階級別 ライト プロスペクト

祝福された手/ジョセフ・アドルノ

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また一人、キッド・センセーションです。血統、環境、こりゃ敵わんわけです。伊藤はある意味こういうモンスターを破って戴冠したのだ。敵うこともあるから面白いんだけど・・・

それぞれのパンチは模倣され、微妙な動きはすべて記憶されていました。ジョセフ・アドルノは父のアニバルがアマチュアボクサーだった頃、リングサイドでみていた小さな怒りのパンチを放つ。全ては変わりました。父、アニバルの獲得したトロフィーは過去のものになりました。アニバルは悲劇的な事故で片目の視力を失いました。今となっては優れたボクサーであった証は古いVHSのビデオテープの中にしかありません。そこには息子のジョセフが父のボクシングを模倣している姿が記録されています。

アニバルのボクシングは息子のジョセフに受け継がれました。

そして毎日のようにアニバルは言います。
「ボクシングで自分がやりたかった事、すべき事、息子にはなんだってしてやります。」

ジョセフはこの言葉を受け入れます。

ジョセフ
「自分は夢に生きています。けれどそれは父の夢の夢です。2重の夢とでも言ってください。」

アドルノの目標は世界王者になり父の夢を叶えることです。現在ライト級で8戦全勝全KOです。今週の土曜日に9戦目を予定しています。

6人兄弟で5人の男子の長男として生まれたアドルノは5歳からボクシングをはじめた。父がミット打ちをしてくれた時からはじまった。それは19歳まで続いた。

ジョセフ
「5歳くらいの頃、弟(現在アメリカのアマチュアチームに所属している)とスパーリングをしていました。父の古いビデオをみて狂ったように打っていました。それ以来ボクシングが生活の全てでした。アマチュアの頃から父を模倣していました。
次に戦うオーグスティン・マウラス(6勝3KO4敗3分)は最近4連敗していますが、リオ五輪金メダルのファズリディン・ガイブナザロフとタフな試合をしています。8ラウンド判定までいきました。だたらこれは自分自身へのテストなのです。どの試合もテスト、ステップである事は同じですが。」

アドルノはオリンピックには向かいませんでした。

ジョセフ
「オリンピックには興味がありませんでした。8歳の頃からプロの世界王者が目標でした。なぜプロなのかといえばやりたい事がそこにあるからです。トーナメントで戦う子供たちはみんなオリンピアンになりたいと言っていましたが、私は最初からプロの世界王者になりたかった。」

18歳になるまでプロになるのは認められていないが、特別な才能と実績を持つジョセフは特例で高校生、17歳でプロの道が認められた。

トップランクと契約し、ロベルト・ガルシアの元でトレーニングしている。父のアニバルもフロントスタッフとして働いている。

ジョセフ
「世界王者になりたい多くの若い有望なファイターがいますが、急ぎすぎて挫折し、キャリアを台無しにしてしまいます。自分はまだ19歳なので、じっくりとキャリアを積んで段階的に物事を進めていきたいです。」

ジョセフ・アドルノ
8勝8KO

アマチュア
178勝65KO22敗

またすごいホープです。まだ19歳ですが17歳でトップランクと契約し、ロベルト・ガルシアの指導を受けています。米国生まれのプエルトリコ育ち、プエルトリカンです。訳をかなり端折りましたが、父親が優れたアマチュアであったようです。

ロベルト・ガルシアの息子(マイキーではない)がアドルノを推薦したそうです。普段はメキシカンを教えることの多いロベルトですが、彼の才能に惚れ、指導しているという。メキシカンスタイルであり、ミゲル・コットの再来だと。

15歳までジョセフは「キッド・センセーション」というニックネームだったそうですが、プロ入りしKOを量産すると「Blessed Hands」(祝福された手)というニックネームに変わったそうです。

まだ19歳で未知数ですが、KO率も高く将来有望です。
マイキーが強いのも、こういう無名の若き才能に囲まれているからであり、それは後を追う彼らも同じだとおもわれます。

こういう練習環境だけは日本が現状越え難き壁であると強く感じます。

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プクー

原始的で単純明快なスポーツです。生涯一度の敗北、無敗で引退したボクサーもいます。負けても次頑張りますというスポーツとは違う残酷さ、無常さが好きです。

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