクロスを打ち込んでくる。

    これがあるから、ハイライトとかだと恐ろしいKOを連発し、危険この上ないファイターだが、コツコツ削られると弱い。効きやすい。ランドール・ベイリーのようなタイプだった。

    中谷見事。

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  11. 6Rまで圧倒されていたと聞いて試合を見てみたら、ダウン取られて明らかにポイント劣勢でも、ベルデホ相手に普通にボクシングしていて感動しました。
    ロペス戦の「あと一歩」を見事に踏破しましたね。

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  12. YouTubeでやっと見ました。
    いきなりダウンも奪われて(とは言えその後のボディの返しは良かった)、でもそこまで明確に反撃も出来ず、攻撃に行ったところで脚がもつれたり、動画の時間的にこのまま大差判定負けか…、とボンヤリしながら見てたら漫画みたいな結末!!

    続けることの大事さを教えてくれる試合でした。とにかくおめでとうです。
    試合後の顔の腫れが激闘を物語ってました。
    見習って明日から真面目に生きようと思います。

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  13. 中谷おめでとう。拍手
    しかりベルデホはやっぱりプエルトリカンといった感じだった
    前半は圧倒的に強いが、打たれ弱く、後半になるとダメダメになる
    運に恵まれない限り、世界にはいけないかな

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  14. 間に合わず7Rから観ました。

    中谷が、圧倒的にプレッシャーをかけ前に出て、ベルデホは下がる展開で、、、

    まさか、前半負けてたとは思えない内容でした(笑)

    殴り倒しましたね。おめでとうございます。

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  15. まさか本当に勝つとはおめでとう
    そしてこの凄さに気付いて楽しめてる方もおめでとう

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  16. 中谷自身もあの左ジャブで倒れたので、びっくりしてんじゃないか?
    力も入ってなく、放った直後にバックステップ。でも完璧なタイミングだった。
    右を振り回さなくてもタイミングだけで倒せると分かったので、今後さらに中谷のボクシングが変わる重要な試合になった気がする。

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  17. ボクシングでは完璧に負けてるのに左ジャブ一発で逆転KO、これがあるから面白いですよね。
    ホントによくやった。素晴らしい!
    しかし今後に向け課題も多く7R以外はすべてポイント取られていると思いません?
    管理人さんの採点は応援と期待の意味を込めてなのでしょうか。

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    • BoxingSceneと同じ採点になってる。
      ボロクソに言う奴もいるが、ここの管理人の採点はすげえまともだと感心するよ。

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      • 試合展開の読みも立派。
        ベルデホ先行ながら、中谷が逆転しそうなムードたっぷりだった。

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      • そうなんですか?決着のRまでは完璧に判定では負けているとみたのですが、逆もあり得るんですね。まあ人それぞれの見方があるのもボクシングの良いところですよね。

        しかし中谷は打つときに腕を開く癖やディフェンス、ベルデホは致命的な耐久性の無さやスタミナ等さらに強くなるには課題があるように思いました。

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        • そうじゃないですよ。
          2回ダウン奪われて判定では勝てなかった試合です。
          しかし戦況を読めばわかる。中盤以降はどっちが攻勢だったか、プレッシャーをかけていたか。どっちが苦しそうだったか、ベルデホを知ってれば、ポイントリードしてるけどかなり苦しい、倒れそうというのはわかる展開。だから中谷がKOしたのはラッキーではない。

          だから試合後ベルデホも認めていたんだろう。
          もう余力はなかった。

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  18. ご無沙汰しておりました。

    本当に今年一番期待して、もうだめかと思ったところで凄い結果になりました。
    採点では劣勢だったところ、ジャブが機能し出した直後致命打が入りましたね…。
    ベルデホは速くてかっこいいのに脆すぎるのが残酷であります。

    引退は勿体ないという総意を見事に回収してくれましたね!

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  19. やはりベルデホは事故の劣化が深刻でしたね
    とはいえ、中谷にだって1年のブランクがありました。
    それ込みでこの結果なんですから100点満点でしょう。

    今日の中谷ならロペスにはボコボコにされて惨敗でしょうが、
    世界戦となれば今日みたいなコンディションで試合に挑むわけないですし、
    コレ普通に世界獲れますね。

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    • ベルデホは元々こういう選手なのでは。
      華のある一発、瞬発力があるが、ディフェンスは鉄壁ではないし打たれ脆い(モロに食う)
      プエルトリカンには多いタイプかと。
      たぶんエドガー・バーランガもこういうタイプだろう。

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  20. まさか日本人選手がベルデホをノックアウトする日が来るとは…今日は祝杯で酔い潰れそう。

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  21. 土屋とかロペスみたいな攻撃的な選手には強いし、帝拳移籍、KO宣言(陽動作戦?)、勝つ可能性はかなり高いと思います!!
    予想すると外れるので予想はしませんが、期待してます!!

    ラスベガスへ大鐘音のエールです!!

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