ロマチェンコを破り4冠統一王者となった、テオフィモ・ロペスが防衛0で陥落、だからってジョージ・カンボソスJrが4冠王者、最強では誰も納得しない。
ライト級は戦国時代が続きます。
ジャーボンティー・デービスVSイサック・クルス
ローランド・ロメロが数々の婦女暴行疑惑で、出場資格を失って、ひき逃げのデービスはいいのか、タイミングとキャラが被りすぎて信じがたい展開ですが、話半分くらいしか信じてませんけど、代役はもうひとりの怪物というべき、クルスに決まりました。
クルスはライト級163センチ、リーチ160センチという、小さくて太いフック野郎のドファイターです。突進して狂暴なフックやアッパーを振り回して相手をなぎ倒すKOファイター。
ハマった時の勝ちっぷりは豪快で気持ちいいが、KOしか勝ち目がないようなスタイルでいて22勝15KO1敗1分なのでムラはあり、今回ばかりは倒すか倒されるかのアンダードッグだろう。
デービスも、凶暴さや強引さが売りだが、スキル、ディフェンスの幅があり、より高いレベルで25勝24KO無敗。3階級同時王者にもなった。クルスとは次元が違うが、一発でも被弾すればわからない。ポカがないとは言えない。
デービスを前に突っ込んでくる貴重な相手となるだろう。
KO必至の激熱ファイトです。
デビン・ヘイニーVSジョセフ・ディアス
アイドルのライアン・ガルシアが色々あって休止中の間に、ディアスがライト級ウォーズに割って入ってきた。元々ディアスはSバンタムでキャリアをスタートさせ、その時からハードパンチャーとは言えなかった。
優等生な風貌ながら、中身はヤンキーでタトゥーと体重を増やしながら体重超過も開き直ってここまで来た。ディアスの特徴は半身に構えたサウスポーで決め手はないが、ブロッキング、カバーリングが見事で致命的な被弾をしない事。ディフェンスの鉄壁さと軽打のコンビネーションが融合し、なかなか負けにくいスタイルを確立している。
対するヘイニーはライト級からSライトが適正のそつないボクサー型で、ディアスとは別のスタイルでディフェンスに長けた若者。専守防衛的でエキサイティングではないが崩しがたい丁寧なファイトでガンボアやリナレスを攻略してきた。先のデービスVSクルスと対照的に判定臭が漂う。
勢いと総合力ではヘイニーだろうが、ラッセルやフォルトゥナ、ラキモフを経験してきたディアスならひょっとする。積極性でヘイニーを後退させることができれば、接戦、勝利も夢ではないとみる。
ちなみに、ディアスはロンドン五輪代表のエリートだが、アマの壁だったのがキューバのラザロ・アルバレス。何度やってもこの壁を越えられなかった。それを破ったのが堤 駿斗だからすごいな。